「東京駅から歩き続けたら夕方どこにいるのか?」 約6万歩・39キロの行程で得たものが「感動した」「良いロードムービーに出会えた気分」と話題(1/2 ページ)
交差点では信号が青のほう、行き止まりになったらジャンケンで行き先を決めるといったルールで歩む2人旅。
東京駅を朝方に出発し、偶然にまかせて歩き続けたら、夕方にはどこにいるのか? 実際に歩いて試す、過酷な挑戦が注目を集めています。
チャレンジャーは、Twitterユーザーのえむ職ちゃん(@mmm95215622)さんとご友人。「交差点では青信号のほうへ進む」「行き止まりからどちらへ進むかは2人でジャンケンして決める」「昼食は正午に通りかかった店でとる」といったルールのもと、9時30分に東京駅を出発しました。
法則に従って歩くこと30分、2人は国会議事堂に到着しました。さらに1時間で明治神宮野球場へ……と、出だしから名所が続きます。しかも神宮球場では、3日後に2人して野球観戦をする予定だったそうで、図らずも下見をすることに。
開始から2時間半がたった12時ごろ、2人はルールに従い、通りすがった竹下通りの純喫茶で昼食をとります。その店をいたく気に入ったえむ職ちゃんさんは、偶然が引き合わせたクロックムッシュの味に感動の声を上げています。
その後渋谷区に入った2人は、巡り合わせが悪かったのか、数時間区内をぐるぐるとさまようことに。足の痛みや疲れをサロンパスやおやつでしのぎ、15時過ぎにようやく脱出しますが、今度はより複雑な世田谷区にハマってしまいます。
2時間ほどさまよった挙げ句、到着したのは2時間ほど前に通った元の道。「ああこれが人生か……」などと嘆きつつ、2人は19時ごろに三軒茶屋のとんかつ屋へたどり着き、夕飯にありつきました。
ここで友人は足の痛みに耐えられず、泣く泣くリタイア。すでに「夕方どこにいるのか?」という当初のゴールは過ぎていますが、えむ職ちゃんさんは「21時ごろまで、1人で行けるところまで行こう」と決めて続行します。
ルールを「行き止まりでは常に右へ」に変更したところ、道のりは目黒区と世田谷区を行きつ戻りつといった調子に。最終的に、えむ職ちゃんさんは東急の祐天寺駅にたどり着きました。
総移動距離約39キロ、総歩数約6万歩の挑戦をやり遂げたえむ職ちゃんさんは、「世田谷ラビリンス怖すぎ」「行こうと思えばどこへでも行ける」「友だちは財産」「遠回りも悪くない」「マジで世田谷区が広すぎる」などとコメント。リプライではねぎらいの言葉とともに、「面白かった、感動した」「良いロードムービーに会えた気分」など、多くの賛辞が寄せられました。
印象深いのが、2人が道中で「今日のこの経験は人生の縮小版なのでは?」と語らっていた話。えむ職ちゃんさんは最後に、「来た道を戻ることや、行きたい方向と違うほうに行かなければならないときも、ときにはあるけれど、最終的には道が開けてこれで良かったと思える。人生に無駄なことは1つもないのではないか?」と振り返っています。
画像提供:えむ職ちゃん(@mmm95215622)さん
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