絶滅寸前だった幻の猫「ヴァン猫」と触れ合ってきた! 真っ白な毛並みとオッドアイの美しさにうっとり(2/3 ページ)

» 2023年04月22日 10時30分 公開
[大城祐子ねとらぼ]

 私たちがヴァン猫ハウスを訪れた際には、約50匹のヴァン猫たちが仲良く遊んでいました。子猫から成猫たちが一緒に暮らしており、多くのヴァン猫はとてもフレンドリーで警戒心なく触らせてくれました。真っ白な体は毛並みがとても柔らかく、シルクの様にツヤツヤ! 毛の長さは短毛から長毛までさまざまで、冬場に体を温めるためか、太い毛が印象的です。

ヴァン猫きりっと ヴァン猫たちといよいよご対面です ※画像は筆者撮影
ヴァン猫の子猫 宝石のようなオッドアイ ※画像は筆者撮影
ヴァン猫人懐っこい 抱っこも平気な子も ※画像は筆者撮影

 なかには触られるのを嫌がるヴァン猫もいて、スタッフから「引っかかれないように気を付けてください」との注意もありましたが、私たちが出会ったヴァン猫の多くは触ると気持ちよさそうにしていてとてもかわいかったです。

 真っ白な体とオッドアイが特徴的なヴァン猫ですが、耳やしっぽに白ではないスポット(模様)があるヴァン猫も。更に体の一部が黒い毛の子もいました。オッドアイが特徴だといわれているヴァン猫ですが、両目ともにアンバー色、または両目ともに青色の目を持つ個体も。スタッフの話によると、実はオッドアイのヴァン猫が生まれる確率はレアだといわれているとのこと。ヴァン猫にはいろいろな見た目の種類があるそうです。

ヴァン猫きりっと 黒白猫のヴァン猫もいました ※画像は筆者撮影
ヴァン猫の子猫 かわいいです ※画像は筆者撮影

 ちなみに、生まれたばかりのヴァン猫の目の色はグレーなのだとか。そして生後40日ごろには目の色が決定するとのこと。ヴァン猫は他の猫のようにハンティングが大好きで、犬のように飼い主に懐く傾向があるそうです。

 また、ヴァン猫は成長するのが遅いともいわれており、成猫になるまで平均3年〜5年掛かるといわれています。トルコの別種猫「ターキッシュアンゴラ」と見た目はにていますが、体の大きさや性格は異なるそうです。

 トルコ国内の住民は、諸条件を満たせばヴァン猫を購入又は譲り受けることができます。絶滅危惧種のため、ヴァン猫を国外に持ち出すことは原則できませんが、諸条件を満たし特別な許可があれば国外に連れ出すこともできるのだそうです。

ヴァン猫の子猫 なでられて気持ちよさそう ※画像は筆者撮影
ヴァン猫ぺろぺろ ぺろぺろ ※画像は筆者撮影

 ヴァン猫たちはそれぞれにIDが付けられており、研究所によって管理されています。このIDは今後のヴァン猫研究にいかす目的として発行されており、里親の元での成長過程など、ヴァン猫についてのさまざまな情報が集められています。

フワフワな子猫 フワフワ ※画像は筆者撮影
ヴァン猫かっこいい 肩に乗ってくれる子も ※画像は筆者撮影
ヴァン猫短毛 毛が短めのヴァン猫 ※画像は筆者撮影

 トルコが誇る超貴重猫、ヴァン猫を実際に見て触ることができたのは、私たち家族にとって思い出深い出来事となりました! 野良猫・犬たちに優しい国として有名なトルコですが(関連記事)、絶滅危惧種であるヴァン猫の繁殖にも積極的に取り組んでおり、国全体で猫や犬たちとの共存を目指しているのだと感じました。人間と動物がうまく共存できるように環境作りをしている政府、コミュニティー、そして住民の協力と姿勢に、われわれ日本人も学ぶところがあるのではないでしょうか。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」