“黒い看板の吉野家”が徐々に増加 カフェみたいな店舗の狙いは? 吉野家に聞いてみた(1/2 ページ)
吉野家だけど看板が黒い「クッキング&コンフォート」について取材しました。
牛丼と言えばサクッとお店に入って、頼んで、お腹にかきこんで、次の予定に備える、というイメージですが、オレンジ色でおなじみのあの「吉野家」が新たな店舗形態を徐々に広げています。看板はオレンジではなく「黒字に白」で、店内はまるでカフェのような雰囲気。その事業戦略や反応について吉野家に聞いてみました。
もはや、国民食と言っても過言ではない牛丼。その雄たる吉野家が「うまい、やすい、はやい」というオレンジのイメージを一新させる取り組みを行っています。吉野家の屋号はそのままに、ドリンクバーや温野菜などを提供し、看板装飾はシックな「黒」に変化を遂げています。
X(旧Twitter)などでも実際に店舗を利用した人から「ドリンクバーあるのすごい」という驚きの声や、「黒い看板の店舗があったんですね。どう違うんだ?」と変化に興味を持った声が見受けられます。
各地で増えているという謎の「黒い看板の吉野家」、事業展開のいきさつや反応について吉野家の販売や経営戦略を担う企画本部に聞きました。
――“黒い看板の吉野家”はどういった経緯で始めたのでしょうか?
吉野家企画本部 牛丼一本で勝負してきた弊社ですが、やはり転機となったのは2003年のBSE問題に端を発した「牛丼が提供できない牛丼屋」という苦い経験です。創業以来の大きな経営危機でした。そこから、時代に合った事業展開の方針をかなり協議してきました。豚丼やカレーの商品開発はその最たるものです。
そうした中で、2013年の冬に五徳の上に鍋をおいて火をつけて提供する「牛すき鍋膳」を販売開始すると、女性やファミリーの利用が拡大しました。そこに、男性客以外の新たな需要があることを再認識し、話題となっている店舗形態が2016年に誕生しました。「黒い看板の吉野家」は「クッキング&コンフォート」というフォーマットの店舗です(※)。
※クッキング&コンフォート店舗は公式サイトから検索可能
――利用客の反応はどうですか?
吉野家企画本部 非常に好評ですね。内装にグリーンを配したり、ソファ席なども設け、ドリンクバーも設置しました。そこには、「ゆっくり過ごしてもらいたい」という思いがあります。さっと注文、さっと食べてというイメージからの脱却ですね。
実際、カフェ使いとして、学校や習い事の送迎を待つ間のいわゆるママ友グループの待機場所にお使いいただいたり、受験前の学生さんが参考書を開いて勉強されたりしている姿もよく見られます。充電用のコンセントも充実しています。
全国に1200あまりある吉野家の店舗のうち、今では300店舗あまりがこの「黒い看板の吉野家」に生まれ変わっています。今後も増やしていきたいのですが、どうしてもある程度の敷地面積が必要となりますので、郊外型の店舗が多いのが実情です。
――ドリンク一杯でも利用していいのですか? 牛丼と言えば回転率が命というイメージもあるのですが……。
吉野家企画本部 ドリンクのみでも大歓迎ですよ! 快適な空間でお客様に過ごしていただくことが大事だと思っています。この、「クッキング&コンフォートスタイル」の店舗でも、これまでの迅速な提供をできるシステムは残しています。回転率の問題は、テイクアウトなども含めお一人様でお越しの根強い「吉野家ファン」のお客様のご利用もございますので、これまでと同様の営業もできる体制を構築しています。
今後も「日常食」である牛丼を第一の柱に事業展開して参りますが、そこにプラスワンの価値観を提供できる「牛丼屋」であり続けたいですね。
――メニューはどういったものがありますか?
吉野家企画本部 「黒い看板の吉野家」の限定メニューとして、女性客を意識した温野菜を牛丼にトッピングした「牛丼ON野菜」というものが好評です。豚肩ロースの丼や定食、アイスクリームなども提供しています。お客様のお声を聞きながら今後も新たな商品を開発して参ります。
また、ベビーカーや車椅子でもご利用していただけるように、店内の座席配置はゆとりを持って設計しています。
吉野家ではカウンターのみの一部店舗でも食事中のプライバシーに配慮したジグザグ型のカウンターを導入しているそうです。
時代の変化に柔軟に対応しながら、無骨なイメージの街の「牛丼屋」はどんどん変化を遂げているようです。取材対応にあたった広報担当者の「日常に寄り添いたい」という言葉が印象的でした。
画像提供:吉野家
関連記事
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
-
11カ月娘、帰宅したママの顔を見た瞬間……! ママ「うれしそうすぎてうれしすぎる」100点満点のお出迎えに「これは可愛いよ」
-
亡き父が植えた思い出のモミの木が巨大化→次男が伐採していると兄が現れ…… リアルな庭じまいの記録に共感と応援の声
-
「あのおじさん誰?」 お笑い芸人、解散後の激変ぶりにネット驚き「ピスタチオ 懐かし」
-
釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
-
しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
-
1歳女の子に赤ちゃんのころの服を着せてみたら…… 成長感じるほほ笑ましい姿に「プリプリww」「かわいすぎ〜!」
-
アルミ板に水銀を垂らしたら……? 5000万再生の“衝撃的な実験結果”に「不気味」「一生忘れられない」
-
【今日の計算】「37+63×2−1」を計算せよ
-
「虎に翼」、「カムカム」の俳優が終盤に登場 急展開の予感に「ホント似合うよね、こういう役!!」
- 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
- 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
- しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
- 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
- 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
- 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
- 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
- スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
- 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
- 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
- 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
- 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
- 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
- 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
- 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
- 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評