ニュース
» 2022年10月17日 07時40分 公開

「正直100キロはいかないと思っていた」 えみっくすが“デブ界の橋本環奈”を自称するまで(1/2 ページ)

10年を振り返りました。

[のとほのかねとらぼ]

 “デブ界の橋本環奈”――そんなキャッチフレーズとともにネットで注目を集めたのが、100キロ以上のデブをレンタルできる「デブカリ」で人気No.1(金のデブ)を誇り、プラスサイズモデルとしても活躍するえみっくすさん(23歳設定)。身長155センチ、体重105キロというわがままボディーでありながら、どことなく“はしかん”をほうふつとさせるキュートな顔立ちで、話題となっています。

えみっくす えみっくすさんがねとらぼに!(撮影/こた

 現在は、自ら「職業、デブ。」とポジティブに捉えた環境で活躍するえみっくすさんですが、それまでの経歴は親友の逝去、システムエンジニア、婚約破棄、ニート期、メンタルどん底のライブ配信期、など波瀾(はらん)万丈な人生を歩んできました。

 そんなえみっくすさんの10年間にフォーカスを当て、写真とともにプレイバック。「本当に人に恵まれていた」と語る人生のハイライトを伺いました。

父の影響でシステムエンジニアに 北海道から東京へ飛び出した26歳

 10年前は、大学卒業後なかなか就職先が見つからず、アルバイトをしていたコールセンターに一度就職。その後は、文系出身ながらIT関係の仕事をしていた父の影響でシステムエンジニアの仕事に就き、東京のIT会社へ就職します。

えみっくす コールセンターで働いていたころ

えみっくす 大学時代、留学や親友の逝去などで学校に行けなくなり、半年間留年をした時期がありました。そこから就職先を探すとなるとなかなか見つからなくて……SEとして働き始める前は、当時アルバイトとして働いていたコールセンターで働くことにしたんです。

――SEとして働き始めたのはなぜですか?

えみっくす もともと父がIT系の仕事をしていた関係で小さいころからPCに触れることが多かったので、得意なものを仕事にしようと思いSEになりました。2013年頃から本格的に仕事としてスタートしたのですが、文系出身ということで、SEとしてはかなりハンデがある状態でした……。このころは専門的な言語を学んで、一生懸命仕事に打ち込んでいる時期ですね。

 あと、当時AKB48のメンバーだった小嶋陽菜さんがものすごく好きで、髪形とか使っているシャンプーとかを全部まねしていた時期でもあります。2014年に握手会へ行くため名古屋を訪れたんですけど、そのときに初めて東京以外の本州に足を踏み入れて広い日本を実感して、地元の北海道から一歩飛び出そうと決意しました。

えみっくす SQLを学ぶ2013年頃のえみっくすさん
えみっくす こじはる推しな2014年頃の1枚

――その後、東京に上京するわけですね

えみっくす はい。その後、東京のIT会社に転職することになり、地元の北海道から東京へ上京しました。2015年になっても、なかなか東京にはなじめなくて、地元からの友達とばかり遊んでいましたね。

 あとはすごく不規則な生活で、太り始めた時期でもあります。今までは普通の洋服のサイズでも着られていたものがだんだん着られなくなってきて、大きいサイズの洋服でかわいいものを頑張って見つけていました。

「大きなバグを出してしまって……」 実力不足で逃げたかった2018年

 慣れない東京での生活で体重が増加したえみっくすさんですが、2016年、地元に住んでいたころから一緒に生活していた愛猫・たつきちが虹の橋を渡り、一気に体重減することに。

えみっくす 一緒に東京へ来ていたたつきちが死んじゃって……。すごくショックで1〜2カ月くらいずっとご飯が食べられなくて7キロくらい痩せました。当時、80キロとかかな。まだ東京になじめず、友達もいなかった。すごく落ち込んだ時期が続きました。

 ただ、上京する前からずっと「北海道コンサドーレ札幌」というサッカーチームが好きで、試合のときにはサポーターの友人が北海道から出てきたり、東京以外に引っ越した友達に会いに行ったりしていて、自分の中で一番楽しい時間でもありました。

えみっくす 「北海道コンサドーレ札幌」のサポーターたちと(写真は一部編集部で加工)

――なかなか大人になってから友達を作るのは大変ですよね。仕事も続けている時期ですか?

