たった230グラムの「あまりにも小さい」子猫を保護→半年後には…… 大物へと変貌した成長ビフォーアフターに感動
第16回は保護猫「らら」ちゃんです。
近年、動物の虐待や飼育放棄、悪質な業者による販売、不適切な飼養が社会問題となっています。個人や団体、地域が行き場をなくした動物たちを守るため、日々保護活動に取り組む一方で、動物たちが命を失う悲劇は後を絶ちません。
私たちの身近な場所で繰り返されている、動物たちの殺処分や衰弱死などの厳しい現実。しかしまた一方で、動物との心あたたまる出会いや愛に満ちた生活が、保護活動によって生まれ、営まれていることも事実です。微力でも地道に保護という選択を伝え続けていくことが、動物たちの命を守ることにつながるかもしれません。
そこで、ねとらぼ生物部では保護動物と暮らす読者にアンケートを実施。寄せられた数々のエピソードと写真を紹介するとともに、尊ぶべき命の輝きや、愛する家族との暮らしの喜びを伝えていきます。
第16回は飼い主・ルイルイさんと暮らす猫「らら」ちゃん(現在の年齢:7カ月)。勤務先の工場の中で出会い、毎日仕事場に連れて行ってお世話していた小さな子猫が、実はとっても甘えん坊&大物だった……! というほっこりエピソードをご紹介します。
―― ららちゃんとの出会いと、保護当時の状況を教えてください
ルイルイさん:ららは2022年の5月25日に、勤務先の工場の中を歩いているところを保護しました。実は2021年の同じ時期にも子猫を保護したのですが、当時は家にトイ・プードルが2匹いることに加え、お迎えしたい方がいたため、2カ月半お世話して里子に出しました。そのときになんだか寂しい気持ちになったことを思い出して、今回は家族として迎えることを即決しました。
保護したその日に病院へ連れて行ったところ、体重は230グラムで、年齢は推定生後1カ月とのことでした。とても体が小さくて痩せており、ノミがいましたがお薬で駆除してもらいました。幸いなことに、それ以外は元気そのものでした。
保護直後はあまりにも体が小さかったためお留守番が出来ず、1カ月半ほどの間は毎日一緒に会社へ出勤して、同僚の皆さんにかわいがってもらっていました。
我が家のトイ・プードルたちは2度目の子猫だったためか、興味津々ではあるものの特に警戒することもなく、すぐに受け入れてくれた様子でした。ららは全く臆することなく犬たちに近寄っていき、お迎え2日目には犬たちが近くにいても気にせずぐっすり眠る大物っぷりを発揮していました。
―― ららちゃんの現在の様子を教えてください
ルイルイさん:元野良とは思えない人懐っこい娘で、犬たちとワンニャンプロレスで遊んだり、家に来たお客さんに近寄ってなでてもらったりとお利口さんに過ごしています。
そしてびっくりするくらいの甘えん坊さんで、私や犬たちの姿が見えないと大きな声で呼んで探してきます。とにかくくっついていたいようで、私の膝を巡って犬たちと日々戦っているやんちゃ姫です。
―― 最後に、保護動物に対する思いを聞かせてください
ルイルイさん:どんな動物にも生まれてきた意味があって、人間の勝手で生命を脅かされることがあってはいけないと感じています。昨今はペットブームだといわれていますが、命を預かっていることの責任と重大さを忘れないでほしいです。
(了)
ルイルイさんと先住ワンコたちの愛情に包まれて、元野良とは思えないほど人懐っこく、やんちゃに成長したというららちゃん。現在の写真から見えるその表情はとっても穏やかで愛らしく、画面越しでも甘えん坊さんなことが伝わってくるようです。
ルイルイさんの言う通り、ペットは私たちと同じ命が宿っている生き物であり、「飽きたから」「いらなくなったから」といって捨てられる“物”ではありません。ペットと暮らすときは常に命を預かっている責任を忘れず、しっかりと向き合っていきたいですね。
ねとらぼ生物部では、引き続き「保護動物のエピソード&お写真」を募集しています! 犬猫、小動物、爬虫類など、動物のジャンルは問いません。アンケート内容とお写真は部内で審査の上、記事で紹介する可能性があります。
愛する家族との出会いのエピソードや、クスッと笑ってしまうかわいいお写真など、お気軽に【こちら】までお寄せください。皆さまからのご応募、お待ちしています。
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