セリーヌ・ディオン、100万人に1人の難病告白に「ようやく心の準備ができました」 歩行や歌唱も困難な身に涙 「とても寂しい」(1/2 ページ)

「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」で賞総なめしてから25年。

» 2022年12月09日 17時10分 公開
[城川まちねねとらぼ]

 映画「タイタニック」のテーマ曲「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」などで5度のグラミー賞に輝いたカナダの歌手セリーヌ・ディオンが12月8日(現地時間)、非常にまれな「スティッフパーソン症候群」であることを公表。自身のInstagramへ投稿した動画で、涙で目を光らせながらファンに向けて語りかけています。

セリーヌ・ディオン、スティッフパーソン症候群を公表 涙で瞳を潤ませることも(画像はセリーヌ・ディオンのInstagramから)

 セリーヌは英語とフランス語両方で語る動画を投稿。「ようやく心の準備ができました」と覚悟を決めたような表情で語り始め、「私は長いあいだ健康上の問題を抱えてきました」「直面してきた課題に対し、私が経験してきたもの全てをお話しするのは困難なことでした」と前置きしたうえで、「私は最近、100万人に1人の割合で発症するスティッフパーソン症候群という非常に珍しい中枢神経系の病気であると診断されました」と告白。

 スティッフパーソン症候群とは、主に体幹や腹部の筋肉が硬直していき、進行すると全身の筋肉が硬くなり動かなくなってしまうという病気。大変稀有な病気であるため、まだこの病気について学んでいる途中だとし、診断がついたことでこれまで自身に起こっていた痙攣の原因が判明したとコメント。病気が日常生活の多くに支障をきたしており、時には歩くことにも困難を伴い、声帯を使っていつものように歌うこともできなくなったとのことです

セリーヌ・ディオンがスティッフパーソン症候群を公表 セリーヌと3人の息子たち(画像はセリーヌ・ディオンのInstagramから)

 セリーヌは自身の現状を伝えるとともに、2023年2月スタート予定だったツアーについて、2023年春公演を2024年へ延期、2023年夏の8公演については中止と報告。苦渋の決断に無念さをにじませたものの、亡き夫とのあいだに生まれた3人の息子たちが彼女を支え、希望を与えてくれるとも述べ、ファンを安心させています。

 また、「私ができることは歌うことだけです。それだけを人生でやってきたし、最も愛しているものです」と歌への情熱を口にし、スポーツ医学のセラピストともにステージに立てるまでに回復するため努力しているところだと強調。「とてもさびしい。みなさんに会えないこと、ステージでパフォーマンスできないことも」と目を涙で光らせました。

 セリーヌにはここ数年試練が続いており、2014年には癌で闘病中の夫ルネ・アンジェリルを支えるため活動休止を発表。2015年に活動再開するも、2016年には夫と兄を数日の間で立て続けに亡くし、再び休養を必要とする事態になりました。2019年にようやく活動を再開させており、さまざまな困難を乗り越えてきたあとだけにつらい決断であったと想像されます。

 病と闘うさまを伝えた動画には、米歌手グウェン・ステファニーや米俳優ケイト・ハドソン、また多くの一般ユーザーからも数えきれないほど「愛している」というコメントが書き込まれています。

 また、「私はあなたの音楽とともに育ちました。あなたの歌を聴くと子ども時代を思い出し、その感動を忘れることはありません」「泣いてしまいました。昨日の夜、ちょうどあなたの美声が流れるタイタニックを観ていましたよ」などとセリーヌの歌声から得た感動を忘れることはないと書き込む人も多く見られます。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/28/news013.jpg 高3女子「進学を機にイメチェンしたい」→美容師に依頼すると…… 仕上がりが「すげえええ」「鳥肌立ちました」と1000万再生
  2. /nl/articles/2502/26/news025.jpg 40代女性、デートに行くため“本気でメイク”したら…… 別人級の仕上がりに「すごいな」「めっちゃ乙女感出てる」
  3. /nl/articles/2502/25/news150.jpg 「妻は19歳で16個下」で結婚 “年の差夫婦”の22年後……ビフォーアフターに反響 「ほっこりした」
  4. /nl/articles/2502/25/news076.jpg 30年以上前の製品がかっこいい ソニーの小型ラジオのデザインが「すごい好き」「いまでも通用しそう」
  5. /nl/articles/2502/28/news043.jpg 砂浜に転がり黒ずんでいたハリセンボン→水槽に入れて50日後…… “驚きの変化”に「はじめて知った」「長生きしてほしい」
  6. /nl/articles/2502/28/news042.jpg 大切にしまっていた“レトロかわいい生地”を切って貼って…… 完成した“すてきなアイテム”に「素敵」「めちゃくちゃ憧れる生活」
  7. /nl/articles/2502/25/news024.jpg ごはん炊き忘れた父「いいこと閃いた!」→完成した弁当に爆笑「アンタすげぇよ!」 息子「意味ねぇことすんなよ」
  8. /nl/articles/2503/01/news027.jpg 天使のような大型犬の子犬が成長すると…… “極悪非道な悪魔”へと変貌した姿に爆笑「最&高」「でも幸せそう」
  9. /nl/articles/2502/28/news060.jpg 新生児がなかなか寝つかず、助産師さんに預けたら…… “まさかの姿”で戻ってきた赤ちゃんが280万表示「世界一かわいいおにぎり」
  10. /nl/articles/2503/01/news004.jpg 「尊敬するばかりです」 1人暮らしの80代おばあちゃんが作る“常備菜”がすごい! 食卓がパッと華やかになり「挑戦してみたい」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  2. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  3. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に
  4. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  5. 余った毛糸は捨てないで! 四角く編んでいくと……目からウロコのアイデアに「知れてよかった」「素晴らしい」
  6. コストコで販売「生カキ」原因で体調不良か…… 全国で1万食自主回収「深くお詫び」
  7. ごはん炊き忘れた父「いいこと閃いた!」→完成した弁当に爆笑「アンタすげぇよ!」 息子「意味ねぇことすんなよ」
  8. 瀬戸内海で漁をしていたら突然異変が…… 揚がってきた“取ってはいけない生物”に衝撃 「初めて見ました」と70万再生
  9. ママが反抗期の娘に作った“おふざけ弁当”がギミックてんこ盛りの怪作で爆笑 娘「教室全員が見に来た」
  10. 温かそうだけど…… 呉服屋さんが教える「マフラーの巻き方」になぜか既視感 「あの巻き方ってこうやってたの!?」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に