「クソゲーオブザイヤー2022」大賞なし、2023年は「活動休止」へ ゲーム界“裏の祭り”がいったん幕を閉じる(1/2 ページ)

休止に至った理由はさまざまな要因があげられています。

» 2023年04月06日 19時45分 公開
[コンタケねとらぼ]

 クソゲーオブザイヤー(以下「KOTY」)2022年据置版が「大賞なし」、さらに2023年は「活動休止」となり一部のゲームファンたちに衝撃が広まっています。ゲーム業界の“裏の祭り”に、いったい何が起きたのでしょうか。

KOTY2022総評 KOTY2022総評。大賞は「なし」となった

KOTYとは

 KOTYは、その年に発売されたゲームソフトの中で、一番の「クソゲー」をユーザーたちが決める、不名誉な催し。2ちゃんねる(現「5ちゃんねる」)発祥で、2004年から毎年その年一番のクソゲーを決めるべく議論が重ねられてきました。

 大賞の選考基準は投票などではなく、「KOTY」に推したいと思ったゲームをプレイした人間がスレに選評を投稿するというユニークなもの。この選評を元に、最も多くのスレ住人を納得させたゲームソフトが大賞となります。最後は一連の流れをまとめた「総評」が投稿され、ノミネート作品とともにその年の低評価ゲームが総括されるという流れです。

 しかし、さまざまな理由から、年々勢いが減速。2017年には携帯ゲーム機版の大賞が初の「該当作品無し」となるなど、存続が危ぶまれていました。

 そして2022年、ついに据え置きゲーム機でも大賞は選出されませんでした。投稿された2022年の総評は、「『クソゲーが出ないことは良いことです』この言葉では、もう締められそうにもない」という、非常にむなしさをにじませた言葉で締められています。

なぜ休止に至ったのか

 ではなぜ、2022年はこのような結果となり、さらには2023年からは活動休止に至ってしまったのでしょうか。これについて、ネット上ではさまざまな理由が語られています。

 まず最も多く言及されているのが、ゲーム業界の環境の変化。数百円で購入できるような安価なダウンロード専用ソフトの存在や、インディーゲームの販売なども据え置き機で始まったことが、KOTYの選考に大きな影響を与えました。もともと「大手企業がフルプライスで販売したパッケージのゲームが面白くなかったことを皆でネタに昇華する」ために生まれた側面もある賞のため、作り込みが甘くて当然な安価なゲームが据え置き機に進出してきたことで、本来の存在意義が揺らぎ始めていたようです。

 ダウンロード専用ゲーム以外にも、オンライアップデートの存在も批評を難しくしました。発売時にひどいできだったゲームも、後にアップデートが重ねられ、改善する事例が増えたのです。

 さらに、近年「アセットフリップ」と呼ばれる、粗製乱造なゲームソフトが大量に登場したことが追い打ちをかけました。これは、著作権フリーの素材やテンプレートを流用した粗製乱造を指すもので、KOTYに限らず、ゲーム業界全体で問題となっています。このアセットフリップにより、KOTYでは日本のCEROレーティングを通したゲームのみを扱う方針に転換。その結果、扱えるゲーム自体が減少しました。

 また、5ちゃんねるそのものが下火になったことや、KOTYを悪用しようとする者を排除するために参加ハードルを高くする必要に迫られたことなどから、選考の鈍化も進行。他にもさまざまな原因が重なり、2022年の大賞なしと、2023年の休止が決定しました。

 思えば2004年から20年近く続いたKOTY。始まって数年の盛り上がりが絶頂だった時期に比べ、今はゲーム業界も、ゲームハードも、ゲームソフトも、そしてインターネットも、事情が大きく変わりました。今では誰がやっても、皆が納得する「今年一番のクソゲー」を決めること自体が不可能な環境になってしまったのかもしれません。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/27/news133.jpg 「虎に翼」、ヒロインの弟役が初登場 演じた人物のギャップに驚き「同一人物なのか?」「朝ドラにも出るの凄いな」
  2. /nl/articles/2405/27/news038.jpg 誰にも懐かないボス犬を、1歳娘が散歩へ連れて行くと…… 従えて歩く驚きの光景に「あの狂犬が…」「凄い…凄すぎる」
  3. /nl/articles/2405/28/news118.jpg 小林麻耶&國光吟、600万円超する“新型外国車”購入に「中古で売る時の値段は考えてません」 高額iPadもゲットで生活フルエンジョイ
  4. /nl/articles/2405/27/news130.jpg 「声出して笑った」「あかんw」 メロンパンを半分こしようとしたら…… “衝撃のビジュアル”への変貌に5万いいね
  5. /nl/articles/2405/28/news131.jpg 「誰かわからなかった」 香川照之、“激変”したワイルドな姿に周囲も「髪型それでいいんですか」「なんか自由な感じ」
  6. /nl/articles/2405/28/news052.jpg 最新のガンプラに10年前のパーツを付けると……? 「覚醒状態」への変身が「激アツすぎる」と話題
  7. /nl/articles/2405/28/news101.jpg 「くたばれクソメディア」 マイファスHiro、「性加害巡る誤報」伝えかけた週刊誌に中指突き立て “音声暴露”し「覚悟持ってやってこい」
  8. /nl/articles/2203/29/news111.jpg 小林麻耶、元夫・あきら。と「愛の再婚」を報告 駆け落ち理由は“父と縁を切り、母は洗脳にかかっている”ため
  9. /nl/articles/2405/27/news012.jpg 「リノベは正直無理」 絶望的なボロボロ築50年超物件を改装→信じられない変貌に「元の家の面影なし」
  10. /nl/articles/2405/28/news146.jpg 「まさかの本人」 JR東の各駅放送と新幹線の車内放送の中の人が夢の競演 「黄色い線の内側の人だ」「親の声より聞いた声」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「これを見つけたら緊急事態」 農家が恐れる“生えると危険な雑草”の繁殖力に「悪いやつだったんですね」「よく食べてました」
  2. 「虎に翼」、ヒロインの弟役が初登場 演じた人物のギャップに驚き「同一人物なのか?」「朝ドラにも出るの凄いな」
  3. 【今日の計算】「9−9×9+9」を計算せよ
  4. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  5. YUKI、大胆なスリット入った近影に驚きの声 「52歳なの意味わからんな」「ここまで変わらないって本当凄い」
  6. 誰にも懐かないボス犬を、1歳娘が散歩へ連れて行くと…… 従えて歩く驚きの光景に「あの狂犬が…」「凄い…凄すぎる」
  7. 晩酌中、ふと机の下をのぞいたら…… 背筋が凍える光景に反響続々「皆様は覗かないようにしてくださいね」
  8. 小林麻耶&國光吟、600万円超する“新型外国車”購入に「中古で売る時の値段は考えてません」 高額iPadもゲットで生活フルエンジョイ
  9. 真田広之の俳優息子、母・手塚理美と“超大物司会者”に対面 最新ショットに「ご立派な息子さん」「似てる雰囲気」
  10. 「トップバリュを甘く見てた」 ジョブチューンで審査員大絶賛の“マストバイ商品5選”に反響 「買ってみよ」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評