「スクリーム」続編から主演俳優が解雇 “パレスチナ寄り”SNSの投稿を製作会社は「決して許さない」(1/2 ページ)

Instagramアカウントへはメリッサへのエールが続々。

» 2023年11月22日 20時01分 公開
[城川まちねねとらぼ]

 スラッシャー映画の人気シリーズ「スクリーム」第7作目となる「スクリーム7」へ主演予定だったメキシコの俳優メリッサ・バレラが、SNSの投稿がパレスチナ寄りであるとして同作を解雇されたと報道。同フランチャイズを製作するスパイグラス・メディア・グループが各メディアに向けこの報道を認めるコメントを出したことで、SNSではメリッサの名前や、降板を批判するハッシュタグ「#BoycottSCREAM7(スクリーム7をボイコットしよう)」がトレンド入りする騒ぎになっています。

パレスチナ寄りの発言でメリッサ・バレラが「スクリーム」から降板 「スクリーム6」でも主演したメリッサ(画像はメリッサ・バレラのInstagramから)

「真実ではないと願う。正気の沙汰ではない」と映画ファンも戸惑い

 11月21日にこのニュースを最初に報じた米Variety紙によると、メリッサはInstagramのストーリーズに「西洋のメディアは(イスラエルの)側面しか見せない。なぜそんなことをするのか。あなた自身で推測してもらいましょう」と投稿。イスラエルを「植民地化されている」と表現し、ユダヤ人がメディアをコントロールしていると主張したとされています。

 この投稿が原因でメリッサが同作から降板させられたとの情報を得た同紙が、スパイグラスへコメントを要請したところ、はじめは拒否されていたものの、のちに同社は以下のような声明を発表。「スパイグラスのスタンスは疑いなく明白なものです。私たちは反ユダヤ、あるいは大量虐殺、民族浄化、ホロコーストの歪曲(わいきょく)、ヘイトスピーチへの一線をはっきりと越えるいかなるものへの虚偽の言及を含む、いかなる形の扇動も決して許しません」と、メリッサの投稿を反ユダヤと判断し「スクリーム7」から降板させたことを認めました。

パレスチナ寄りの発言でメリッサ・バレラが「スクリーム」から降板 Instagramストーリーズへの投稿が反ユダヤだと判断されたメリッサ(画像はメリッサ・バレラのInstagramから)

 このニュースが流れたあともメリッサのInstagramストーリーズには、じゅうりんを続けながら隣人であり続けることはできないといったテキスト画像、麻酔のない状態で我が子の外科手術を行うも助けることができなかった外科医の動画、ガザ侵攻前に「奴らの街を焼き尽くす。奴らの潜むネズミの巣を見つけだし十分な爆弾を投下する」とスピーチするアメリカ系イスラエル人兵士の動画などが削除されず、シェアされたままになっています(記事執筆時)。

パレスチナ寄りの発言でメリッサ・バレラが「スクリーム」から降板 「スクリーム」6での共演者ジェナ・オルテガやコートニー・コックスらとの1枚(画像はメリッサ・バレラのInstagramから)

 メリッサはシリーズ第5作目となる「スクリーム」(2022年)から、サム・カーペンター役でシリーズに参加。第6作目となる「スクリーム6」では第1作目から主人公を務めてきたシドニー役のネーヴ・キャンベルが報酬の交渉で合意に至らず降板となり、サム役のメリッサと、その妹タラを演じるジェナ・オルテガが主人公となりました。

 今回の報道が拡散されると、メリッサのInstagramコメント欄には彼女へのエールが多数書き込まれています。「僕らは君の味方だ。『スクリーム7』はボイコットする」「強くいてね。私たちが支える」と彼女への支持や、「あなたが『スクリーム7』をクビになっただなんて、うそだといってほしい。停戦を呼び掛けただけでどうしてクビになるんだよ?」「このニュースが真実ではないと願うよ。正気の沙汰ではない」など、このニュースが実際に起こったことだとはとても信じられないと言った声が寄せられました。

 また、映画「スクリーム」のInstagram最新投稿へは、批判コメントが殺到。「メリッサなしのスクリーム7ならもうスクリームはなし。君らはこのフランチャイズを終わらせたんだ」「ネーヴ・キャンベルを手放したのは彼女の価値に見合う報酬を支払うのを拒否したからだよね。そして今度はパレスチナの状況について本当のことを話した主演をクビにしたのか。恥を知れ。もうスクリームは見ない」など、ボイコットを呼びかける声が寄せられています。

「スクリーム6」予告編
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/21/news027.jpg 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  2. /nl/articles/2411/20/news049.jpg 高校生の時に出会った2人→つらい闘病生活を経て、10年後…… 山あり谷ありを乗り越えた“現在の姿”が話題
  3. /nl/articles/2411/20/news222.jpg ディズニーシーのお菓子が「異様に美味しい」→実は……“驚愕の事実”に9.6万いいね 「納得した」「これはガチ」
  4. /nl/articles/2411/20/news027.jpg 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  5. /nl/articles/2411/20/news054.jpg 「防音室を買ったVTuberの末路」 本格的な防音室を導入したら居住空間がとんでもないことになった新人VTuberにその後を聞いた
  6. /nl/articles/2411/20/news050.jpg プロが教える「PCをオフにする時はシャットダウンとスリープ、どっちがいいの?」 理想の選択肢は意外にも…… 「有益な情報ありがとう」「感動しました
  7. /nl/articles/2411/21/news083.jpg 間寛平、33年間乗り続ける“希少な国産愛車”を披露 大の車好きで「スカイラインGT-R R34」も所有
  8. /nl/articles/2411/21/news085.jpg 「もしかしてネタバレ?」 “timeleszオーディション”候補者がテレビ局を退社 ディズニーの“船長”としても話題
  9. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
  10. /nl/articles/2411/21/news018.jpg グルーミングが出来ない生まれたての子猫、とんでもない体勢になり…… 想像以上のへたくそっぷりに「どこにも届いてないww」「反則級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた