アニメ版『火の鳥』望郷編、異なるエンディングの2作品で配信/劇場公開へ 声優に宮沢りえ、窪塚洋介ら(1/2 ページ)
ロミが救われますように……。
手塚治虫さんの名作漫画『火の鳥』望郷編をアニメ化した「PHOENIX: EDEN17」の邦題が「火の鳥 エデンの宙」に決定。加えて、「Disney+」で配信されるものとは異なるエンディングとした映画「火の鳥 エデンの花」が11月3日に劇場公開されます。宮沢りえさん、窪塚洋介さんらを声優としたキャスティングも発表されました。
『火の鳥』は、“漫画の神様”とうたわれた手塚治虫さんの代表作にしてライフワークともなった名作漫画。「黎明編」「鳳凰編」「ヤマト編」などに分かれたエピソードのうち、STUDIO4℃がアニメーション制作を手掛ける「望郷編」は、自然が失われ続ける地球に絶望した主人公ロミと恋人のジョージが地球から遠く離れた辺境の惑星(エデン17)に降り立ち、近親婚や異星人との混血により種の存続と繁栄を図りながら、次第に望郷の念を募らせ、地球を目指す旅に出るストーリー。映像化はこれが初となります。
これまではDisney+での配信のみがアナウンスされていましたが、配信版に加え、映画として上映されることも決定。両作品はそれぞれ異なるエンディングであることも明かされました。Disney+では9月13日から世界独占配信(中国を除く)、映画は11月3日から新宿バルト9他全国の映画館で上映されます。
また新たに、声優として宮沢りえさん、窪塚洋介さん、吉田帆乃華さん、イッセー尾形さんの出演を発表。ロミを演じる宮沢さんは「ロミという女性を演じるのは簡単では無かった」としつつ、「観てくださった方が、今を生きていること、生きる先にある未来を感じてくださる作品になれば良いなぁと思います」とコメントしました。ロミの恋人ジョージ役は窪塚さん、宇宙生命体・ムーピーを祖先に持つ少年・コムを吉田さん、宇宙のよろず屋ズダーバンをイッセー尾形さんがそれぞれ担当します。
制作スタッフには、映画「鉄コン筋クリート」でキャラクターデザインや総作画監督、絵コンテ(共同)を兼任し、日仏合作の「ムタフカズ -MUTAFUKAZ-」(2018年)で監督を務めた西見祥示郎さんをはじめ、キャラクターデザイン・作画監督に「バケモノの子」の西田達三さん、美術監督に「海獣の子供」の木村真二さんなど、STUDIO4℃作品を支えてきたスタッフ陣が集結。製作期間7年をかけて完成した作品だとしています。
併せて公開されたティーザービジュアルは、ひとりエデン17にたたずむロミと、ロミが見上げる空に大きな翼を広げ羽ばたく火の鳥の姿に、火の鳥からのメッセージと受け取れる「あなたは、生きなさい」のキャッチコピーが添えられたもの。特報映像では、それぞれのキャラクターの姿と宇宙を荘厳に舞う火の鳥の姿が映し出され、1300年の時を生きることになった数奇な運命をたどるロミの壮大な物語を感じさせる内容となっています。
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