えみっくす 2017年頃からは、自分が求めているものや周りが求めているもの、経歴年数と自分の実力などにすごく差を感じることが多くなりました。そのころかな、すごく大きなバグを出してしまって……。もしかしたらみなさんがプレスリリースで見たことがあるんじゃないかというレベルのバグで、結構心が折れていました。

 給料が入ったら、全部旅行や化粧品に全部使ってしまうくらいストレス発散をしないと耐えられない時期でしたね。

――完全に心が折れてしまったわけですね……

えみっくす 結局仕事を辞めて、結婚しようと思って山口県の離島に行ったこともありました。最初は、離島での暮らしをYouTubeやInstagramなどで発信しよう、と離島での生活をキラキラした気持ちで夢見ていたのですが、地元が北海道とはいえ、都市部で生活してきたことしかなかったので、東京とのギャップを感じてしまって……。やっぱり離島に住むのは難しいということで、婚約を破棄して東京に戻ることになります。

――ガラリと人生が動きましたね。一度リセットするような時期でしょうか。

えみっくす というよりも、ずっと悩んでいた時期を乗り越えて、そこから逃げれるという思いが大きかったです。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2312/02/news048.jpg 「明らかに写真と違う」 東京クリスマスマーケットのフードメニューが物議…… 購入者は落胆「悲しかった」
  2. /nl/articles/2312/03/news054.jpg 藤本美貴、“全然かわいくない値段”のテスラにグレードアップ スマホ一つでの注文に「震えちゃ〜う!」
  3. /nl/articles/2312/02/news075.jpg 黒木啓司の妻・宮崎麗果、1年空けずにフェラーリを追加購入 愛車は高級外車ぞろい「何台目!?」「カッコいいの一言」
  4. /nl/articles/2312/07/news009.jpg 「入居者が全くいない」ボロボロの築古アパートをリノベしたら……? 驚愕の“激変ぶり”に「すてきです!」
  5. /nl/articles/2312/03/news018.jpg 黒猫に見えるニャンコ、“かわいすぎる秘密”をかくし持っていた……! まさかの事実に「じゃないんだ」「白い……!」
  6. /nl/articles/2312/03/news015.jpg ハムスターが「寒い寒い!」とスライディングお布団→「スヤァ」 人間味あふれる“ぬくぬく姿”が「可愛すぎ注意」と話題
  7. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. /nl/articles/2312/03/news012.jpg 猫たちがストーブの特等席を陣取るが、大事な事に気付き…… 「おかあさーん!!」とシンクロで訴える姿に冬の訪れを感じる
  9. /nl/articles/2312/02/news003.jpg ちいかわデザインのおくすり手帳を開いたら……? “まさかの中身”に衝撃走る「絶対に笑ってはいけない」
  10. /nl/articles/2311/30/news197.jpg 一世風靡の52歳元アイドル、がん受診の遅れ巡って後悔しきり 同じ病で亡くした母思い「怖さわかってるはずなのに」「自業自得なんです」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  2. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」
  3. 愛犬と外出中「飼いきれなくなったのがいて、それと同じ犬なんだ。タダで持ってきなよ」と言われ…… 飼育放棄された超大型犬の保護に「涙止まりません」
  4. ミキ亜生、駅で出会った“謎のおばさん”に恐怖「めっちゃ見てくる」 意外な正体にツッコミ殺到「おばさん呼びすんな」「マダム感ww」
  5. 永野芽郁、初マイバイクで憧れ続けたハーレーをゲット 「みんな見ろ私を!」とテンション全開で聖地ツーリング
  6. 道路脇のパイプ穴をのぞいたら大量の…… 思わず笑ってしまう驚きの出会いに「集合住宅ですね」の声
  7. 柴犬が先生に抱っこしてほしくて見せた“奥の手”に爆笑&もん絶! キュンキュンするアピールに「あざとすぎて笑っちゃった」
  8. 病名不明で入院の渡邊渚アナ、1カ月ぶりの“生存報告”で「私の26年はいくらになる?」 入院直後の直筆日記は荒い字で「手の力も入らない」
  9. 小泉純一郎元首相、進次郎&滝クリの第2子“孫抱っこ”でデレデレ笑顔 幸せじいじ姿に「顔が優しすぎ」「お孫さんにメロメロ」
  10. デヴィ夫人、16歳愛孫・キランさんが仏社交界デビュー 母抜かした凛々しい高身長姿に「大人っぽくなりました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
  2. 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
  3. 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
  4. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
  7. “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
  8. 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
  10. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」