京都から佐世保まで“歩いて”帰省 31泊32日で868.1キロを踏破した旅人が「偉業」「昔の人の苦労が分かる」と話題(1/2 ページ)
長旅を終えたそううんさんに話を聞きました。
京都府から長崎県の佐世保まで、徒歩で帰省した大学生が「偉業」「なんて健脚」と話題です。総距離868.1キロ、31泊32日の壮大な旅……! ねとらぼ編集部では、話題の大学生に話を聞きました。
投稿者のそううん(@soun142857)さんは、徒歩や鉄道の旅が好きな京大生。この春休みを利用して、2月12日に故郷の佐世保を目指し、京都をたちました。
大阪に着いてからは主に国道2号線を通り、兵庫から岡山、広島へと歩む日々。節約のため、宿泊先はほぼネットカフェで、3日に1回はビジネスホテルを使っていたそうです。
食事もネットカフェのサービスやファミレスの平日ランチ、スーパーの割引弁当で節約しつつ、地域の名物を堪能するそううんさん。ただ、1日に30キロ近くも歩くため4食でも足りず、費用対カロリーの高い食パンで補っていたといいます。
歩き続けること約3週間、そううんさんはいよいよ山口県へ到達。関門トンネル人道で関門海峡を渡り、九州へ上陸しました。
博多に着いてからは太宰府や鳥栖を通って佐賀へ。歩き続けて32日目、そううんさんはとうとう故郷のある佐世保駅までたどり着きました。
かかった旅費の総額は約17万円。うち約11万円が宿泊費で、食料費は約4万7000円。新幹線を使用した場合に比べ、費用は9倍、時間は135倍かかっているそうです。
困難を達成したそううんさんには、「お疲れ様でした」と、多くのねぎらいの言葉がかけられました。その一方で、「昔の人の苦労がしのばれる」「江戸時代のお伊勢参りってぜいたくだったんだな」「参勤交代の諸大名の力を削る効果をあらためて認識した」といった意見も見られます。
投稿者「またお金を貯めて東海道五十三次を歩きたい」
ねとらぼ編集部ではそううんさんに取材し、道中の苦労など詳細を聞きました。
――なぜ京都から佐世保まで歩こうと思ったのでしょうか。
そううんさん:地理と地学が好きで、いろんな街を巡ってみたいのと、「無駄」とみなされるがゆえに誰もやろうとしない非合理なことを、時間があるうちにやりたいという思いからです。
――1日約27キロのペースでしたが、お休みした日もありましたか? また、最長1日何キロ移動したのかも教えてください。
そううんさん:まったく歩かないという休みの日はありませんでしたが、1日15キロしか歩かないような日を定期的に作って休憩していました。また、1日の最長距離は広島県竹原市から呉市までの43キロです。
――疲れたり足が痛くなったり、身体への負担はありませんでしたか?
そううんさん:事前に京都から名古屋まで歩くなどして、無理なく自分が歩き続けられるペースをつかんでから行ったので、疲れや負担は多少あれど平気でした。ただ、足のマメは大敵でした。
――道中で寄り道や観光はしましたか?
そううんさん:神戸や広島の街中を観光したり、太宰府天満宮に行ったりと、歩く距離が伸びない範囲で観光しました。観光にかかった費用は、食費で計上しているご当地グルメを除いて3000円くらいだと思います。
――道中で印象に残った出来事などありましたら教えてください
そううんさん:地域の人と話す機会が何度かあったのですが、京都から歩いてきたと明かしたときの驚き方が皆同じで面白かったです。それが西へと歩くにつれ、皆さんの方言が関西弁から広島弁、九州弁へとグラデーションのように変わっていったのが興味深く、同時に自分が旅した距離の長さに気付かされました。
――最後に、旅を終えての感想はいかがでしょうか。
そううんさん:ここまでの長旅は初めてだったので、刺激的な経験を得られ、やって良かったと心から思いました。また、日本の交通網のありがたみを身をもって再認識しました。地理好きの感想としては、訪れるその町その地域のそれぞれの良さを感じられた一方、過疎化した地方が寂れている現実も非常に気になりました。とても費用はかかりますが、得られる経験は多いので、またお金を貯めて東海道五十三次を歩きたいと思います。
画像提供:そううん(@soun142857)さん
関連記事
- 「今日から自転車で“日本縦断”します」→2週間後に自転車が盗まれて茫然…… 投稿者「初めて買った自転車だった。とても悲しい」
新しい自転車で再スタート中です。 - 「ドイツに勝ったら自転車で山口から東京まで帰ってやるよ」→1150キロの旅決定(4年ぶり2度目) 絶望の長距離走に挑む意気込みを聞いた
まさか、4年前に続いて復路を走ることになるとは……。 - 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
懐が深すぎ……! - 「セッ…ックス知育玩具」 省略する位置がとんでもないオモチャの名前にネットがざわつく
三度見くらいしてしまいそう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
高校生のときに出会った“同級生カップル”→「親に頼らん!」と必死に貯金して…… 19年後、現在の姿に反響
-
大野智さん巡る悪質“逮捕デマ”巡りSTARTO社が発信者情報開示請求 「株式会社嵐」代表は「一呼吸おいてよく考えて」と心境吐露
-
“自分を醜い”と感じてきた49歳女性が…… “別人級の大変身”に感動 「衝撃的だった」「信じられない」
-
普通の折り紙1枚を、パタパタ折っていくと…… プレゼントにぴったりな美しいアイテム完成に「すげぇつくりたい」「かわいい」
-
大谷翔平、“消防士たちとの5枚のショット”に反響 「どの消防士より屈強」「これは期待の新人」
-
手芸で余った大量のハギレ → あまさず活用する“驚きの方法”に反響 「ナイスアイデア」「考えたこともなかった」
-
「許されると思ってんの?」 スマホのアラームを設定→翌朝…… “絶望の通知内容”が430万表示 「ほんとこれ」
-
「死ぬほど笑ったw」 “ほろよい”限定デザイン → 人気ゲームの“例のロゴ”に見えると話題に まさかの公式も反応「ほろよい うま」 投稿者に話を聞いた
-
“部屋が汚すぎて”彼氏に振られた女性→1人孤独に片付けを続け、600日後…… まさかの光景に「感動しました」
-
母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
- DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
- 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
- スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
- 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
- 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
- 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
- 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
- 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
- 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
- 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
- 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
- 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
- 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議