山田邦子がバッサリのさや香、M-1歴代王者&審査員も2本目に「優勝は目の前だったのに。。」「選ばれない理由を作っちゃった」(1/2 ページ)
一方で、一発勝負特有の難しさに理解も。
お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさんが12月25日にブログを更新。漫才日本一を決定するコンテスト「M-1グランプリ2023」の最終決戦で、お笑いコンビ「さや香」が披露したネタを「何だかなぁ。。」などと評しています。
ファーストラウンド1位の快挙も……審査員の支持失う
12月24日開催のM-1決勝戦では、3巡目にネタを披露したさや香が658点を獲得し、ファーストラウンドを1位で通過。「ヤーレンズ」「令和ロマン」と争った最終決戦では、メンバー・石井さんと新山さんの熱量ある“掛け合い”を封印し、新山さんがほぼ一方的にしゃべり倒すスタイルで挑みました。
2人が最終決戦で披露したのは、新山さん創作の演算方法「見せ算」をテーマにした漫才。おなじみの四則演算に加え、令和の時代に合わせて開発された見せ算は、式中の数字がお互いを見て「どう思うか」を考え、計算の結果として「眼(がん)」を導き出すという独特なものです。
たとえば、「1見せ1」では、1がお互いを見て「恥ずかしい」(人間が同じ服装の人を見て恥ずかしがる感覚とのこと)と思うことから、1はそれぞれ立ち去り、眼は0。また、「1見せ2」のように違う数字を使う場合、1が自身よりも大きい数字となる2を見て「怖い」と思って逃げ去ることから、眼はその場に残った2となります。
初耳かつとがった“計算法”をノンストップで解説する新山さんに、完全に“置いていかれた”視聴者も多く、X(Twittert)上では「さや香2本目捨てた?」「いつもの漫才で逃げ切れるのになぜ」などあ然とする声が続々。結果、さや香には最後の審査員投票で1票も入らず、結成5年目のコンビ令和ロマンが13年目の「ヤーレンズ」を1票差で破って優勝。
最初のネタで98点をつけた審査員の山田邦子さんが「最後のネタ全然よくなかった」とさや香に指摘し、多くの媒体で取り上げられるほどトップ級の注目を浴びることとなりました。
M-1王者・伊達さん「いやぁもったいないっ!」
2007年のM-1王者でもある伊達さんは25日のブログエントリーで、「さや香。。2本目、もったいない!! 技術も雰囲気も完全なる優勝候補なのに、、優勝は目の前だったのに。。ネタのチョイスかなぁ、いやぁもったいないっ!」とさながらわがことのようにコメント。
「関西の正統派漫才師が久しぶりに優勝するかと思ってたんですが。。」「でもなぁ、あのネタで優勝したかったんだろうな。2本目のネタはそうやって決めるもんね。このネタで負けたなら仕方ないっていう覚悟で漫才するから」とままならない結果に肩を落としつつ、M-1歴代王者としてコンビのとがった姿勢を理解も。
1位通過した2人の最終結果に同情を寄せつつも、「さや香の漫才が好きな僕は、何だかなぁ。。」「その日の出来、不出来もあり。生放送の1発勝負だもんなぁ」と締めくくっていました。
審査員の塙さん「攻めた根性はすごいなと思うんだけど……」
また、2008〜2010年のM-1決勝進出実績を有し、現在では審査員も務める「ナイツ」の塙宣之さんも、25日のYouTubeチャンネルで本件に言及。
「さや香はやっぱり、選ばれない理由を作っちゃったというか。攻めた根性はすごいなと思うんだけど、ちょっと何やってんのかよくわかんない感じだった」「なんであれやっちゃったんだろう、っていう風にみんななっちゃったし」とネタのチョイスに審査員観客の多くがポカンとしてしまったと指摘し、「ほんと惜しかったよな。わかんなくなっちゃう気持ちもすごくわかるよね。爆発するかもしんないし」と1発勝負に打って出たい“漫才師”の気持ち自体には寄り添う姿勢をみせていました。
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