台湾版「ムーラン」キャストの香港人気歌手、うつ病により48歳で死去 最期の投稿でタトゥー彫り「どうしても必要だった」(1/2 ページ)

お悔やみ申し上げます。

» 2023年07月06日 13時05分 公開
[城川まちねねとらぼ]

 香港出身のシンガー・ソングライター、ココ・リーが7月5日に48歳で亡くなりました。ココは2日に自宅で「極端な選択」を図り、昏睡状態で同地にあるクイーン・メアリー病院に運ばれ、3日後にこの世を去ったとのことです。

映画「ムーラン」台湾版で声優を担当した人気歌手ココ・リーが48歳で死去 ココが亡くなったことを伝える投稿(画像はナンシー・リーのInstagramから)

 ココの姉妹キャロルとナンシーは、SNSで「ココを慕う全てのファンと友人たちへ」とこの悲しいニュースを発表。

 「ココは数年前からうつ病を患っており、ここ数カ月の間に急激に悪化しました」「ココは専門家に助けを求め、うつ病と戦うため最善を尽くしたのですが、悲しいことに彼女の中に巣くう悪魔に負けてしまったのです」と近年の健康状態が思わしくなかったことも明かし、昏睡状態だったココを救うべく医療チームが懸命に頑張ったものの果たせなかったとしています。

 また、2023年はココのデビュー30周年であるとして、その輝かしいキャリアに言及。「このようなすばらしく傑出した姉妹を持つことができ、感謝しているし光栄に思っています」とし、「こんな優しい天使を与えてくださった神様に感謝しています。今、彼女は幸せな場所へたどり着いて、うつ病にはもう苦しんでいないはずです」と歌手として、家族としてココへの尊敬と愛情を示しました。

 そして最後にココのため最善を尽くしてくれた医療チームへ謝辞を述べ、「ココがこの世にいる時間は長くはありませんでした。しかし彼女の光は永遠に射し続けるでしょう!」と結んでいます。

映画「ムーラン」台湾版で声優を担当した人気歌手ココ・リーが48歳で死去 ココ最後の投稿(画像はココ・リーのInstagramから)

 香港で生まれ、10歳のときアメリカに移住し2つの国で教育を受けたココは、音楽コンテストで優勝するなどして1994年にファーストアルバム「愛就要趁現在」を発売。特に香港と台湾で絶大な人気を誇りました。1998年のディズニー長編アニメーション映画「ムーラン」台湾版では主人公ムーランの吹き替えキャストに抜てきされ、劇中歌でもその美しい歌声を披露しています。

 私生活ではカナダの実業がブルース・ロックウィッツと結婚。結婚式は香港のグランドハイアットで豪華に行われ、リアーナ、ジュエル、ライオネル・リッチーらがパフォーマンスを行いました。

 ココがInstagramへ最後の投稿をしたのは2022年12月31日。「この信じがたいほど困難だった1年を乗り越えるため、どうしても必要だった」という2つの言葉、「LOVE」と「FAITH」のタトゥーを両腕に彫ったことを報告し、「2023年の目標は、人生を変えるような困難にどうやって向き合い、前向きな姿勢を保ち続けたのか、私のストーリーを分かち合うことです」とコメント。2022年が彼女にとってとても苦しい1年だったこと、そして2023年は前向きに強くあろうとする意志を固くしていることを伝えていました。

 この最後の投稿へは、「あなたはいつも正しいことのために立ち向かっていたね。安らかに眠ってください」「お願いだからうそだっていって。私たちはあなたを愛してたし、今だってずっと愛してるよ」「君はいつも僕の太陽だった。でも君がこんなにタフな影の中で生きていたなんて、知らなかった」など、多くの悲しみやお悔やみの言葉が寄せられています。

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