空腹のあまり発泡スチロールを食べていた保護子猫 飢えに苦しみ、身を潜めていた小さな体の成長ビフォーアフターに感動!
第27回は保護猫「アメ」くんです。
近年、動物の虐待や飼育放棄、悪質な業者による繁殖・販売、不適切な飼養が社会問題となっています。個人や団体、地域が行き場をなくした動物たちを守るため、日々保護活動に取り組む一方で、動物たちが命を失う悲劇は後を絶ちません。
昨今、COVID-19(新型コロナウイルス感染症/以下、コロナ)の影響でペットを飼う人が増加。一般社団法人ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査によると、2021年の新規飼育者は犬がわずかに減少しているものの猫は昨年より多く、ともにコロナ前より増加している結果となっています。
そんなペットブームの裏には、多頭飼育崩壊や飼育放棄などの問題が潜んでいます。家族の一員としてかわいがられるペットたちが多くいる一方、飼育放棄されたたくさんの犬猫たちが愛情を求め、里親を探しているのです。
そこで、ねとらぼ生物部では保護動物と暮らす読者にアンケートを実施。寄せられた数々のエピソードと写真を紹介するとともに、尊ぶべき命の輝きや、愛する家族との暮らしの喜びを伝えていきます。
第27回は飼い主・あんずさんと暮らす保護猫「アメ」くん(現在の年齢:3歳)。空腹のあまり発泡スチロールを食べていたという子猫との出会い、驚きの成長を紹介します。
―― アメくんとの出会いと、保護当時の状況を教えてください
あんずさん:2019年10月の雨の日、仕事の終わりがけにたまたま通った場所で、隠れていた子猫を発見しました。取りあえず動物病院へ連れて行こうと思い、診療時間に間に合うよう子猫を捕獲。診察の結果、生後2カ月ほどと判明しました。
子猫は手足にかまれたような傷が多数あり、おなかには虫がたくさんいました。また外猫時代、空腹のあまり発泡スチロールを食べていたようで、吐物がクランチチョコのような見た目でした。お迎え当初はよく嘔吐、下痢をしていたのですが、それが発泡スチロールとは分からずビックリしました。
私自身、「先住犬と一緒に暮らせるのか」「里親は探したらすぐ見つかるのか」「初めての猫を育てられるのか」など、心配ごとだらけでした。始めはケージの近くを通るたびに「シャー」と言われ、嘔吐下痢の状態で寝たら死んでしまうのでは……と思って寝られない日々を過ごしました。
仕事の合間に動物病院へ連れて行ったり、分食にしていたためあげに帰ったり……。体調が落ち着いてケージから出したころ、子猫の体があまりに小さすぎて冷蔵庫の下へ隠れてしまい、本当にいなくなったかと思って泣きそうになりました。
―― アメくんの現在の様子を教えてください
あんずさん:先住犬の「むぎ」が優しいので、やんちゃでかまってちゃんな子猫を受け入れてくれました。互いに体調がちょっと悪いと、心配しあっていたわってあげているのが良い関係だなーと思います。一緒に出かけたりたまにくっついて寝たり、協力して人間の食べ物を盗もうとしたり……と、仲良く一緒に暮らしています(笑)。
―― 最後に、アメくんに対する思いを聞かせてください
あんずさん:雨の日に拾ったから「アメ」という名前にしたけど、あの日からのアメの猫生は晴れているかな? 雨の日もあるだろうけど、雨のときも晴れのときも一緒だよ。むぎも一緒だよ。たくさん遊んで食べて寝て、楽しく過ごそうね。
(了)
きっとアメくんにとってあんずさんとむぎちゃんは、猫生を明るく照らす太陽のような存在なのでしょう。あたたかいお家で過ごすアメくんの表情もまた、太陽のようにまぶしく、まるで希望に満ちあふれているようです。これからも家族仲良く、楽しい毎日を過ごしてくださいね!
ねとらぼ生物部では、引き続き「保護動物のエピソード&お写真」を募集しています! 犬猫、小動物、爬虫類など、動物のジャンルは問いません。アンケート内容とお写真は部内で審査の上、記事で紹介する可能性があります。
愛する家族との出会いのエピソードや、クスッと笑ってしまうかわいいお写真など、お気軽に【こちら】までお寄せください。皆さまからのご応募、お待ちしています。
オススメ記事
関連記事
- 踏まれても立ちすくんでいた殺処分予定の子犬を保護、うちに連れて帰ると…… 甘えん坊に豹変した素顔に心があたたまる
第26回は保護犬「マル子」ちゃんです。 - ブリーダーが70匹超の多頭飼育崩壊、レスキューしたガリガリの子猫が今では…… モッフモフのゴージャスな姿に感涙
第25回は保護猫「カイ」くんです。 - 高齢で一人暮らしの母にベッタリ懐いた元ノラ猫たち 母との同居のきっかけを与えた出会いと成長に心があたたまる
第24回は保護猫「チャコ」ちゃん、「クロ」くんです。 - 分離不安症で自傷行為が止まらなかった売れ残りのトイプー 家族の愛情で徐々に明るい表情を取り戻していく姿に感涙
第23回はトイプードルの「空」くんです。 - 「死にかけてる」子猫のきょうだいを緊急保護、8年後には…… 見違えるほど大きくなった姿に心があたたまる
第22回は保護猫4きょうだいです。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
“緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
-
秋葉原のトレカ店が“買い占め被害” 近隣店とその常連客が共謀し“全口購入の人員確保” 「大変遺憾で残念な限り」
-
食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
-
「コレ入れると草が生えない」 外構工事のプロがやっている“究極の雑草対策”に注目
-
義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声
-
100均レースを小さなハギレでリメイクしたら…… 予想がつかない大変身に「素晴らしい発想」「やってみたい!!」
-
「嘘でしょ!?」 大食いタレント、ロケ中に私物紛失→1カ月後に奇跡的に発見される「SNSの拡散力侮れない」
-
お迎え当時はシュっと凛々しかった子猫、現在は…… 予想を超えた“大変貌”に「みんなが幸せになる姿」「うちの子も……」
-
【今日の計算】「7÷7×7÷7」を計算せよ
-
「エグいイキリたっておる!」 巨大台風接近→とんでもないことになった気象用具に大反響 「なにこれすごい」
- 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
- 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
- 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
- 友人にメダカと睡蓮をあげる→3年後に見に行くと…… 想像を超える“楽園”に「こんなに……!?」「めちゃくちゃ綺麗」
- 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
- 「24時間テレビ」ラストスパートでのやす子へのわいせつ行為に非難 「胸触りにいってる」「気持ちが悪い」
- 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
- 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
- 300円で購入した格安熱帯魚を、1年じっくり育てたら……宝石に化けた「価格に見合わない」激変に「ダイヤ感出て綺麗」「ラメがすごい」
- 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
- 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
- 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
- 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
- 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
- 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
- ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
- 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
- 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」