アラン・ドロンに「モラハラ」と告訴された日本人女性、39ページの文書で反論 子どもたちは「老いた父の世話をしなかった」

遺産が動機であるとも示唆されています。

» 2023年07月14日 10時04分 公開
[城川まちねねとらぼ]

 仏俳優アラン・ドロンと3人の子どもたちが、2019年にアランが脳卒中に倒れてから世話をしていたという日本人女性ヒロミ・ロランを「モラルハラスメント」「動物への虐待」などがあったとして現地時間7月5日に告訴。仏Le Parisien紙は11日、ヒロミの弁護士が検察局に提出した文書を独占的に入手し、文書内でヒロミ側は3人の子どもによる主張へ全て反論していると報じています。

アラン・ドロンの伴侶とされる日本人女性が告訴内容にに反論 2021年ジャン=ポール・ベルモンドの葬儀へはともに姿を現したヒロミとアラン(画像はYouTubeから)
今回独占記事を公開した仏Le Parisien紙によるジャン=ポール・ベルモンドへ参列したヒロミとアランの映像

 アラン側は2種類の訴えを起こしており、1つはアランと3人の子どもが弁護士を通じて行ったもの、もう1つはアランの息子アントニーが1人で弁護士を通さず行ったもの。いずれもヒロミがアランと子どもたちに「攻撃的、中傷的、侮辱的」な態度を取ったものと主張しています。

 アントニーは6日、フランスのニュース番組「BFMTV」に出演し、ヒロミはアランの「付き添いの女性」であり恋愛関係にあったことはなく、アランの飼い犬に暴力を働いたなどと述べましたが、「アランに対して暴力を振るったのか?」「1つめの告訴はアランが主導したのか?」などの問いにはっきりと回答しませんでした。

 7日、ヒロミは弁護士を通じて疑惑を否定し、告訴状を提出。その後弁護士が検察へ提出した39ページにもわたる文書で子どもたちによる訴えに反論しました。

 まずヒロミについて子どもたちの弁護士が「策謀や脅迫を用いて、アランを身近な人、友人、家族から孤立させた」と主張していたことに、彼女はアランがとりわけ健康上の問題を抱えた際には日常的に側にいたとしており、「彼の子どもたちは老いた父親の世話を日常的にはしていなかった」と書かれています。

 また、子どもたちはヒロミを「付き添いの女性」であり、恋愛関係にあったことはないと主張していますが、ヒロミがアランと知り合ったのは、アランが主演/製作総指揮を務めた1992年の映画「カサノヴァ最後の恋」撮影現場で彼女が助監督を務めたときであるとのこと。20年以上に渡りヒロミはアランの「伴侶」であり、2006年から2023年7月5日に立ち退きを命じられるまで、仏ロワレ県ドゥーシーにあるアランの自宅で一緒に暮らしていたといいます。ヒロミがアランと暮らし始めたのは2019年にアランが脳卒中に倒れてからと報道されていましたが、彼女の主張が真実なら約17年ほど生活をともにしていたことになります。

アラン・ドロンの伴侶とされる日本人女性が告訴内容にに反論 過去にヒロミさんについて“伴侶”と話していた(画像はYouTubeから)

 実際、近年アランはテレビやインタビューで何度も「私の伴侶である日本人女性ヒロミ」などとヒロミを“伴侶”と呼んでいました。2021年に放送された「TV5 Monde」によるドキュメンタリー番組「Alain Delon face au monde」では、自身が脳卒中に倒れたあとについて「療養中、日本人女性の伴侶に助けられました。何カ月も私の世話をし面倒を見てくれたのです」と感謝を述べています。また、2021年の仏俳優ジャン=ポール・ベルモンドの葬儀にはともに参列しており、2023年5月に行われたアランの息子で俳優、モデルのアラン=ファビアン・ドロンによる最新作プレミア上映にもそろって姿を現しています。

 文書内ではアランの子どもたちとヒロミが常に複雑な関係性にあり、子どもたちは父親とヒロミの恋愛関係を認めていなかったことにも言及。さらに今回子どもたちが訴えを起こした動機にも疑問を呈しており、「ドロンさんの子どもたちは父の遺産が全て彼らに相続され、父親が日常生活をともにしている女性・ロランさんへいかなる贈与もないことを望んでいる」「ドロンさんの子どもたちによる関心は金銭のみであり、ロランさんがいつか金銭的な利益を得ることを防ぐため、訴訟を起こすことをためらわないだろう」などと子どもたちが父親の遺産をヒロミへ相続させないための告訴であると示唆されています。

読まれている記事

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/27/news009.jpg しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  2. /nl/articles/2404/27/news020.jpg パパに笑顔を見せる4カ月の赤ちゃん、ママの顔を見ると…… あるあるな反応に「なんで?!」「ママをすごく信頼してる証拠」とさまざまな声集まる
  3. /nl/articles/2401/26/news015.jpg スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  4. /nl/articles/2404/27/news003.jpg 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  5. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. /nl/articles/2404/27/news008.jpg 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  7. /nl/articles/2404/27/news010.jpg 巨大ウサギのデカさを伝えるため、2Lペットボトルを横に置いてみたら…… 衝撃の比較結果に「えっ、500mlじゃないんですか」「マジで大きい」
  8. /nl/articles/2404/26/news154.jpg 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  9. /nl/articles/2404/26/news187.jpg 実写「シティーハンター」、最後まで見るとあるはずの仕様がない配慮「わかってる」「粋なはからい」「いい判断」
  10. /nl/articles/2404/25/news174.jpg 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」