新幹線のトラブルで旅行が中止かも? 泣きじゃくる女の子のニュース映像が話題→その後を聞いてみた(1/3 ページ)

旅行の計画は多少狂ってしまったけれど、楽しめたみたいでよかった……。

» 2024年02月04日 10時30分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 1月23日の10時ごろ、東北・上越・北陸新幹線が電力設備故障の影響で終日運転見合わせに(参考:NHK)。戸惑う旅行客の姿が報道されるなか、あるニュース番組で流れた、泣きじゃくる女の子の映像がX(旧Twitter)で注目を集めることとなりました。

 話題となったのは、当日の午前中に、仙台駅でテレビの取材を受けていた女の子。家族で東京へ行く予定でしたが、東北新幹線の運休により、旅行が中止になりかねない状況でした。

 彼女が不安に駆られて「東京の原宿ってところとディズニーランドに行きたかった」と大泣きする映像は、あるポストがきっかけで広く拡散。「原宿とディズニーランドに連れていってあげたい」「すごく楽しみにしてたんだね、かわいそう」「胸が痛い」と同情の声が多数寄せられました。

 そして翌日、ニュースで泣いていた女の子の母親、とびちゃん(@tob1chan)さんが名乗り出たことで、話題はまた発展。計画は修正しつつも、移動手段を自家用車に切り替えることで、東京へは無事行けたというのです。

 時間の都合で原宿には行けなかったものの、娘さんはディズニーランドを満喫できた様子。その元気な笑顔を載せた投稿は、「自分のことのようにホッとしました」「原宿は次のお楽しみですね」「これも1つの忘れられない思い出になるはず」と、温かい声に迎えられました。

新幹線と女の子 ハラハラしつつも、念願のディズニーランドを楽しめた娘さん

 もっとも、復旧に当たっていた作業員が感電し、重傷のやけどを負ったとの続報を聞き、当時は手放しで喜べない状況にあったとびちゃんさん。ねとらぼ編集部は旅行の経緯やその複雑な心境など、詳しい話を聞きました。

―― 今回の旅行は、当初どのような計画だったのでしょうか

とびちゃん 私と夫、娘と息子2人の、5人での家族旅行です。仕事で先に到着していた夫と東京駅で合流してから、娘がずっと「ベビタピ(タピオカドリンク店)に行きたい」と憧れていた原宿に行くつもりでした。その後はディズニーシーで遊んでホテルで1泊し、2日目にランドを1日楽しむ予定でした。

―― 仙台駅ではどういった経緯で取材を受けたのですか

とびちゃん 状況がよく分からず先行きも見えずで、ポカーンとしていたところに声をかけられました。なぜか番組では娘のシーンが映りましたが、記者の方々は女の子が泣いているからと取材に来たわけではなく、私の回答中に内容を聞いていた娘が「東京に行けないかも」と泣き出したのが実際のところです。一生懸命報道してくださった記者の方々にも感謝しています。

―― 娘さんの映像には大きな反響がありました。印象に残ったものはありますか?

とびちゃん Xでバズったのは驚きでした。特に母性あふれるコメントがたくさんあってどれも印象深く、皆さんの発想とボキャブラリーがすばらしかったです。TikTokではベビタピ店長のしなこさんも反応されていて、娘がとても喜んでいました。

―― 旅行の継続が決まったときの、お子さんたちの様子を教えてください

とびちゃん テレビの取材を受けたあと、子どもたちと一緒に飛行機、バス、在来線など、別の手段を調べて話し合いました。下の子たちは新幹線に乗りたがっていたので少し残念そうでしたが、車が一番楽で早く着くという結論に至りました。

―― 旅先で娘さんの様子はいかがでしたか

とびちゃん 残念ながら原宿行きは中止し、1日目はランド、2日目はシーに予定を変えました。娘はダッフィーちゃんのカチューシャとぬいぐるみが欲しかったようで、ゲットしてはたくさん写真を撮り、アトラクションを楽しみました。印象的だったのは、ディズニーランドで「ガジェットのゴーコースター」を何十回も乗ったことです。2日間ともにとびきりの笑顔を見せてくれて、連れてこられてよかったなと思いました。

―― 今回の一件で印象に残ったことはありますか

とびちゃん 作業員の方々の事故は、東京のホテルに着いて初めて知りました。1日も早く回復されることを願っています。新幹線は作業員さんのおかげで安心して乗れるのだと、子どもたちと再確認しました。そして、新幹線の旅と原宿は必ずまた計画したいと思います。私たちは子どもたちに残せる一番の財産は「思い出」だと思っていて、それさえあれば前向きに生きていけると信じています。私たちにすてきな思い出と、貴重な経験をさせていただいて、皆様には感謝しています。ありがとうございました。

画像提供・協力:とびちゃん(@tob1chan)さん

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