「コミティア」の出張編集部でマンガの持ち込みしたら「マジでいいと思った」話(2/3 ページ)
めちゃめちゃ褒められた。
さっきは「絵が下手!!」って言われたのに「絵がかわいい〜〜」って言われてめちゃめちゃ自己肯定感が上がりました。
うおおまだ行ける! まだ回れるぞ!!
結局のところはマッチングなのだ
そして……結局イベントが終わるまでに6社くらいに持ち込みすることができました。大成功。
いろんなところに読んでもらってあらためて実感したことは、本当にマンガひとつとっても意見が三者三様十人十色なんですよ。
出版社によって人によってまったくと言っていいほど仰ることが違うんですわ。
例えばあっちの出版社では「お話はとっ散らかってるけどすごくキャラが魅力的だね」って言われたと思ったらこっちの出版社では「お話はすごくおもしろいのにキャラが弱いですね」って言われたりするの!
でもそれは、あっちの出版社が合っていてあっちの言うことが間違っている……みたいな話ではなくて、それぞれの媒体の傾向であったり、ひとりひとりの経験や思い描いてる理想像の違いであったり、単に読み方、噛み砕き方……解釈の違いとも言えるかな。そういうのとか、後は単に語彙、言語化するにあたっての違いだったり……あくまでそう言うことなんだよなと言うのが実感として得られました。
だからやっぱり、究極的には「マッチング」なんですよね。
今まで漠然と「媒体によって合う合わないはどうしてもあるよな」と言う想いはあって……ありつつもほんとかな〜〜? 単純に「良くない」マンガを描いてるんじゃないの〜〜? みたいな不安も抱えてたんだけど、いろいろ回ってみて体感できてすげー良かったと思った。
それと、当然読んだ編集さんから「このコマにはどういう意図があるの?」とか「どんなのが好きなの?」みたいなことを聞かれるんだけど、結構、マンガ描いてるときって無意識とかノリとか流れとかで描いちゃってることが多いので、それを言語化する機会が得られるのもいいなと思った。やっぱり頭で考えるだけじゃなくて人に聞かせるために言葉にするってすごく身体に沁み込んでいく感じがあるからな。
あとこれはものすごく単純なことなんだけど、いろんな人からその日のうちに忖度なしの感想言ってもらえるのってすごく嬉しいなと思った。
創作に関わる人はみんなそうだと思うけど我々が一番欲しいのって感想なんですよ。
それが目の前の、しかも自分のこと全然知らない人が初見のマンガ読んで、思ったことを理論的に述べてくれるのってめちゃめちゃありがたいし超嬉しいので「あ、持ち込みって単純にこういう嬉しさあったんだ」って新しい視点を得ることができた。これ面白いわー。ハマりそう。
そんな持ち込んだマンガや私の新作マンガが読めます!
そんなわけで持ち込み編集部、超いい経験になりました。
会場でもらった意見もちゃっかり参考にして、冬コミで出した同人誌も「展開が唐突すぎるかもね」と言われたポイントの伏線をこっそり序盤に追加したりとか、「序盤で期待していた話が、オチで違う話になっちゃってオヤッと思った」って言われたりしたので「ほんじゃいっそのこと……」と思って真ん中でぶった斬って「2エピソード制の話です」ってことに無理やりした。結構いい感じに改善できたんじゃないかなあという雰囲気に仕上がって大満足です。いやー、これこそ編集さんに求めてるものだよなあ。考えてみれば6人の担当編集からアドバイスをもらった作品とも言えるので贅沢な話だ。ふつうひとりだもんな。
そんなわけで趣味でマンガを描いてる人はコミティアの出張編集部、超おすすめです。
直近では2月25日にコミティアがまた開催されてるし是非みんな行ってみて〜〜。ボコボコにされる可能性もあるけど。
そしてそうそう記事中で散々触れた同人誌はBOOTHで通販・デジタル版の販売もしてるのでよろしく(宣伝)。
あと!! 本日『ジャンプ+』に原作とネームを担当した新作読切が掲載されてるので! こちらも読んでもらえたらうれしいなッッ。
ほんじゃ。お仕事くださ〜い。
よろしく。
さようなら。
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