地球上最強の生物「クマムシ」は新宿歌舞伎町に生息するのか? 前代未聞の探索結果に「これはアツい」「歌舞伎町、過酷で草」(1/2 ページ)
意外と身近なところにいるのがびっくり!
「新宿の歌舞伎町でクマムシ探してみた」という動画がYouTubeチャンネル「うごめ紀」に投稿されました。動画は記事執筆時点で16万再生を突破、4000件を超える“高評価”が寄せられています。
新宿歌舞伎町にクマムシはいるのか探す
投稿主のうごめ紀さんは、昆虫や冬虫夏草(虫に寄生するキノコ)を中心にさまざまな生物を探し、写真や動画を撮影している生物系YouTuber。今回は新宿歌舞伎町にクマムシを探しに来ました。
クマムシは緩歩動物門(かんぽどうぶつもん)というグループに属する小さな生物で、地球上で最強の生物とも呼ばれています。クマムシが最強なのは周りに水が無くなって乾燥し、乾眠(乾燥ワカメみたいに縮んで休眠する)状態になったとき。この状態をクリプトビオシスといい、極度の乾燥・高温・放射線などに強くなります(クリプトビオシス状態でなくなると、40〜50度のお湯でも簡単に死んでしまうそうです)。
うごめ紀さんによると、クマムシは意外と身近な所にいるとのこと。うごめ紀さんは、「もし歌舞伎町という自然と対極にある環境にクマムシがいたら、日本中どこにでもいるといえることになるのでは?」と考えてこのチャレンジをすることに。
早速歌舞伎町に入り、クマムシがいそうなコケを探していきます。コケを探すには街路樹の根元がねらい目なのですが、歌舞伎町の街路樹は根元がコンクリートで固められていて土がありません。
しばらく歩いてコケを見つけましたが、道路ではなく敷地らしき場所なので諦めます(※私有地内では採取していません)。
歌舞伎町2丁目に移動して、道路上に良さそうなコケを見つけました。パサパサした感じのコケはクマムシが好むそうで、親指の先くらいの量を採取して容器に入れます。
その後も歌舞伎町を歩き回り、歌舞伎町2丁目、ホストクラブ前、ホテル街の3カ所のコケを採取しました。歌舞伎町を歩くということはさまざまな場面に出くわすわけで、途中「ホスト狂いのクマムシ」「キャバクラ好きのコケ」といったパワーワードも飛び出しました。
クマムシはコケの中で乾燥状態になっていると考えられるので、スポイトで少量の水を加えて復活するのを待ちます。
1時間ほど待って観察をスタート。クマムシは0.2ミリくらいのサイズなので肉眼で確認するのはちょっと厳しいサイズ。寒天培地の上に落として顕微鏡で見ていきます。
寒天培地を使うのは、培養をしたいわけではなくてカバーガラスを使わずに水を広く伸ばすためとのこと。クマムシは緩歩動物なので、いるとしたらゆっくりノソノソ歩く姿が見られるはずです。
コケの中で発見した生き物は……
歌舞伎町2丁目のコケの中から見つけたのは、動きが早い生物。100倍にして観察してみたら、ヒルガタワムシだったようです(ヒルガタワムシもクマムシと同じように乾眠状態になれる生物とのこと)。
次に見つけたのはセンチュウ(線形動物門)の1種。クマムシはなかなか見つかりません。新宿歌舞伎町にクマムシはいないのか……?
するとホストクラブの前のコケの観察中に、クマムシっぽい姿が。100倍に拡大してみると、特徴的な4対の太短い脚が確認できます。
正確な種類は分かりませんが、体に突起がないため、真クマムシ網のクマムシで俗に「シロクマムシ」と呼ばれている種類だと思われます。
残念ながらこのクマムシは死んだ状態でした。次に見つけた1匹と、ホテル街のコケの中にいたクマムシも死骸でした。
結局、生きているクマムシを新宿歌舞伎町では採取できなかったため、視聴者に生きているクマムシを見せたいということで、うごめ紀さんが近所でコケを採取してきてくれました。
顕微鏡で観察すると無事にクマムシを発見! 今度のクマムシはオレンジ色っぽい体でモゾモゾ、ムチムチと動いており、うごめ紀さんは「赤ちゃんみたいでかわいい」と喜んでいるようです。
今回の動画で、クマムシが身近なところにいることがよく分かりました。コメント欄には「都心部や家の近所の苔にも生息しているのを初めて知って驚きました」「緩歩動物門って名前がもう良いよね」「うごめ紀さんの絵もモゾモゾ動いてるクマムシもどっちもかわいい」といった声が寄せられています。
うごめ紀さんはX(Twitter)(@UgomekiMushi)でも情報を発信中。別の日のYouTube投稿では、ニュージーランドの洞窟で生き物を観察したときの様子などを見ることができます。
画像提供:YouTubeチャンネル「うごめ紀」
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