伊藤万理華、障害者と向き合うテレビ局職員に NHKドラマ初主演 「頭を抱えた」担当Pの経験がヒント(1/2 ページ)
5月11日放送開始。全4回です。
俳優の伊藤万理華さんが、土曜ドラマ「パーセント」(NHK総合、全4回)でNHKドラマ初主演。障害者と向き合う新人プロデューサーを演じます。
同作は、ローカルテレビ局・Pテレでバラエティー班のAPとして働きつつ、ドラマ班への異動を夢見て企画書を出し続けていた吉澤未来(みく)が、局の「多様性月間」キャンペーンの一貫として「ドラマの主人公を障害者に」という条件付きでドラマ制作のチャンスを得る、というストーリー。戸惑いつつも取材を進める未来は、車いすに乗った俳優志望の女子高校生・宮島ハルと出会いオファーしますが、ハルは「障害を利用されるんは嫌や」と拒否。諦めきれない未来は、ハルが所属する劇団「S」の稽古場を訪ねますが……。
伊藤さんは未来役で、ハル役はオーディションで抜てきされた和合由依さんが務めます。ドラマ初出演の和合さんは、東京パラリンピック開会式で「片翼の小さな飛行機」役として主役を務めた経験を持ちます。
ドラマを手掛ける南野彩子プロデューサーのコメントも到着。「数年前、私は1人の俳優の履歴書を前に頭を抱えていました。その俳優は車椅子に乗っていました。私は思わず、『障害のある人って、撮影現場にお迎えできるんだっけ……』そんなことを考えてしまいました。私のその偏見こそ、彼のような俳優の活躍の場を狭めてきたんじゃないか。そんな思いから、障害のある俳優さんたちを拒むことのない撮影現場を作りたいと、企画を出しました」と、企画の意図をコメントしました。
土曜ドラマ「パーセント」は5月11日放送開始です。
脚本:大池容子さんコメント
「パーセント」を書くにあたって、プロデューサーの南野さんをはじめとするチームの皆さんと、一年以上、会議や取材を重ねてきました。その中で知ったこと、感じたこと、そして障害のある俳優の皆さんと出会い、「この人たちと作品をつくりたい!」という気持ちが湧き上がってきたことを、主人公・未来の視点を通してふんだんに、正直に台詞の中に盛り込みました。アットホームな撮影現場で、スタッフさん、キャストさんが真摯(しんし)に試行錯誤を重ねて、その思いを具現化してくださいました。ドラマの現場、あるいは世間一般で常識や普通とされているものを疑うような投げかけができればなあ、と思っています。
プロデューサー:南野彩子さんコメント
数年前、私は1人の俳優の履歴書を前に頭を抱えていました。その俳優は車椅子に乗っていました。私は思わず、「障害のある人って、撮影現場にお迎えできるんだっけ……」そんなことを考えてしまいました。私のその偏見こそ、彼のような俳優の活躍の場を狭めてきたんじゃないか。そんな思いから、障害のある俳優さんたちを拒むことのない撮影現場を作りたいと、企画を出しました。
けれど、撮影の準備を進める中で、何度も「これでいいんだろうか」と立ち止まってしまいました。例えば、障害のある俳優を起用するためオーディションを開催しようとすると、募集要項が書けないんです。「多様性のために」とか「こんな時代だから」とか言葉を並べるほど、なんだかきれい事を言いたくて人を利用しているような感覚になりました。「障害があるから」という理由で人を選ぼうとしている時点で何か間違っているんじゃないか。そもそもなぜ、障害者と健常者って線を引いているんだっけ……。「あなた」と「わたし」、ただ1対1の関係を築きたいのに、それを阻むものはなんだろう。考えれば考えるほど、自分がどう他者と向き合ったらいいかわからなくなってしまいました。
それを業界の話にとどめず、人が人と出会う尊さ、関係を築く難しさ、それでも対話することの大切さ…いまを生きる生身の人間の物語として、作り上げてくれたのが、脚本の大池容子さんです。そして主人公・未来)みく)を演じるのは伊藤万理華さん。未来は様々なモヤモヤを抱えてもがき続ける人物なのですが、そんな未来の気持ちを全身全霊で表現してくれました。さらに、未来に大きな影響を与える人物・ハルを演じるのは、ドラマ初出演の和合由依さんです。彼女の芝居をオーディションで見たとき、「この人と一緒にドラマを作りたい!!」と、心が震えました。未来とハル、2人の出会いから生まれた様々な感情を、是非お楽しみいただけたら幸いです。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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