トルコで生まれる野良犬・猫は世界一幸せ? 在住日本人がトルコの“人と犬猫が共存する暮らし”をレポート(1/3 ページ)
人間と野良犬・猫たちが共存する社会のヒントになりそうです。
環境省が発表した資料によると、日本の犬と猫の殺処分数は2020年4月1日〜2021年3月31日の1年間で、約2万3764個体。保護犬・猫活動が日本でも盛んになってきていますが、まだまだ殺処分される犬猫が多いのが現状です。では、他国の野良犬・猫事情は一体どうなっているのでしょうか。トルコ・アンタルヤ在住のライターが現地の犬猫事情をレポートします!
参照:環境省「動物の愛護と適切な管理」
大城祐子(FPゆーこ)
トルコ在住のバイリンガルFP。大学卒業後、NZ大手銀行に融資・保険担当として勤務後、金融リテラシー向上のため活動中。海外生活21年目で、2人の娘を持つ。トルコで完全リモートワーク中。好きな言葉は「なんくるないさ」。Webサイト/Twitter(@fp_yuko_global)/YouTubeチャンネル「FP Yuko in Malaysia」
人間と共存するトルコの野良犬・猫たち
トルコでは2004年に「動物愛護法 (動物保護法)」が制定され、路上動物の保護が地方自治体に対して義務付けられました。そして2021年には愛護法の改正法案が可決。「動物の権利法 (Animal Rights Law)」と呼ばれるその法律により、動物は「商品/物」ではなく「生きている存在」として、「権利」を有するようになったのです。そのためトルコでは、犬・猫の殺処分数がゼロ。そして法律だけではなく、人間と動物がうまく共存できる仕組みが生活に根付いています。日本生まれ・育ちの私はトルコに来て、一瞬でカルチャーショックを受けてしまいました。
トルコの大都市、イスタンブールを訪れて一番驚いたのは、その野良犬・猫の多さ! 100メートル内に野良犬1匹、野良猫2匹……というように、アパートやお店の前、公園で寝そべって気持ちよさそうに昼寝しているたくさんの犬猫たち。それまで見たことがない光景に、自分の中の常識が覆されたことを今でも覚えています。
トルコはイスラム教国で、9割以上のトルコ人がイスラム教を信仰しているといわれています。イスラム社会では、特に犬猫がとても寵愛され大切に保護されています。野良猫たちは本当に人懐っこく、カフェやレストラン内に行くとフラッと膝の上に座ってくることも。人間に対する敵対心がないので、ひっかかれることはありません。
そんな猫たちのお目当ては、客の食べ残しのお肉であることも。住民や観光客たちはそれを知っており、残り物をテーブルの下に置いて猫に与えることも少なくありません。かくいう私も、猫たちが食べている様子がかわいくて、ご飯を食べるのを忘れて見入ってしまうことがあります。
野良犬も同様、フラッとカフェのテラス席にあいさつしに来ることがあります。よしよしと頭や体をなでてあげるのも自由で、自分のお皿から肉を犬にあげる客が珍しくありません。
トルコの野良犬たちは大型種が多く、一瞬構えてしまいますが性格はとても穏やか。群れをなすと迫力がありちょっと近づき難い存在になりますが、人間に害を与える事はめったにありません。昼間は寝ている時間の方が長いのか、道端ですやすや。すぐそばを通る人間お構いなしに、気持ちよさそうに熟睡している姿を見ることができます。
そんな犬猫天国のトルコでも、実は野良犬・猫のことが嫌いな住民も少なからずいます。その場合は道端にいる野良犬・猫を避けて道を歩いたり、レストランやカフェの場合は一階のテラスに座らないようにしたりなど、人間側に工夫が必要です。
自治体と住民の取り組み
野良犬・猫たちのために、自治体はえさと水飲み場を町中に設置しており、生きるために必要な飲水と食べ物が確保されています。犬・猫たちは水やご飯に困る事が全くないため、人間にアグレッシブな行動を見せることがないのです。そのため、どの野良犬・猫も毛並みがとても綺麗! 私はトルコに来て1年になりますが、栄養失調状態の犬猫を見たことがありません。
また、多くの住民はカバンの中に犬猫用のえさを常備しており、道を歩いているとおやつやご飯を与えている光景をよく目にします。住民が家庭から出た残飯を犬猫たちのために、道端の共有ゴミ箱の隣に置いている姿も毎日見かけます(隣には必ずお水も!)。
野良犬・猫はワクチン接種済み・不妊去勢済み
トルコの自治体は、野良犬・猫たちの生活に必要な飲水・食べ物だけでなく、健康管理や不妊去勢手術を進める取り組みも行っています。野良犬の耳に付いているカラータグは、予防接種済みである証拠。不妊去勢手術は野良犬・猫両方に対して積極的に進めています。
稀にですが、病気やケガで道端でぐったりしている野良犬や猫がいるケースも。そんなとき、トルコには野良犬・猫専用の救急車があるため、連絡を入れると救助に向かってくれるのだそうです。又は住民が直接施設に連れていくことも可能。運ばれた先の動物保護施設でゆっくり療養したら、他の犬猫たちと同様、里親が見つかるまで待機しているのだそうですよ。
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