シヤチハタの「いろもよう」シリーズ累計100万個の人気 和の色のアート用スタンプ台が生まれたワケ(1/3 ページ)

ペーパークラフトや消しゴムはんこのユーザーから好評。

» 2024年03月23日 11時00分 公開
[Tomoねとらぼ]

 シヤチハタのスタンプアート向けスタンプパッド「いろもよう」シリーズが、先ごろ累計販売数100万個を突破しました。想定以上の売り上げを記録してきたという人気のシリーズについて、シヤチハタに聞きました。

いろもよう

 「いろもよう」は「紅色」「牡丹色」など、日本の伝統色を使ったスタンプパッド。発売から10カ月で当初の年間販売目標の10万個を販売し、2年で30万個を突破と同社予測を超える売り上げを記録し、約4年となる2024年1月に100万個に達しました。

 独自のナノテクノロジーを活用したインキや、極細繊維の盤面表布を使っており、繊細な模様も鮮明に表現でき、色鮮やかでくっきり濃い印影を実現する点、乾きが速い点などから、消しゴムはんこやゴム印を使った作品に適していると好評を博しているといいます。

「和の色」を選んだ理由

 ネーム印など事務用品のイメージが強いシヤチハタ。アート向けのスタンプパッドを発売したのは、同社の事務用スタンプ台がペーパークラフトや消しゴムはんこユーザーなどに愛用されていたことからと述べています。「(事務用スタンプ台の)品質性能を高く評価していただいていたことから、スタンプアート向けの多色スタンプ台を企画し開発しました」

 評価の高いインキの性能はそのままに、容器をアート&クラフト向けに工夫。事務用のスタンプパッドは本体と蓋がヒンジでつながっているのに対し、「いろもよう」では透明のふたで、重ねて保管できるようになっています。

ヒンジのない透明のふた

 インキの色に「和の色」を選んだのは、アート&クラフト向けのスタンプ台を販売している他社との差別化のため、深みがありエレガントな和風色で展開したとしています。

「和」のカラー

ユーザーの要望を聞きながらシリーズを展開

 「いろもよう」は、新型コロナウイルス感染症が拡大する中で売り上げを伸ばし、当初より早く年間販売目標を達成。最初に登場した24色が好評で、ユーザーから色数を増やしてほしいという要望があったといいます。そこで同社が投入したのが、好きな色のインキでオリジナルのスタンプパッドを作れる「いろづくり」。

いろづくり

 さらにユーザーの要望を聞きながらミニサイズや光沢インキのスタンプパッド、スタンプ後の色塗り向けのペンとバリエーションを展開してきた結果、発売から4年で100万個を突破できたと同社は述べています。

ミニサイズの「わらべ」
光沢インキ「光彩」
ペン

 ちなみにミニサイズの「いろもよう わらべ」が、手頃な値段のためか売り上げ好調とのこと。インキの色では墨色、銀鼠色が人気なのだそうです。

「家庭で楽しく便利に使える製品」にも注力

 シヤチハタは、今後もユーザーの声を聞きながらシリーズ商品の展開を検討する意向で、「和の色」以外のカラー展開も考えているとのこと。3月には「いろもよう」シリーズではないものの、御朱印帳や表彰状などへの華やかな演出に使えるゴールドとシルバーの「メタリックカラー スタンプパッド」を発売しています。

メタリックカラー スタンプパッド

 またハンコ以外では、子どもの手形・足形アート制作キット「First Art(ファーストアート)」や、肉球を汚さずに犬や猫の足形がとれるキット「ぺたっち犬猫用」などが注目されているとのこと。このような「家庭で楽しく便利に使える製品」の開発にも注力していくと同社は述べています。

First Art
ぺたっち犬猫用

 「今まで取り組んでいない新しい市場の開拓」を常に考えているというシヤチハタ。過去にはネーム印のようなリップを発売したこともありました。今後も事務用品のイメージを超えたユニークな商品の登場に期待です。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2410/05/news022.jpg 「クレオパトラみたい」と言われ傷ついた55歳女性→カット&パーマで大変身! 「本当にびっくり」「素敵なマダムに」
  2. /nl/articles/2410/05/news040.jpg 伝説の不倫ドラマ「金曜日の妻たちへ」放送から41年、キャストの現在→75歳近影が「とても見えません」と話題
  3. /nl/articles/2410/02/news116.jpg 余りがちなクリアファイル、“じゃないほう”の使い方で食器棚がまさかのスッキリ 「目からウロコ」「思いつかなかった!」と反響
  4. /nl/articles/2410/05/news023.jpg 七五三で刀を持っていた少年→20年後には…… “まさかの進化”に「好きなもの突き進んでかっこいい!」
  5. /nl/articles/2410/05/news018.jpg 野良猫が窓越しに「保護してください」と圧をかけ続け…… ひしひし感じる強い意志と表情に「かわいすぎるw」「視線がすごい」
  6. /nl/articles/2410/05/news012.jpg 「あのお客さんに幸あれっ!」 小銭の出し方が完璧な“神客”にレジ店員感激 会計がスムーズになる配慮が参考になる
  7. /nl/articles/2410/04/news048.jpg 「こういうの好き」 割れたコップの破片を並べたら…… “まさかの発想”で息を飲むアート作品に 「すごいセンス良い」「前向きな考え」
  8. /nl/articles/2410/04/news040.jpg 50代女性「モンチッチみたいにしてほしい」→美容師がプロのワザを見せ…… 別人級の変身に「めっちゃお洒落」「すごい!」
  9. /nl/articles/2410/04/news025.jpg 「これが免許証の写真???」 コスプレイヤーが公開した“信じられない”免許証が話題 コスプレ姿との比較に「両方とも可愛いすぎる」
  10. /nl/articles/2410/05/news032.jpg 大型犬が18年間、ドアを開け続けた結果……そうはならんやろな驚きの末路に「どうしたらこんな風になるのよ」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. ネットで大絶賛「ブラウニー」にカビ発生 業務スーパーに7万箱出荷…… 運営会社が謝罪
  2. 「全く動けません」清水良太郎がフェスで救急搬送 事故動画で原因が明らかに「独りパイルドライバー」「これは本当に危ない!!」
  3. トラックがあおり運転し車線をふさいで停車…… SNSで拡散の動画、運転手の所属会社が謝罪
  4. 「ヤヴァすぎる!!」黒木啓司、超高級外車の納車を報告 新車価格は5000万円超 2023年にはフェラーリを2台購入
  5. そうはならんやろ “ドクロの絵”を芸術的に描いたら…… “まさかのオチ”に「傑作」の声【海外】
  6. 「ウソだろ?」 ハードオフに3万円で売っていた“衝撃の商品”に思わず二度見 「ヤバいことになってる」
  7. 「結局こういう弁当が一番旨い」 夫が妻に作った弁当に「最強すぎる!」「絶対美味しいビジュアル」
  8. “メンバー全員の契約違反”をライブ後に発表 異例の脱退騒動背景を公式が釈明「繋がり行為などではなく」
  9. 「言われる感覚全く分からない」 宮崎麗果、“第5子抱いた服装”に非難飛び……夫・黒木啓司は「俺が言われてるのかな?」
  10. 大沢たかお、広大プールを独り泳ぐ“バキバキ姿”が絵になり過ぎ 盛り上がる筋肉の上半身に「50代とは思えない」「彫刻みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  2. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  3. 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
  4. 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  5. 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
  6. 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
  7. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  8. 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
  9. 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
  10. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声