鎧塚俊彦、“スシロー事件”に苦言 「回転寿司が無くなっても良いのですか?」「どうか慎んで頂きたい」(1/2 ページ)
これまで料理人や企業が努力してきた食文化。
パティシエの鎧塚俊彦さんが2月2日にInstagramを更新。回転寿司「スシロー」店舗で利用者が醤油さしをなめ回すなどの迷惑行為を行ったことについて言及し、「皆んなで日本の素晴らしい食文化を守って欲しい」と呼びかけました。
1月下旬に、「スシロー」のテーブル席で卓上のしょうゆボトルの注ぎ口などをペロペロとなめた動画がSNSを中心に出回り、投稿者や動画に登場していた当事者へ批判が集まる事態となった当該の事件。2月1日には、スシローの運営元である「あきんどスシロー」が迷惑行為の動画に登場していた当事者と保護者から連絡があり、直接面談して謝罪を受けたと発表。しかし、被害を受けた当初と変わらず刑事民事の両面から厳正に対処する意向を示し、警察に被害届けを提出済みであるとしています。
この事態を受け、鎧塚さんは欧州で8年修行した日々を振り返りながら、日本は「世界一」食に対する衛生管理が徹底されているとコメント。「それにも関わらず日本の食は安い」「そこには料理人全てと食にたずさわる人間と企業の並大抵ならぬ努力があります」と手軽な価格で質が高く安全な食品を提供したいという企業の努力の結晶だとし、「その前提として日本人の食に対するマナーを信頼しています。いや信頼したいです」と思いをつづっています。
続けて、「日本人の食に対する性善説の上に良心的な日本の食文化が成り立っています」とした上で、「そこを覆すような行為はどうか慎んで頂きたい」と強い口調で批判しています。
また、高級すし店では今回のような事件は発生しないだろうとしながら、「これ以上に不測の事態に備えて料理人と企業に徹底的に衛生管理を追求させるのですか?」「回転寿司が無くなっても良いのですか?」と今回の影響で安価で提供できていた店がなくなる可能性を指摘し、「それによって値段を上げれば上げたで不満をもらしませんか?」と心配もにじませました。
最後に「私達料理人は衛生管理をもっと進化させなければいけません」と食品を提供する立場からコメントし、「どうかお客様も日本の素晴らしい食マナーを守っていって頂きたいです。お互いの為に」とお店を利用する人たちに呼びかけました。
ユーザーからは「そんな一部の人のせいで、いいものを提供しようと一生懸命されている方々が気の毒過ぎますよ!」「応援していくので負けないで欲しいです」と飲食業界へのエールが届いています。
鎧塚さんは人気パティスリー「Toshi Yoroizuka」のオーナーシェフで、バラエティー番組「ジョブチューン」(TBS系)に出演してコンビニやファミリーレストランのメニューを審査することも。1月からは多くの人から親しまれているドーナツチェーン店「ミスタードーナツ」と共同開発した「misdo meets Toshi Yoroizuka」を期間限定で販売中で、2月2日には店舗の前で撮影した写真を投稿し行列ができるほど盛況な様子を伝えていました。
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