高知県のスーパーで年末にずらっと並ぶ“ネオンカラーのようかん” その歴史は? 地元の研究家に聞いた(1/2 ページ)
どんな味?
高知県の郷土食である皿鉢(さわち)料理のおせちに添えられているビビッドなカラーのようかん。この季節になるとX(旧Twitter)などのSNSでちょっとした話題になります。このようかんについて高知県の郷土料理研究家に歴史や味などについて聞いてみました。
皿鉢料理は直径40センチほどの大皿に刺身や鰹のたたき、寿司や煮物を豪華に盛り付け、小皿に取り分けて食べる高知県の伝統的な食文化です。
そこに添えられているのが、まるでピンクや緑のネオンカラーのような色彩の羊羹です。SNS上では「ゲーミングおせち」など他の地域出身のユーザーからは驚きの声が多く寄せられ、地元の人でも「とっても美味しいのに家族の誰も食べない」「『皿鉢の三色羊羹』と聞くと老若男女ほぼ厭そうな顔をするのに廃れない一品」と好みが分かれるようです。
話題のようかんについてお話を伺ったのは、土佐料理の伝統を次世代に伝えようと活動している「土佐伝統食研究会」会員の三谷英子さんです。
カラフルようかんの歴史は?
――いつごろから、こうした色彩のようかんがあるのでしょうか。
三谷英子さん もともと、皿鉢料理は土佐藩の時代から続いているものですが、箸休め的なものとして、ようかんが入っている場合が多いです。このカラフルなようかんはニッキ水で着色したのが始まりで、昭和25年(1950年)にはあったという板前さんの証言もあります。
皿鉢料理は鰹のたたきや煮物などといったものが多く、盛り付けに派手さを求めた料理人の着想だと思います。豪華なものをみんなで食べるというなかに驚きを演出したかったのでしょうね。
――高知県のおせちとしては定番なのでしょうか?
三谷英子さん 普段も県内のスーパーで見かけますが、年末になると売り場が大きくなって、ずらっと並んだカラフルな見た目に他の地域の方からしたら驚かれるのかもしれません。ようかん自体は水ようかんですので、日持ちがあまりしないので高知県外には流通していないと思います。いろいろと面白いネーミングで呼ばれることも多いのですが、地元の方は「あの三色ようかん」と呼ぶことが多いです。
お皿の中にあるとうれしいし、どこかほっとします。逆にないと寂しいですね。
――どんな味がするのでしょうか?
三谷英子さん ニッキが入っていますのでピリッとしていますが、その中にさっぱりとした甘さがあり、お酒と一緒にいただくという感じです。
ただ、県内でも生産業者が減っていて、一本のようかんに三色が重なったものは今は1社しか製造していないようです。
土佐料理の飲食店では皿鉢料理の盛り付けにこのようかんを提供しているお店も多くありますので、ぜひ高知県へお越しの際は食べていただきたいですね。
年末年始に帰省する人も多いと思いますが、それぞれの故郷の懐かしい味に舌鼓をうちながら過ごすのも楽しみの一つではないでしょうか。
関連記事
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”の家族に反響 ジュノンボーイの幼少期が香取慎吾似?【コンテスト特集2024】
-
「こんなおばあちゃんになりたい」 1人暮らしの93歳が作る“かんたん夕食”がすごい! 「憧れます」「見習わないといけませんね」
-
「やばいやばい」 ブックオフに990円で売っていた“まさかの掘り出し物”に大興奮 「ラッキーすぎる」
-
中2長女“書店で好きなだけ本を買う権”を行使した結果…… “驚愕のレシート”が1300万表示「大物になるぞ!!」「これやってみよう」
-
夫が“23歳年下”の51歳女性、パートナーのため“若々しく激変”した姿にスタジオ驚愕&絶賛の嵐 相手も「マジっすか!?」「めちゃめちゃキレイになって……」
-
西城秀樹さんの21歳長男、「微笑んだ顔がパパとそっくり」「若い頃のパパに似てきた」と話題【注目の“二世タレント”】
-
【ハードオフ】たった“1650円”のジャンク品を持ち帰ったら…… “まさかの結末”に仰天 「中古店は宝の山」
-
「ドラクエ3」を楽しみに帰宅した夫、玄関で見つけたのは…… 妻の粋な計らいに「惚れてまうやろおおおお」
-
ドクダミを抜かずにハサミでカット→1週間後…… 思わぬ発見続々、驚きの結果オンパレードに「これは凄い」
-
犬を乗せてドライブ→病院を通り過ぎると……? “素直すぎる反応”に「かわいすぎるやろがい」「頭いいですね!」
- ryuchellさん姉、母が亡くなったと報告 2024年春に病気発覚 「ママの向かった場所には世界一会いたかった人がいる」
- ハードオフに1650円で売られていた“まさかの掘り出し物”→修理すると…… 見事な復活劇に「相場が上がってしまうw」
- 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに……衝撃の経過報告に大反響 2024年に読まれた生き物記事トップ5
- 北海道の用水路で“巨大な外来魚”を捕獲→さばいてみると…… 中から出てきた“ヤバすぎる物体”に大興奮「ずっと釘付け」
- 【ハードオフ】2750円のジャンク品を持ち帰ったら…… まさかの展開に驚がく「これがジャンクの醍醐味のひとつ」
- 「脳がバグる」 ←昼間の夫婦の姿 夜の夫婦の姿→ あまりの激変ぶりと騙される姿に「三度見くらいした……」「まさか」
- 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は……斜め上のキュートな活用術に大反響 2024年に読まれた面白記事トップ5
- 米津玄師、紅白で“205万円衣装”着用? 星野源“1270万円ネックレス”も話題…… 「凄いお値段」「びっくりした」
- 【今日の難読漢字】「手水」←何と読む?
- サバの腹に「アニサキス発見ライト」を当てたら……? 衝撃の結果に「ゾワっとした」「泣きそう」と悲鳴 その後の展開を聞いた
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
- 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
- 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」