“見た目の美”よりも“心の美”と“個性の尊重”に重き 新たな時代のビューティコンテスト「Today’s Woman」を取材(1/2 ページ)
日本発のプラスサイズビューティコンテストを取材してきました。
プラスサイズ女性が輝くためのコンテスト「Today’s Woman」が9月19日、都内で開催されました。創始者はミス・インターナショナル、ミス・ユニバースパフォーミングパートナーなどで指導してきたカリスマトレーナー、スティーブン・ヘインズさんで、「本当の自分を表現する場所を」と発案された日本発のプラスサイズビューティコンテストです。
「Today’s Woman Plussize Beauty Contest」は、自分以外の誰かや違うスタイルや他のコンテストなどと比べるのではなく、今を生きる自分に優しく、人にも優しく世界に可能性を与えられる人を見出すコンテスト。応募資格は18歳以上の女性のみということだけで、洋服サイズはもちろん、国籍、年齢、既婚・未婚などは問わない大会として注目を集めています。
他のビューティーコンテストとの一番の違いは“見た目の美”よりも“心の美”と“すべての女性の個性を尊重すること”に重きを置いているという点。
事前のスピーチ、パフォーマンス、ステージスピーチ、イブニングガウンウォーキングといった項目で審査が行われ、今大会ではマルチタレントのLiLiCoさん、ドキュメンタリー映画「息子のままで、女性になる」が話題のサリー楓さん、元大関の小錦さん、ミス・ユニバース・ジャパンナショナルディレクターの美馬寛子さんなど、そうそうたる顔ぶれの審査員が集いました。
特に注目されていたSHEIN賞にはEikoさんが輝き、アンバサダーモデルとして様々なイベントに出演や、1年間モデルとして雑誌『ラファーファ』にも登場することが発表されると会場は大盛り上がりでした。
26人のファイナリストの中からグランプリに輝いたのはSophisticated Class(18から39歳)から齋藤ちひろさんと、Elegant Class(40歳以上)からダイアナ・L・バーさん。
齋藤さんは「私は本当に自分の美しさと向き合うのが苦手でした。しかし今日、一番見たくないところを見るからこそ、その人の魅力がもっとも表れるんだと確信しました。これから『本当は自分自身の美しさを表現したい』と願っている女性のために私の背中で見せ続けます」と語り、共にコンテストに挑んだ「Today’s Woman」の仲間たちに感謝の気持ちを伝えました。
またダイアナさんは「私は小さい頃から、やりすぎと言われると同時に物足りないとも言われてきました。これまでこのような奇跡が起きたことはありませんでした。今思うのは、本当に夢は叶うのです。今までたくさん遠回りをしたけれど、挑戦し続ければ必ず夢は叶うということ皆さまに伝えたいです。ありがとうございました」と感動のスピーチを行いました。
全出場者がダンスでフィナーレを飾るなか大盛況で幕を閉じた本コンテスト。
創立者のスティーブンさんは、大会を振り返り「『Today’s Woman』は、女性がいかに重要であるか、社会にとって不可欠であるか、また、すべての女性がその個性を尊重されなければならないということを示すために開催しました。26人の優秀なファイナリストの参加してくれた勇気は、私達の夢を実現させ、目を見開き、世界の心を同じ流れに合わせて鼓動させることにつながります。このメッセージは、すべての女性を団結させる憲章であり、さらに喜びに満ちた瞬間にする為のものです」と語りました。
心のサイズを表現する斬新なコンテスト。第3回の開催にもすでに注目が集まっています。
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