32歳ですい臓がん“ステージ4”YouTuber、がんの初期症状明かす 「殴られた後のウッっていう感じだけが残ったような痛み」(1/2 ページ)

現在は抗がん剤4クール目が終了したというみずきさん。

» 2023年01月08日 20時00分 公開
[川上酒乃ねとらぼ]

 YouTubeチャンネル「sunny journey〜サニージャーニー〜」が1月7日に更新。チャンネル運営者であるこうへいさんとみずきさんが出演し、みずきさんが治療中である膵腺房細胞がんが見つかるまでの初期症状について明かしました。「早期発見が非常に重要」「この動画を見て誰か1人でも早期発見につながれば」との思いから公開に至ったと伝えています。

すい臓がんのYouTuber みずきさんとこうへいさん(画像はYouTubeから)

 2022年4月に沖縄からスタートし、経キャンピングカーで日本一周を目指していた2人。みずきさんによると6月に大分に滞在していたころに、みぞおち周辺に通常のキリキリした腹痛ではなく「殴られた後のウッっていう感じだけが残ったような痛み」があり、歩くなどの動作のたびに鈍痛があったとのこと。このため現地の病院を受診して血液検査を受けたところ、アミラーゼの数値が高めだったため膵臓が悪いかもしれないとの指摘を受け、翌日には胃カメラやCT検査を受けますが、何らかの原因で膵臓周辺が荒れているだけで大病ではないと診断されたそうです。

 診断結果に安堵(あんど)していた2人は旅を続行。このころの痛みは“我慢できるレベル”で痛み止めも効いていたそうですが、2カ月後、関西地方に入るころには再び体調を崩し始めることに。みぞおちの鈍痛に加えておなかが張っているような違和感があり、空腹感もないため脂っこいものを食べる気にはならず、どうしても食べたいご当地グルメ以外はさっぱりとした食事ばかり摂っていたといいます。

 そして10月、高知に滞在していたころには「なんか気持ち悪いし張ってるし消化も悪い感じするし、だるいし……」と吐き気の症状も発生。県内の病院を受診しますが、大分でCT検査を受けたことを伝えると「うちの病院で検査をしても診断は変わらない」といわれます。その後、今度は自身の白目が黄色いことが気になり検索したところ、すい臓がんに関する記事が多くヒットしたため、高知での予定を切り上げてより詳細な検査ができる愛媛の病院を訪れたそうです。

すい臓がんのYouTuber 黄疸で目だけでなく肌も黄色くなったころのみずきさん(画像はYouTubeから)

 そこで白目が黄色くなっているのは黄疸だと判明し、さらに造影剤を入れてCT検査を受けたところ膵臓がんの可能性が高いと診断されます。みずきさんは担当医師から長期治療になる可能性が高く、なじみのある地元で治療した方が良いとアドバイスされたため、飛行機で北海道に戻って生体検査を受けるために入院。さらに、黄疸を治療するため胆管にステントも入れたことを明かしました。なおこのころは、みぞおちの痛みに加えて内臓がまるで炎症しているかのようなヒリヒリキリキリする痛みや、背中の痛みがあったと話しました。

 生体検査で膵臓がんだと確定診断され、その後のPET検査では左鎖骨周辺などに遠隔転移していることも判明。がんのステージは4だと伝えられ、原発巣を手術しても転移しているがんが大きくなるために手術はせず、抗がん剤での治療を選択したとのことです。

 その後、抗がん剤が始まってからの症状については痛みが減りつつあるとし、みずきさんは現在の状態について「もう全然痛みはない」「病気で苦しいってのはないかもしれない」とコメント。一方で体力の低下は感じているそうで、少し無理をすると患部が痛むことも明かしました。なお、初期症状や痛みのレベルに関してはあくまでみずきさん個人の場合だとし、全ての人に当てはまるものではないと伝えています。

 みずきさんは現在も治療を継続しており、こうへいさんのブログによると2023年1月7日に抗がん剤の4クール目を終えたとのことです。

すい臓がんのYouTuber みずきさんの診断書(画像はこうへいオフィシャルブログから)
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/19/news031.jpg 母に「髪染めやピアスはダメ」と言われ続けた25歳東大女子、大変身を決意したら…… まさかの事態に「さすがにおもろい」「涙出てきた」
  2. /nl/articles/2501/20/news015.jpg 汚れた石ころを、プロが磨いていくと…… 信じられない“正体”に「驚きました」「なんて美しさ」【海外】
  3. /nl/articles/2501/20/news033.jpg 10代の初々しいカップルが5年後…… “まさかまさかの現在”が3000万再生「めちゃくちゃ羨ましい」「うわー!」【海外】
  4. /nl/articles/2501/19/news042.jpg 風呂上がりに偶然「牛乳を注ぐ女」になった人に反響 「ほぼそのままw」「盛大にふきだした」 投稿者に話を聞いた
  5. /nl/articles/2501/20/news029.jpg 「ええお母ちゃんや」 2歳娘のためにズボラ母が作る“焼きそば”が目からウロコ 「ガチで助かる」「今度やってみます」
  6. /nl/articles/2501/20/news104.jpg 「またモスが狂ってる」 モスバーガーの作る“卒業アルバム”に困惑 公式の暴挙に「笑いすぎてお腹痛い」
  7. /nl/articles/2501/22/news016.jpg 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  8. /nl/articles/2501/20/news065.jpg 映画で見る「プロパンタンクを撃ったら大爆発」は本当? 検証してみた結果が興味深い
  9. /nl/articles/2501/20/news013.jpg 【ハードオフ】壊れたジョイコンを1100円で買ったら…… テストプレイで“予想外の事実”が発覚「1100円は安すぎ」「普通にラッキー」
  10. /nl/articles/2501/20/news050.jpg 同窓会を欠席したら突然連絡が…… 浪人生が受けた“涙のサプライズ”に「めっちゃ感動した」「泣いちゃったよ」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  2. 「大根は全部冷凍してください」 “多くの人が知らない”画期的な保存方法に「これから躊躇なく買えます」「これで腐らせずに済む」
  3. 浜崎あゆみ、息子2人チラリの朝食風景を公開 食卓に並ぶ“国民的キャラクター”のメニューが意外
  4. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  5. 中2長女“書店で好きなだけ本を買う権”を行使した結果…… “驚愕のレシート”が1300万表示「大物になるぞ!!」「これやってみよう」
  6. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”の家族に反響 ジュノンボーイの幼少期が香取慎吾似?【コンテスト特集2024】
  7. 大好きなお母さんが他界し、実家でひとり暮らしする猫 その日常に「涙が溢れてくる……」「温かい気持ちになりました」
  8. 「やばすぎ」 ブックオフに10万円で売られていた“衝撃の商品”に仰天 「これもう文化財」「お宝すぎる」 投稿者に発見時の気持ちを聞いた
  9. 「こんなおばあちゃんになりたい」 1人暮らしの93歳が作る“かんたん夕食”がすごい! 「憧れます」「見習わないといけませんね」
  10. 【今日の難読漢字】「碑」←何と読む?
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」