韓国ソウルの雑踏事故 兵庫県警が公開する無料資料「雑踏警備の手引き」が注目集める 「改めて読んだ」「心に迫る文章で読み応えがある」(1/2 ページ)
11人が死亡、183人が負傷した「明石花火大会歩道橋事故」の反省を踏まえて公開された資料です。
ハロウィン前の10月29日、韓国・ソウルの繁華街「梨泰院(イテウォン)」で発生した雑踏事故を受けて、兵庫県警察が公開しているPDF資料「雑踏警備の手引き」が注目を集めています。
兵庫県警察は2001年7月21日、花火大会の見物客による雑踏事故が発生し、11人が死亡、183人が負傷するなど大きな被害をもたらした「明石花火大会歩道橋事故」を経験しています。「雑踏警備の手引き」は兵庫県警察が同事故の反省を踏まえ、2002年12月に公開したものです。
梨泰院で起きた雑踏事故を受けて、2001年の事故を思い出す人も多く、再び「雑踏警備の手引き」が注目を集めることになりました。なお、梨泰院での雑踏事故を受けて、明石花火大会歩道橋事故の遺族は現在の心境について「私たちが遭ったのと同じような状況で、心が痛む」と語った、と毎日新聞などが報じています。
「雑踏警備の手引き」は、群衆がもたらす脅威や心理、実例などを収録したもの。実際に雑踏事故に遭った人々の声のほか、警察や主催者らはどのように対応すべきかも解説。例えば、警察は常に雑踏状況を視野に入れて、特異動向や予兆現象を認知したら速やかに警備本部などに即報することや、警察本部は速やかに予備隊を投入して早めに分断・誘導することが重要であるとしています。
SNS上では、「韓国・ソウルの繁華街、梨泰院の事件を機に改めて読んでおこうと思った」「明石事故からの当事者意識によるものか、無機質でなく心に迫る文章で読み応えがある」「ライブの規制退場は守ろうと改めて思いました」などの声が寄せられています。
※画像は「雑踏警備の手引き」より
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