不安げな表情で保護主を警戒していた子猫が、4カ月後…… 「こっちが敵わない」ほどヤンチャに成長したビフォーアフターに感激!
第14回は保護猫「Pono」くんです。
近年、動物の虐待や飼育放棄、悪質な業者による販売、不適切な飼養が社会問題となっています。個人や団体、地域が行き場をなくした動物たちを守るため、日々保護活動に取り組む一方で、動物たちが命を失う悲劇は後を絶ちません。
環境省Webサイト「動物の愛護と適切な管理」は、2020年4月1日〜2021年3月31日に殺処分された犬・猫の全国総数が2万3764匹と発表。昨今、国内では殺処分への否定的な意見と保護への関心が高まり、殺処分数は減少傾向、保護犬・猫の譲渡数は増加傾向を見せています。微力でも地道に保護という選択を伝え続けていくことが、動物たちの命を守ることにつながるかもしれません。
そこで、ねとらぼ生物部では保護動物と暮らす読者にアンケートを実施。寄せられた数々のエピソードと写真を紹介するとともに、尊ぶべき命の輝きや、愛する家族との暮らしの喜びを伝えていきます。
第14回は飼い主・さっちゃんさんと暮らす猫「Pono」くん(現在の年齢:6カ月)。不安げな表情をカメラのレンズに向けていたPonoくんの、驚く成長をご紹介します。
―― Ponoくんとの出会いと、保護当時の状況を教えてください
さっちゃんさん:2022年6月、Ponoは知り合いの職場で保護されました。しかし、そこでの飼育が限界となり、猫好きな私たち夫婦に声が掛かりました。
先住猫がいるし、費用もかかるしと懸念がいろいろとありましたが、あまりのかわいさと不安げな表情に、「この子を守ってあげなければ」という心境になり、家族として迎え入れました。
迎え入れた当時、Ponoは生後1カ月ほどで、先の保護者が世話をちゃんとしてくれていたため、毛並みがキレイで体格も健康的でした。ただ、とても不安げな表情をしており、おびえた様子で隠れたり逃げたりしていました。
しかしなんと2〜3日後には慣れてくれて、エサに飛びつくようになりました。ちなみにPonoという名前は、ハワイ語で「良い」「完成された」という意味です。
―― Ponoくんの現在の様子を教えてください
さっちゃんさん:食欲旺盛で、何に対しても興味津々です。ちょっとしたおもちゃやテニスボールで大いに跳びはね、高いところも軽々と上ってしまいます。こっちが敵わないくらいヤンチャになりました。
ちなみにお姉さん猫の「Kitty(キティ)」は、Ponoがかわいすぎてやいているみたいです。でも、Kittyもとってもかわいいんですよ!
―― 最後に、保護動物に対する思いを聞かせてください
さっちゃんさん:1匹でも不幸になる動物がいなくなればと思っていますが、自分たちにできるのは、たかが2、3匹を保護するくらいで、本当に微力だと感じます。しかしその2、3匹を全力で愛情をかけて育てるのが責任だと思います。
(了)
とても警戒している様子で、さっちゃんさんを見つめていたPonoくん。きっと“全力で愛情をかけて育てる”というさっちゃんさんの思いが伝わって、すぐに心を許してくれたのでしょうね。
現在の写真から元気いっぱいに過ごしている様子が伝わってきます。凛々しいお顔立ちと、ぷっくりとした“ひげぶくろ”がとってもチャーミングです! これからの成長もとっても楽しみですね。
ねとらぼ生物部では、引き続き「保護動物のエピソード&お写真」を募集しています! 犬猫、小動物、爬虫類など、動物のジャンルは問いません。アンケート内容とお写真は部内で審査の上、記事で紹介する可能性があります。
愛する家族との出会いのエピソードや、クスッと笑ってしまうかわいいお写真など、お気軽に【こちら】までお寄せください。生き物にまつわるさまざまな謎を調べる「あの謎を調べて!」も大募集中です! 皆さまからのご応募、お待ちしています。
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