「ガルプラ」出身スー・ルイチー、強気キャラは努力で手に入れた 自信が持てない人へ「自分の“いいところ”を素直に受け入れて」(1/3 ページ)

好きな日本語は「エイエイオー」

» 2022年10月10日 22時00分 公開
[小西菜穂ねとらぼ]

 日中韓オーディション番組「Girls Planet 999 : 少女祭典(通称、ガルプラ)」に出演し、目を引く青髪と圧倒的なパフォーマンス力で話題を集めた中国出身のアーティスト、スー・ルイチーが日本デビュー。ソロアーティストとしての一歩を踏み出しました。

スー・ルイチー スー・ルイチー

 まだ21歳のルイチーですが、既に2つのグループでデビュー、2度のオーディション番組出演を経験してきた苦労人。ガルプラでは序盤から実力を発揮し、放送中に記事が掲載されたり、YouTubeに日本語の解説動画が続々投稿されたりと人気出演者に。特に日本からの熱い支持は本人も知るところとなり、惜しくも13位で番組を終えた後は、視聴者に向けた感謝のコメントを日本語を含む5カ国語で投稿していました。

 今回、ねとらぼでは中国にいるルイチーへオンラインでインタビュー。7月にプライベートで来日した際の思い出や、日本語版もリリースしたソロデビュー曲「燎(リャオ)」(英語名「フェニックス」)へ込めた思いについてもうかがいました。

日本語バージョンもリリースしたデビュー曲「燎(リャオ)」(英語名「フェニックス」)

「皆さんに見る目があったから」 謙虚だけど自信満々の新星

 ガルプラでは登場早々、「ボーカルOK、ダンスもOK、ラップもOK」と自信満々な自己紹介でジャッジやライバルの度肝を抜いたルイチー。しかし実際に取材した印象はとても謙虚で、日本語でのメッセージ動画を依頼すると事前にみっちり練習してくれる真面目な姿勢が印象的でした。

―― ずばり、自分が日本のファンから高い支持を得られた理由をどう分析していますか?

スー・ルイチー(以下、ルイチー) 皆さんに見る目があったからじゃないかな(笑)。

―― その視点はなかった……! 今日も堂々とされていますが、ガルプラで見せたように自信満々でいられる秘訣(ひけつ)を教えていただきたいです。

ルイチー 無意識ではありますが、周りの友人にもよく「自信があるね」と言われるんです。それは私が人に与えている全体的な雰囲気に由来しているとは自分でも思います。

 でも、ある時期には自分に毎日言い聞かせていたんです。「大丈夫、いける、私は大丈夫」と。謙遜ばかりしていた時期もあって、せっかく「きれいですね」と言われても「いやいや、そんなことないですよ」と答えたり、「いやいやそんな、まだまだです」と否定してしまったり。

 よくよく考えたら、ずっと謙遜しているスタイルは自分には合っていないと思えて。自分に一番しっくりくるのは短所を理解した上で、自分の長所を褒められたら素直に「ありがとうございます」と答えること。だからそう返せるように練習しました。どれだけ褒めていただいても、もっともっと頑張ることは大前提。その上で褒め言葉を「ありがとうございます」と受け入れられるようにしました。

スー・ルイチー 「周りの友人にもよく『自信があるね』と言われるんです」

―― よく分かります。日本人の気質として「そんなことないですよ」と否定した上でさらに「自分なんて」と自虐までしてしまうことがよくあるんです。ルイチーさんのように、自分のいいところをアピールするにはどうしたらいいでしょうか?

ルイチー 私も昔はそういうタイプだったのでよく分かります。例えば自分では「まぁまぁできているかな」という認識があっても、他の人に「できているね」と言われたら「まだまだです!」「いえいえ!」と否定してしまう。

 でも自己否定は暗示になりかねない。自分自身を否定するとまではいわなくても「ちょっと違うんじゃないかな」と疑いを持つようになってしまう。これは実体験でもあるんですけど、褒められたら素直に「そうですね、ありがとうございます」とまず言ってみる。知らない人から急に褒められてすぐ感謝するのは難しいですが、例えば仲のいい友人から褒められたときにちょっと試してみてほしい。

 「ありがとう」と取りあえず言ってみて。そうなるためには練習も必要だと思います。私自身もそうでした。でも何度も繰り返していけば自信にもつながりますし、自信がたっぷりあるとさらに見た目にも出てくるのでお勧めです!

―― まずは「ありがとう」から始めてみます!

ルイチー 実体験ですよ! 私もそうやってここまで来ました。友人と冗談を言い合える関係があったので、まずは仲のいい友人からスタートしたんです。自分の“いいところ”を素直に受け入れるように、その努力をしてみてください。

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