野口健、ヘリで緊急搬送され病院へ マナスル4度目の挑戦も登頂かなわず「山は登るものではなく、下から眺めるものなのかも」(1/2 ページ)
お大事に……。
登山家の野口健さんのX(Twitter)を事務所のスタッフが9月21日に更新。野口さんがヒマラヤ山脈のマナスルで、ベースキャンプへ戻る途中に呼吸困難となり、ヘリコプターで緊急搬送されたことを報告しました。
8月にネパール入りし、高所順応トレーニングを経て9月15日から自身4度目となるマナスル登頂に挑んでいた野口さん。18日には安全祈願する様子も公開され、シェルパとの交流や現地の様子を伝えていました。
しかし、21日にスタッフによって「野口ですが、昨日、C2に行き、ベースキャンプに戻る途中に呼吸困難となり、血中酸素濃度53%になってしまいました」と野口さんがアドバンスキャンプから戻る途中で体調不良に陥ったと報告。「酸素吸入を行い、登山隊同行医師に診てもらいましたが、肺水腫かもしれないとの事で、ヘリにてカトマンズにおり、病院にて診察してもらっています」と病院へ搬送されたと伝えられています。
6時間後には野口さん本人がX(Twitter)を更新し、無事を知らせるとともに医師からは「炎症反応が非常に高い、白血球の数値も。敗血症に近い状況。これから抗生剤を点滴する」と告げられたことを公表。「8月から3週間『これでもか!』とエベレスト街道で高所順応トレーニングを行い、また、足もいい感じに仕上がり。この秋のマナスルは奇跡的に連日の晴天。『4度目の正直なるか!』と。その矢先に肺をやられ。あ〜マナスル。人と山にも相性があるのかもしれない」と4度目も登頂がかなわなかった悔しさをポストしました。
またさすがの野口さんも「マナスルはもうやめにしよう」と今後の挑戦については及び腰で、「やっぱり、山は登るものではなく、下から眺めるものなのかもしれませんね…」と弱気な言葉をつづっていました。
ファンからは「びっくりしました。無事なのですね。しっかり休んでください」「酸素濃度53%って初めて聞いた お大事になさって下さい」との心配や、「野口さんほどの方でも、こんな事になるんですね。一日も早く回復されることをお祈りいたします」と早期回復を願う声が寄せられています。
野口さんはこれまでに多くの峻峰に挑戦しており、1999年には25歳と最年少でエベレストに登頂。また、33歳だった1997年には再びエベレストに登頂しており、日本人では8人目となるネパール側、チベット側の両方からの登頂成功者となりました。
一方でマナスルとは相性が悪いようで、今回の挑戦を目前にした2023年9月12日には「過去3回の経験からマナスルは僕が経験したどの山よりも真っ向勝負をさせてもらえなかった」と過去の登山を回想。ヒマヤラ登山の案内を担うシェルパも「エベレストよりもマナスルは危ない」と明言していることを明かしていました。
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放棄せずに持ち帰りましょう。
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