赤楚衛二&白石麻衣&柳俊太郎インタビュー 「会社へ行かなくて済んだ」ポジティブ思考なゾンビ映画「ゾン100」が示す“令和を生きる人の心構え”:インタビュー(1/3 ページ)
アキラ達の姿を見て、感じたこととは。
Netflix映画『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』(以下、ゾン100)が、8月3日から配信開始されました。
同作は『月刊サンデーGX』(小学館)で連載されている麻生羽呂さん原作・高田康太郎さん作画の同名漫画を実写化したもの。
主人公のアキラ(天道輝)は、ブラック企業で上司のパワハラに苦しみ「死んでいるように生きる」日々を過ごす若手会社員。ある朝、ゾンビパンデミックにより街中がゾンビで溢れる光景を目の当たりにし、アキラは「もう、今日から会社に行かなくてもいいんじゃね!?」と歓喜。本来のポジティブさを発揮し、「ゾンビになるまでにしたい100のこと」をリスト化し、ひとつずつかなえていく……というストーリーです。
主人公のアキラを演じるのは、赤楚衛二さん。ひょんなことからアキラと出会い、途中から行動を共にするヒロインのシズカ(三日月閑)役を白石麻衣さんが、アキラの親友であるケンチョ(竜崎憲一朗)役を柳俊太郎(柳は正しくは異体字)さんが担当します。
配信開始に合わせて、赤楚さん、白石さん、柳さんの3人にインタビュー。同作の魅力、そして脚本を読んだり演じたりした上での率直な感想などについて聞きました。
―― 赤楚さんは、7月に米国で開催された「Anime Expo 2023」で、“人生で一番やってみたかったことは、ゾンビに追いかけられること”と発言されたそうですね。今回、夢がかなっていかがでしたか?
赤楚 テレビゲームの「バイオハザード」などもやっていたので、ゾンビに追いかけられたいという願望がかなえられて、撮影時は幸せでしたね。めっちゃ怖かったですけど(笑)。
―― ストーリーに関連した内容も質問させてください。ゾンビの生々しい表現だけでなく、作中では北村一輝さん扮(ふん)するパワハラ上司・小杉に振り回されるアキラの表情の変化が印象的でした。台本を読んでみて、また演じてみてどのような印象を持ちましたか?
赤楚 アキラがブラック企業に入社し、小杉からのパワハラで気持ちが落ち込んでいる様子は、演じる側から見ても印象的でした。“落ち込み具合”のグラデーションは周囲と相談しつつ演じました。
―― 白石さんが演じたシズカは、アキラとコンビニで最初に出会った場面から派手なアクションシーンがありました。また、ストーリーが進むにつれて心を開いていく展開も印象的です。白石さんが、特に注目して見てほしいのはどのシーンですか?
白石 拡声器を持ってサメゾンビと対決するシーンですね。普通はそういう倒し方を思い付かないけれど、ゾンビをおびき寄せる方法を考えられるシズカの姿に、演じながら「この方法をよく思い付くな」と感じました。クライマックスに向かっていく中のアクションシーンでもあるので、ぜひ見ていただきたいです。
―― 柳さんは、アキラの親友であるケンチョを演じました。アキラの頼れる相棒という一面だけでなく、異性に気を取られた隙にゾンビに襲われそうになるシーンもあり、どこか人間味のあるキャラクターという印象です。柳さんから見たケンチョの印象や、共感できる部分を教えてください。
柳 ケンチョのような性格の人間は……どこかで痛い目を見るタイプ、というか(苦笑)。でも、僕もそういう経験はありますね。調子に乗ったとき、足をすくわれてしまうようなイメージ。
でもケンチョはそれが全然憎たらしくないので、愛される良い部分ですよね。そういう所は自分にはないけれど……。この役を通じて、ケンチョのそういう一面が「かわいいな」と思えました。素直で良い奴だな、と。
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