インリン、最後のグラビアは「想像していた自分とは全然違った」 14年ぶりの“M字開脚”へかけた思い(1/3 ページ)
14年ぶりに写真集『インリン・オブ・ジョイトイ写真集 すべて今の時ゎ最後の時〜最終話』を発売する。
自称“エロテロリスト”の異名を持ち、過激なグラビアで2000年代初頭を代表するグラビアタレントとして活躍したインリンさん。結婚後に台湾へ拠点を移し、3人の子育てを優先する中、6月30日に14年ぶりとなる写真集『インリン・オブ・ジョイトイ写真集 すべて今の時ゎ最後の時〜最終話』(講談社)を発売。「グラビアは、私の人生の中で終了です」と語った最後の写真集にかけた思いや、3人の子どもを出産してからの変化、台湾で生活する現在について話を聞きました。
インタビュー連載 「私の人生が動いた瞬間」
人生100年時代といわれる現代、「何歳からでも新しいステージに踏み出すのは遅くない」という考え方が広がっています。著名人も例外ではなく、ある分野で成功を収めた人が転機を経験し、別のフィールドで奮闘する姿は多くの人に勇気を与え、モチベーションやインスピレーションを与えています。
最後のM字開脚
――14年ぶりの最新作かつ最後の写真集になるとのことですが、今、出版を決めた理由を教えてください。
インリン 14年前に写真集を出版してから、私の中で「グラビア引退」や「活動休止」などを名言しないまま、現在に至ってしまったので、最後にファンの方にあらためて感謝の気持ちを伝えたかったからです。
これまで、ありがたいことに新しい写真集を出してほしいという声をいただいていたので、今回、ユニット「ジョイトイ」の相方である、写真家・作詞作曲家から声がかかったこともあり、出版を決めました。いわゆるセクシー系のグラビアというのは、いったん、私の人生の中で終了です。
――14年ぶりでも、ブランクを感じさせない圧倒的プロポーションでした。出版にあたってボディーメンテナンスはされましたか?
インリン 撮影に向けて調整したというよりは、子どもを3人出産してから体形が崩れてしまいまして、ここ何年かはジムに行ったりヨガをしたり、家でエクササイズをしたりと意識はしていました。ただ、なかなか以前のようにすぐ効果が出るわけではなかったので、かなり時間はかかりました。特に、腰回りは自信がなかったので、撮影前の1〜2カ月間はトレーニングの毎日でしたね。
――今回は、インリンさんの故郷である台湾でオールロケを敢行されましたね。ロケーションのコーディネートはどんなこだわりが?
インリン 制作側にも携わったので、出来上がった写真集は今までとは違った達成感がありました。ロケーションは、妖しげなホテルだったりローカルな雰囲気が伝わる場所だったり、台湾の歴史が伝わる場所を意識して選びました。
――お気に入りのカットはありますか?
インリン 浴衣姿で地球儀を持ちながら、涙を流しているカットがすごく気に入っています。ここ数年、コロナだけではなく、戦争や環境問題などが起こる中で、地球がもう悲しまないように、みんなが穏やかに過ごせる地球になってほしいという思いが自分の中にあり、そんな気持ちを込めた1枚なんです。
――M字開脚も惜しみなく披露されていました。
インリン 最後にM字開脚をしてから、約5年ぶりでしょうか。M字開脚があったから、今の私があると思っているぐらい私の人生で大切なものになっているので、撮影中は「封印したくないな……」と名残惜しかったですね。ただ、これが最後のM字開脚にはなってしまうんですけれども、皆さんの心の中に残り続けてほしい、そんな気持ちで挑んでいました。
――20代でグラビアデビューをされてから、さまざまな経験や年齢を重ねた今だからこそ表現できたものはありましたか?
インリン 今回のコンセプトは、これまでの“インリン・オブ・ジョイトイ”のイメージでもある攻撃的な部分は絶対になくてはならないと思っていたので、すごく意識していたんですけど、出来上がった写真は、私が想像していた自分とは全然違ったんです。攻撃的というよりは、大人な穏やかな目つきになっていて、きっとこの14年の間に自分が積み重ねてきたものが現れているんじゃないかなと。これはこれですごく面白い発見でした。
――ちなみに、今回の写真集発売にご家族からリアクションはありましたか?
インリン 子どもたちには伝えていないんです。M字開脚は知っているんですけどね(笑)。夫には一応伝えたんですが、「何で最後なの? もっとやればいじゃん」と意外な反応が返ってきました。見たくはないって言っているんですけど、応援してくれていてびっくりしました(笑)。
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