榎木淳弥、秘めた“最強能力”を初告白も「微妙な空気になりそう」 2023年キックオフ作「冰剣の魔術師が世界を統べる」インタビュー(1/2 ページ)

学生時代の思い出も聞きました。

» 2023年01月03日 18時00分 公開
[小西菜穂ねとらぼ]

 新作テレビアニメ「冰剣の魔術師が世界を統べる」が1月5日からTBS系で放送スタート。最強の名をほしいままにする主人公レイ=ホワイトを、声優の榎木淳弥さんが演じています。

 御子柴奈々さんのライトノベルシリーズを原作にしたアニメ版は、榎木さん演じる“冰剣(ひょうけん)の魔術師”ことレイが、正体を隠したままエリート魔術師が集まるアーノルド魔術学院へ入学するところからスタート。平民として貴族から差別を受けながらも友情を築き、数々の試練や陰謀に立ち向かう学園ファンタジーです。

 ねとらぼでは主演の榎木さんにインタビュー。最強キャラという分かりやすい属性だけでなく、強大すぎる自身の力に苦悩し、戦場で負った深い心の傷を抱えたレイの複雑な素顔にも言及。また作品にちなんで、榎木さん自身が「自分は最強」と思う意外な能力や、学生時代の思い出も聞きました。

榎木淳弥 榎木淳弥さん

モテモテ最強キャラを満喫 「優越感に浸ります」

―― 最初に、榎木さんがこの作品に魅力を感じたポイントを教えてください。

榎木淳弥(以下、榎木) もともと最強だった主人公が、いろいろな事件がトラウマになり、力が抑えられてしまって……という地点からスタートする作品です。本当はすごく強いけれど学院では落ちこぼれ扱いで、そこから本当の実力を見せて周囲に認められていく気持ちよさ、逆転していく快感を味わえます。

 一方でレイは自分から力をひけらかすタイプではなく、むしろ強大な力によって苦しみ、力があるから戦場に出ざるを得ない状況で、強いからといってあながち幸せとは限らない。現実世界でいえば、お金持ちだから幸せとは限らないという感覚が近いのかも。“持っている”から無条件に心が満たされるわけではないという深いメッセージも込められています。

「冰剣の魔術師が世界を統べる」 学院では落ちこぼれ扱い、でも本当は最強というレイのキャラクター

―― 収録は全話終了しているとのことですが、印象深いエピソードや人物はありますか?

榎木 序盤は感情をあまり表へ出さずに淡々としているレイが、仲間の身を案じたり精神が揺さぶられたり、物語が進むにつれて主人公らしいメンタル面の成長が感じられます。戦闘力は作中ほぼ最強だから、めちゃくちゃ強くなるとかそういう展開はないのですが、一般常識を知らないレイが次第に普通の感情を取り戻していく場面が特に後半は多く、個人的に好きでした。

「冰剣の魔術師が世界を統べる」 戦闘シーンにも注目

―― いまお話にあったレイの仲間たちは、同級生から教師や師匠までほぼ女性キャラで構成されています。この作品の特徴かと思いますが、榎木さんとしてはどのキャラが気になりますか?

榎木 本渡(楓)さんが演じるクラリスかな。貴族が通うエリート校の生徒だからか、他がおしとやかな女性ばかりの中でひときわ目立つキャラです。大人組の女性はみんな元気なんですけど、彼女たちに負けていない。どこかで聞いたことあるような口上を言ってみたりと面白くて、戦闘になるとシリアスなシーンも多い中で学園パートはクラリスが明るくしてくれている。だからクラリスを推しておきます。

「冰剣の魔術師が世界を統べる」 榎木さんが推すクラリス

―― レイは、女性キャラからとにかく好意を寄せられまくるうらやましいポジションですね。

榎木 レイは女性の扱いが独特で、キザなせりふを恥ずかしげもなく口にできてしまう。ただ師匠に教えられて知識としてこなしているだけだから、言動と感情のギャップが楽しめるはず。

 演じる際には格好つけないよう気を付けました。口では「君はきれいだ」と言っていても、口説くつもりは毛頭なく本心から相手を励まそうとしているだけ。キメようとすると妙な下心があるように見えてしまう。女の子とぶつかって「失礼、レディー」と謝るときも、声のトーンは「ごめんなさい、大丈夫ですか?」と同じなんです。

―― もし榎木さんご自身がレイのように「周りの女の子、みんなが自分のことを好き!」という状況になったらどうしましょう?

榎木 いやもう、幸せです。逆にどうですか? 世の男性全員から好かれたら。

―― うーん、申し訳なくなりそうです。全員の好意には答えられないことが。

榎木 あ、そういうこと? 強者のメンタルですね。なるほど、僕はどうだろうな。(考えて)いや、やっぱり優越感に浸りますね。シンプルにうれしいです。オスとしての勝利をかみしめたいので、申し訳なさは一切ないです(笑)。

榎木淳弥 「オスとしての勝利をかみしめたい」というパワーワード
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  6. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/21/news005.jpg 藤本美貴、晩ご飯に手料理7品 多忙でも野菜とお肉たっぷりで反響 「お疲れ様です」「凄く親近感」【2024年の弁当・料理まとめ】
  10. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」