セリーヌ・ディオン、100万人に1人の難病告白に「ようやく心の準備ができました」 歩行や歌唱も困難な身に涙 「とても寂しい」(1/2 ページ)
「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」で賞総なめしてから25年。
映画「タイタニック」のテーマ曲「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」などで5度のグラミー賞に輝いたカナダの歌手セリーヌ・ディオンが12月8日(現地時間)、非常にまれな「スティッフパーソン症候群」であることを公表。自身のInstagramへ投稿した動画で、涙で目を光らせながらファンに向けて語りかけています。
セリーヌは英語とフランス語両方で語る動画を投稿。「ようやく心の準備ができました」と覚悟を決めたような表情で語り始め、「私は長いあいだ健康上の問題を抱えてきました」「直面してきた課題に対し、私が経験してきたもの全てをお話しするのは困難なことでした」と前置きしたうえで、「私は最近、100万人に1人の割合で発症するスティッフパーソン症候群という非常に珍しい中枢神経系の病気であると診断されました」と告白。
スティッフパーソン症候群とは、主に体幹や腹部の筋肉が硬直していき、進行すると全身の筋肉が硬くなり動かなくなってしまうという病気。大変稀有な病気であるため、まだこの病気について学んでいる途中だとし、診断がついたことでこれまで自身に起こっていた痙攣の原因が判明したとコメント。病気が日常生活の多くに支障をきたしており、時には歩くことにも困難を伴い、声帯を使っていつものように歌うこともできなくなったとのことです
セリーヌは自身の現状を伝えるとともに、2023年2月スタート予定だったツアーについて、2023年春公演を2024年へ延期、2023年夏の8公演については中止と報告。苦渋の決断に無念さをにじませたものの、亡き夫とのあいだに生まれた3人の息子たちが彼女を支え、希望を与えてくれるとも述べ、ファンを安心させています。
また、「私ができることは歌うことだけです。それだけを人生でやってきたし、最も愛しているものです」と歌への情熱を口にし、スポーツ医学のセラピストともにステージに立てるまでに回復するため努力しているところだと強調。「とてもさびしい。みなさんに会えないこと、ステージでパフォーマンスできないことも」と目を涙で光らせました。
セリーヌにはここ数年試練が続いており、2014年には癌で闘病中の夫ルネ・アンジェリルを支えるため活動休止を発表。2015年に活動再開するも、2016年には夫と兄を数日の間で立て続けに亡くし、再び休養を必要とする事態になりました。2019年にようやく活動を再開させており、さまざまな困難を乗り越えてきたあとだけにつらい決断であったと想像されます。
病と闘うさまを伝えた動画には、米歌手グウェン・ステファニーや米俳優ケイト・ハドソン、また多くの一般ユーザーからも数えきれないほど「愛している」というコメントが書き込まれています。
また、「私はあなたの音楽とともに育ちました。あなたの歌を聴くと子ども時代を思い出し、その感動を忘れることはありません」「泣いてしまいました。昨日の夜、ちょうどあなたの美声が流れるタイタニックを観ていましたよ」などとセリーヌの歌声から得た感動を忘れることはないと書き込む人も多く見られます。
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