テイラー・スウィフト旋風にフットボール古参ファンはうんざり 大一番決定も注目の的は“東京との時差”で「ぶち壊された気分」(1/2 ページ)
スーパーボウル前日は東京ドーム公演のテイラー。
米歌手のテイラー・スウィフトが1月28日、交際中のNFL選手トラヴィス・ケルシーが出場する試合を観戦。マスコミの前でも堂々と恋人を応援し、試合後には勝利のキスを交わすアツアツカップルの姿が注目を浴びる一方で、従来とは違った角度からフットボールの注目度が高まる最近の風潮に、以前からのNFLファンの中にはちょっと複雑な気持ちを抱える人もいるようです。
カンザスシティ・チーフスの大一番も、話題はテイラーだらけ
28日に開催されたトラヴィスが所属するカンザスシティ・チーフス対ボルティモア・レイブンズの一戦は、第58回スーパーボウルへの出場をかけた大勝負。チーフスはレイブンズの本拠地M&Tバンク・スタジアムで行われた試合に勝利し、2023年に続きスーパーボウルへの出場が決定しました。
シーズン中、試合会場で目撃情報が相次いでいたテイラーは、この日もトラヴィスの両親らと一緒に試合の行方を見届けると、終了後にフィールドへ降り立ちトラヴィスと勝利を祝うキス。マスコミの前でも隠れることなく、恋人をサポートする1人女性として振る舞うテイラーの姿は当然ながら世界中のファンから注目を浴びており、2人の恋模様はその一挙一動が見守られています。
チーフスはこの勝利で2月11日にラスヴェガスで開催されるスーパーボウルへ出場することとなりましたが、テイラーは現在ワールドツアー「エラス・ツアー」を開催中。2月7日から10日まで東京ドームで約5年ぶりの来日公演を予定しており、メディアはチーフスの勝利に合わせて「テイラーは11日にスーパーボウルの応援に来ることができるのか?」といった内容の報道も。東京との時差を考えれば、10日の夜、公演後に東京を発つ便に乗り約13時間のフライトを経て日曜日の朝にはラスヴェガスに到着するはず、といった推察までが繰り広げられています。
テイラー効果で注目度が上がるも、NFLファンは複雑
2人の交際は2023年の夏ごろから囁かれ始め、そのころから試合会場で応援するテイラーの姿がメディアを賑わせるようになりました。テイラー人気により彼女に絡めたフットボールに関する報道が増え、以前はフットボールに興味を持たなかった層にまで関心が広がっている状況ですが、昔からの純粋なフットボールファンの中には面白くないと感じている人もいるもよう。
これまでNFLにはさほど縁がなかったエンタメメディアがNFLに関する記事を掲載する機会とともに、反対に公式を含むNFL関連メディアがテイラーの話題を扱う機会も増加。今回もNFLのSNSアカウントがチーフスの勝利とともにテイラーとトラヴィスのキス写真を投稿すると、「NFLはテイラー・スウィフトのファンをフットボールファンにしようとしてるんだけど、その結果フットボールファンはテイラー・スウィフトが嫌いになっちゃったんだよね」「今日という日をぶち壊された気分」「フットボールと何の関係もないじゃん」など試合に関係のないテイラーの情報が流れてくることへうんざりといった論調もみられました。
また、「2月10日の東京公演を終えてテイラーがスーパーボウルを観戦するには」の報道には、「フライトが遅れてくれることを祈るよ」「みんなこのせいでだんだんチーフスが嫌いになってきた」「彼女は試合には出ねえんだよ」とテイラーとフットボールの試合は関係ないことを強調し、もとの純粋なフットボールの報道を望む声があふれています。
ただし中には、「なんでテイラー・スウィフトをそんなに嫌うんだろう? 彼女はとても才能ある女性で大切な人をサポートしているんだ」「みんな、NFLだってチーフスだって、ビジネスなんだよ」とテイラーが応援する姿に好感を持つ人や、“テイラー効果”がフットボールに及ぼす良い影響を強調してたしなめるファンも散見されました。
そのころエミネムは
なお、AFCではチーフスの勝利となった一方、NFCの頂上決戦で相まみえたデトロイト・ライオンズとサンフランシスコ・49ersの一戦では、地元デトロイト出身でライオンズの昔からのファンとして有名なラッパーのエミネムが現地で見守る姿が話題に。チームのTシャツ姿で“正装”したエミネムがVIP席から両手の中指を立てて敵チームサポーターをあおる様子が居合わせたファンのSNSを通じて広く拡散されていました。
残念ながらエミネムの熱い声援は届かず、試合はライオンズ敗退という結果に。しかしさすが筋金入りのファンとあって、すかさずX(Twitter)では「ライオンズを誇らしく思う。すばらしいシーズンをありがとう!!!! また戻ってくるよ!!!」と感謝しこれからもサポートし続けると伝えています。
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