【獣医師監修】茶トラ猫ってどんな猫? 飼い主なら知っておきたい性格や体重、迎え方から寿命の特徴まで徹底解説!(1/2 ページ)
茶トラ猫の性格・体重・寿命の特徴・迎え方について獣医師が解説します。
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今回はそんなペトコトメディアから「茶トラ猫の特徴や迎え方」についてご紹介します。
著者:ペトコト編集部
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見かけることの多い茶トラ猫になじみのある人も多いのではないでしょうか。茶トラ猫には「甘えん坊」「大きくなる」といった噂がありますが、オスが多いからこその噂でしょう。今回は茶トラ猫の特徴・性格から、メスが少ない理由、茶トラ感謝の日などを紹介します。
茶トラ猫の基礎知識
茶トラ猫は明るい茶色の被毛を持った猫です。多少の個体差はありますが、茶色というよりオレンジ色に近いような明るい色です。
ベースの毛の色より少し濃いめの茶色の縞模様が頭からしっぽまで入っており、腹部の毛は少し薄い茶色です。
縞模様がある猫の特徴である額のMの模様、目のわきから延びる「クレオパトラ・ライン」と呼ばれる線が茶トラ猫でも見られます。
日本名の「茶トラ」はその名の通り「茶色い虎柄の猫」であることから呼ばれるようになりました。
茶トラ猫の英語表記
茶トラの英語名は「茶色のサバ柄の縞猫」という意味の「red mackerel tabby(レッド・マッカレル・タビー)」です。
英語では茶色の猫の毛色のことをレッドと表現します。
茶トラ猫の寿命
雑種の子は、生き残ってきた子の血を引き継いでいるため、純血種に比べると遺伝疾患や病気が少ないといわれています。
室内飼育をして健康な毎日を送れるようにすれば、猫の平均寿命である15年、もしくはそれ以上、長生きしてくれるでしょう。
茶トラ猫の歴史
現在のペットとしての猫の祖となったイエネコは、古代エジプトで猫種としての固定化がされましたが、その当時はキジトラ猫しかいませんでした。つまり猫の基本形はキジトラなのです。
茶トラもキジトラから派生した猫です。英語では縞の模様がある猫を「タビー」と呼びますが、キジトラから派生した縞模様を有する猫は、キジトラと同じく「体全体の縞模様」「額のM字の模様」「クレオパトラ・ライン」などの共通の特徴を持ち、茶トラもその特徴を持っています。
イエネコが暮らしていた砂漠地帯では、猫の基本色であるキジトラの被毛は目立たず保護色でした。しかし、茶トラは明るいオレンジ色なのでキジトラの被毛よりも目立ってしまいます。
茶トラは突然変異などで生まれたとされていますが、古代エジプトの時代には目立ちすぎる被毛のために生き残ることができなかったであろうと考えられています。
猫がヨーロッパでも普及するようになり、ペットとして人間と密接な関係に基づいた生活に変わったことから、それまでは生き残るのが難しかった茶トラやサバトラなどの猫も増えていったとされています。
日本では茶トラが普及し始めたのは江戸時代以降で、特に第二次世界大戦後に洋猫が入ってきたことによりその数が増えていったと考えられています。
茶トラ猫の性格
茶トラの猫は人懐こくて、甘えん坊が多いといわれています。
穏やかなタイプは少し臆病で知らない場所に慣れるのに少し時間がかかりますが、やんちゃなタイプは人見知りも少なく、里親さん宅に行ってもすぐに探検を始めるなど慣れやすい傾向が強く、とても遊び好きです。
毛色によって性格に差が出るかどうかは、はっきりしたこと分かっていません。
多少の傾向はあったとしても、毛色の違いよりも育った環境や個性による性格の違いのほうが大きいでしょう。
茶トラ猫の特徴
鼻や肉球、瞳の色
茶トラ猫はキジトラ猫と比べると色素が薄いため、鼻や肉球は明るいピンク色です。
瞳はゴールドであることが多いですが、まれに青い瞳になることもあるようです。
茶トラ猫はオスが多い
猫は毛色によってオスとメスの比率が違う場合があります。
三毛猫はほぼメスしか生まれないのは有名です。三毛猫にほぼメス猫しか存在しないのは遺伝子の組み合わせによるものなのですが、同様に茶トラのオスとメスの出生率も遺伝子により異なります。
茶トラもしくは茶白(白地の毛に茶トラ模様)の雄雌の生まれる比率は、だいたい8:2の割合でオスのほうが圧倒的に多く生まれます。
2割はメスの茶トラが生まれるので、オスの三毛猫のように稀有な存在というわけではありませんが、少し珍しい存在ではあります。
茶トラ猫のかかりやすい病気
特に注意しなければいけない病気などはありませんが、いざという時のために血液型を調べておくと安心です。大きいからといってご飯をあげすぎると肥満症を招くので、体重の管理にも注意しましょう。
肥大型心筋症
猫の心筋症とは、心臓の筋肉に異常が起こることによって心臓が正常に機能しなくなってしまう病気です。
泌尿器疾患
おしっこの病気が猫に一番多い病気です。多飲多尿でないか、尿の回数は少なくなっていないかなど、こまめにチェックしてあげてください。
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