先代犬の生まれ変わりかもしれない―― 子犬との出会いに秘めた元保護犬との別れ、感動の実話に涙が止まらない
ずっとずっと、幸せの連鎖が続きますように。
先代犬の生まれ変わりかもしれない子犬との出会いが、Instagramで「涙が止まらなくなりました」「息が止まるくらい泣きました」と感動を呼んでいます。動画は記事執筆時点で再生数65万回を突破、3万件以上のいいねを獲得。
投稿者は「リロ」くん、「ロビン」くん、「レン」くん、「ベル」ちゃんという4匹のスタンダードプードルと一緒に暮らしている夫妻(関連記事)。2012年から2016年までのあいだには、元保護犬の「ロン」くんと一緒に暮らしていました。
ラブラドール・レトリバー、またはラブラドール・レトリバーと大型犬のMIXと思われるロンくんは、投稿主さん夫妻と出会うまでに3回も飼い主が変わったという悲しい過去を持っているワンコでした。
1人目の飼い主はロンくんを遺棄。ロンくんは保健所で保護され、保護団体から2人目の飼い主のもとへ行きました。しかし、2人目の飼い主はロンくんの面倒を見きれなくなり、3人目の飼い主に渡します。そして3人目の飼い主はロンくんを鎖につないだまま放置。ロンくんの首には、つながれた首輪が食い込んでいたといいます。
ロンくんと出会った当時、投稿主さん宅には子どもが3人、猫が2匹、犬が3匹いましたが、「ロンくんを幸せにしたい」という一心で、投稿主さん夫妻はロンくんの4人目、かつ最後の飼い主になることを決意。お迎えしたばかりのころのロンくんは、悲しい過去から人間を信じる気持ちや生きる楽しさを失い、表情をなくしていたといいます。
投稿主さん夫妻と先住ワンコたちは外の世界を知らないロンくんに、お散歩やドッグラン、プールなどを通じて“生きることの楽しさ”を伝えていきます。するとロンくんは笑顔を見せてくれるようになり、ようやく犬らしい、楽しい人生ならぬ犬生を送れるようになったのでした。
しかしそんな楽しい生活は長くは続かず、投稿主さん宅に来てから2年ほどでロンくんは歩くことができなくなってしまいました。長い間、鎖につながれっぱなしであったため、筋肉が衰えてしまっていたのです。大型犬の介護は体力を要するものですが、約2年続いた介護生活は投稿主さん夫妻にとっていとおしくてたまらない、幸せな時間だったといいます。
介護中のロンくんに対し、「今度は赤ちゃんからうちにおいで」「その時は小さい犬だといっぱい抱っこもできるよ」と語りかけていたという投稿主さん夫妻。そして出会いから4年後、ロンくんは家族に見守られながら虹の橋を渡りました。
ロンくんが虹の橋を渡ってから6年の時が経過した2022年末のことでした。投稿主さんの夢に突然ロンくんが現れ、「5月に茶色い小さな犬になって会いに行くよ」「目印があるよ」と伝えたのだとか。「まさかね……」と思っていた投稿主さんですが、その後なんと胸にロンくんと同じ白い毛がある生後2カ月のトイプードルの男の子に出会ったのです。
トイプードルの男の子は「ラプトル」くんと名付けられ、大型犬4匹が暮らす家族の新たな一員となりました。ラプトルくんが本当にロンくんの生まれ変わりなのかどうか、それは誰にも分かりません。しかしロンくんが導き、つなげてくれた縁であることを、投稿主さん夫妻は信じています。
ロンくんは生まれてから約6年の間、人間のさまざまな事情に巻き込まれ、たくさんのつらい思いをしてきました。だけどきっと、投稿主さん宅に来てから虹の橋を渡るまでの4年間は、たくさんの幸せを感じたことでしょう。今は天国から後輩犬のラプトルくんが愛される姿を見て、投稿主さん夫妻との暮らしの中で思い出した、すてきな笑顔を浮かべているのではないでしょうか。
投稿主のもりたまさんはInstagram(@nicorui99)とTikTok(@moritama09)に、でっかくてふわふわな4匹のスタンダードプードルたち&ラプトルくんと暮らす日々の様子を投稿しています。
画像提供:もりたま(@nicorui99)さん
(三日月 影狼)
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