「死んだら一片の鉱物になる」がただひたすらに美しい マンガ『鉱物願望シリーズ』が染み渡る優しさ(1/2 ページ)
死んだ後に遺るものが、鉱物ならば――「生きている」今を味わってほしいマンガ。
死んだら一片の鉱物になる――詩的なコンセプトで描かれた守田うせきさんのマンガ『鉱物願望シリーズ』が、ネットで1435万件以上のインプレッションに達する注目を集めています。
本記事では、守田うせきさんへのインタビューと併せて、マンガ本編を掲載します。
『鉱物願望シリーズ』作品紹介
とある遊廓に売られてきた少女が、そこで暮らす遊女・青天に引き受けられます。
白銀の髪に虹色の瞳を持つ少女に、“白虹”と名を付ける青天。周囲からは変わった容姿を疎まれるものの、青天は白虹をよくかわいがり、白虹もまた、青天の下でかむろのように仕える日々を送ります。
それから少し時が流れ、肺の病を患った青天。自らの死期が遠くないことを白虹に明かし、「死んだら灰になる」「底なし沼の様な処に吹き溜まる」と死生観を語った後、白虹の言葉に押されて、「死んだら琥珀(こはく)になろう」と翻意して白虹を少しだけ安心させるのですが、その直後に病状が悪化し、ついには床に伏してしまうことになります。
もう長くないであろう青天は、見舞いにやってきた白虹を逆に鼓舞。下を向かず上を、空を仰いで生きるよう伝え、白虹も青天への感謝を口にするのでした。
物語はその後、かねて青天が神社で祈っていた内容が明らかとなり、冗談めかして話していた「死んだら琥珀(こはく)になろう」も思わぬ形でかなうことに。喪失感と青天が残したものを胸に、白虹は新天地で生きていく決意を新たにするのでした。
短編で構成される『鉱物願望シリーズ』は、ナンバーナインからコミックスが2020年に刊行(全5巻)。青天と白虹の物語はシリーズ第1弾『初空アンバー』のタイトルが冠され、2023年12月に「容姿を疎まれた少女が遊女に拾われる話」としてX(Twitter)で紹介されると、現在までに1435万回以上のインプレッションに達する注目を集めました。
『鉱物願望シリーズ』作者・守田うせきさんインタビュー
――― 『鉱物願望シリーズ』制作のきっかけ、このテーマで描こうと思った理由などありましたら、お伺いできますか?
私は「死ぬこと」に対して恐怖があって、死ぬということの何がそんなに怖いのかを考えていた時期がありました。そこでたどり着いたのが、「死んだ後」が1つの理由に挙げられるな、と思い至り、そのことを消化したくて描き始めました。
あと、鉱物を眺めるのが好きなことも理由の1つです。
――― 『鉱物願望シリーズ』のコンセプト「死んだら一片の鉱物になる」に込めたメッセージ、考え方などをお聞きしたいです。
前述した通り、死んだ後に遺るものが、鉱物ならば、誰の迷惑にもならないし、美しく終われるし、全く何にも遺らないわけではない……という思いと、もう1つは、みんな等しく死ぬことは決まっているのだから、最後に美しく終われるのならば、それまでは生きていてもいいかとか、そんなふうに「生きている」今を味わってほしいということをこっそり込めています。
――― 制作で特に力を入れたところ、こだわったポイントは?
とにかく自分にとって、美しい世界が見たかったので、ただひたすら美しいことにだけは力を入れてるところはあります。
――― うれしかった読者からの反応・感想などはありましたか?
大変申し訳なく思うのですが、コメントや反応を極力見ないようにしています。
うれしい言葉もあるのは知っているのですが、そこに混ざってくる悪意もあるのを私は知っているので、人の反応は基本見ないです。
ただ、何かしら感じていただけたのでしたら、うれしいです。ありがとうございます。
――― 本作の他には、どんな活動をされていますか?
私はただのオタクなので、二次創作もするし、あと、「やりたいことをやりたい時に」がモットーなので、その時やりたいことをしている感じです。創作もまた描きたくなったら描くと思います。
紹介したい、というのは少し違うのですが、『鉱物願望』の他『そうしてここに残るもの。』という作品も各電子書籍ストアで配信をしています。私の作品は読み切りですが、全ての世界がつながっているので、他の作品も見ていただけると何かしら見つかるかもしれません。そこも楽しんでいただけるとうれしいです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
ごはん炊き忘れた父「いいこと閃いた!」→完成した弁当に爆笑「アンタすげぇよ!」 息子「意味ねぇことすんなよ」
パ・リーグ本塁打王、1シーズンで“激痩せぶり”に心配の声……104キロから別人レベルの姿に「マジで誰?」「どっか悪くしたんか」
気配のない“カニのたまり場”に買い物かごを沈めて翌日…… 恐る恐る引き上げると“ヤバい光景”「おお!」「感動しました」
浜崎あゆみ、息子の参観日の“全身CHANELコーデ”を反省 「消えたいぐらい恥ずかしかった」「完全に間違えた」
余った毛糸は捨てないで! 四角く編んでいくと……目からウロコのアイデアに「知れてよかった」「素晴らしい」
「これは便利ですね!!」 洗濯バサミとS字フックの“予想外の使い方”が340万表示 目からウロコの活躍シーンに「参考にします」
無印良品の590円“お風呂アイテム”が「全人類ぜったい買うべし!!」 ガチな名品に「欲しすぎる」「私も使ってます!」と590万表示
娘に抱っこされている“小さな柴犬”が6年後…… 当時を再現した姿に「たまらん」「飼い主さんと同じ顔してる」
30年以上前の製品がかっこいい ソニーの小型ラジオのデザインが「すごい好き」「いまでも通用しそう」
←2カ月 8カ月→ 大型種の猫、驚がくの成長ビフォーアフターが170万表示 「ええええぇぇぇ!?」「本当に猫?」
- 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
- 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
- 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に
- “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
- 余った毛糸は捨てないで! 四角く編んでいくと……目からウロコのアイデアに「知れてよかった」「素晴らしい」
- コストコで販売「生カキ」原因で体調不良か…… 全国で1万食自主回収「深くお詫び」
- ごはん炊き忘れた父「いいこと閃いた!」→完成した弁当に爆笑「アンタすげぇよ!」 息子「意味ねぇことすんなよ」
- 瀬戸内海で漁をしていたら突然異変が…… 揚がってきた“取ってはいけない生物”に衝撃 「初めて見ました」と70万再生
- ママが反抗期の娘に作った“おふざけ弁当”がギミックてんこ盛りの怪作で爆笑 娘「教室全員が見に来た」
- 温かそうだけど…… 呉服屋さんが教える「マフラーの巻き方」になぜか既視感 「あの巻き方ってこうやってたの!?」
- ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
- 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
- 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
- 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
- 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
- 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議