“装具”をつけた子どもを見かけたら「席を譲っていただけると助かります」 公共交通機関利用時の協力を求めるツイートに「初めて知りました」と反響(1/2 ページ)

誰もが外出しやすい社会に。

» 2023年01月11日 10時45分 公開
[Kamiharaねとらぼ]

 一見気づきにくい脚のハンディキャップを抱える子どもの親の投稿が、Twitterで大きな反響を呼んでいます。「装具」を使用する子どもにサポートを呼びかける投稿には、「初めて知りました」「気づいたら席ゆずります」といったコメントが集まりました。

 ゆーすけさん(@jyunyou)が投稿したのは「足にこんな感じで装具を付けている子供を電車で見かけたら是非席を譲っていただけると助かります」というツイート。投稿には、足に装具をつけた5歳の娘さんの写真が添えられています。

立位・歩行に必要な足の機能をサポートする「下肢装具」の画像 立位・歩行に必要な足の機能をサポートする「下肢装具」

 装具とは、病気・怪我・障害などにより、身体の機能が低下したり、失われたりした時に、その機能障害の軽減を補うために使用する道具。大きく別けて「上肢装具」「体幹装具」「下肢装具」「靴型装具」に分類されます。

 娘さんが足につけているのは、立位・歩行に必要な足の機能をサポートする「下肢装具」です。下肢装具には複数の種類があり、ゆーすけさんの娘さんは、ふくらはぎから足底にかけて装着する「短下肢装具(たんかしそうぐ)」をつけています。

 ピンク色の装具には複数のストラップがついており、足に固定できるようになっています。一見すると長靴のようにも見え、装具のことを知らない人であれば、何を目的とするものなのか分かりづらいかもしれません。

「下肢装具」の画像 「装具をつけている人が困っていたら声をかけてほしい」とゆーすけさん

 娘さんは、装具をつけることで少し立ったり歩いたりすることができます。しかし、筋力が弱いため疲れやすく、不安定に揺れる電車内ではまだ長時間立つことができないといいます。

 ゆーすけさんによると、電車内では、優先席でもこちらから声をかけないと気づいてもらえなかったり、席をゆずってもらえなかったりすることがほとんどなのだとか。ゆーすけさんは、必要なときは自分から周囲に声をかけているものの、「もし気付いたら譲ってくれると嬉しい」と感じているそうです。

 投稿を見た人からは、「初めて知りました。足元は見えづらいので分からない人も多いかもしれないですね。見かけたらすぐに声をかけたいと思います!」「知りませんでした。気づいたら必ず席を譲ります。こういった情報共有大事ですね」「不自由な人が外出する事から遠ざからない社会って大切だと思います」などの声が。また、情報共有のためにこの投稿を広めようという動きもあり、記事作成時点で5万件を超えるリツイートがありました。

 反響からも分かる通り、まだまだ認知度が低い子どもの足の装具。編集部では、投稿者のゆーすけさんに話を聞きました。

−娘さんが電車で席をゆずられる頻度を教えてください。

ゆーすけさん:3回に1回程度でしょうか。

−電車など公共交通機関を利用する際に、大変な点があれば教えてください。

ゆーすけさん:子ども用のバギーも利用しているのですが、エレベーターが設置されていない駅の移動や、ノンステップでないバスの乗降車がとても大変です。

−ツイートに反響が寄せられていることに関して、感想を教えてください。

ゆーすけさん:ここまで反響があるとは思っておらず非常に驚いています。「装具」を知っていただき、公共交通機関の利用時だけでなく他の場面においても、これらを装着されている方が困っている様子であれば自発的に声をかけ、助けてあげてほしいなと思っています。

(了)

 ゆーすけさんの投稿は、装具の存在や目的を多くの人が知るきっかけになりました。外出先では周囲に目を配り、サポートが必要な人には積極的に声をかけられるようにしたいですね。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/23/news033.jpg 段ボールに切れ込みを4つ→“信じられない変形”をするライフハックに80万再生の反響 「今世紀最高の技だ」
  2. /nl/articles/2503/24/news047.jpg 「無くては困る」 ワークマンの“980円シャツ”に称賛の声が続出 「価格以上のクオリティー」「他には無い」
  3. /nl/articles/2503/22/news007.jpg ディズニーランドがオープンした1983年当時、カップルだった2人→37年後…… 目頭が熱くなる現在の姿に感動
  4. /nl/articles/2503/24/news049.jpg 「笑ったwww」 モンハン新作で再現した“超有名他社ゲーキャラ”が完璧過ぎて325万表示の反響 「いつの間にコラボしたんだ」
  5. /nl/articles/2503/22/news033.jpg ガンダムのイラストにしか見えないのに…… “意外すぎる正体”に脳がバグる「理解が追いつかない」「目を疑います」
  6. /nl/articles/2503/23/news052.jpg 冷たい海に捨てられた子猫を保護→10カ月後…… 「めちゃくちゃ美猫」驚きの現在に「感動しました」
  7. /nl/articles/2503/23/news031.jpg 黒ギャルが“憧れの地雷系メイク”に挑戦したら…… “もはや別人”の大変身に「これはもう詐欺w」「一気に雰囲気変わった!」
  8. /nl/articles/2503/24/news085.jpg スタバでモバイルオーダーしたら…… ママが設定した“ニックネーム”に気付いた店員のステキすぎる接客が「接客神」「優しい世界」と反響
  9. /nl/articles/2503/22/news098.jpg すき家、みそ汁に「ネズミ」混入で謝罪 クチコミの写真が拡散…… 「管理体制の一層の強化に努める」
  10. /nl/articles/2503/24/news034.jpg 「多分日本で1位、2位を争う」 3児のママが書いた“通園経路図”がすごい! 「えーめちゃ最高ですね」「中高生だったら溜まり場」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  2. 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  3. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  4. 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】
  5. ペットのカエルを土に埋め、約半年間放置→掘り返してみたら…… 「すげぇ」予想外の結末に「ほんと不思議」
  6. 「絶対当たったわこれ」→「は?」 ガリガリ君の棒に書かれていた“衝撃の文章”に「そうはならんやろ」 投稿者に当時の思いを聞いた
  7. コメダ珈琲店で「軽い食事」を注文 → 出てきた“まさかの実物”に思わず大仰天 「逆詐欺ですね」「軽食という名の主食」
  8. 最恐雑草“ヤブガラシ”根元をハサミでチョキッと切ると…… “驚愕の結末”に「すごい」「知りませんでした」
  9. 「笑い過ぎて涙が」 小学生次男、宿題で先生に不正を疑われる→まさかの原因が530万表示 「じわじわくる」 投稿者に話を聞いた
  10. 大阪梅田駅で撮影された“奇跡のような光景”に「今まで見たことない」「本当に贅沢な眺めだ」 全ホームにマルーンカラーが整列
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に