「フレッシュプリキュア!」15周年 シリーズの“ターニングポイント”となった伝説のプリキュアを振り返るサラリーマン、プリキュアを語る(1/3 ページ)

「わんぷり」ではキュアニャミーが登場で盛り上がってきました! この時期の「追加キュア」は「フレッシュプリキュア!」から始まったのです。

» 2024年04月25日 18時00分 公開
[kasumiねとらぼ]

 「フレッシュプリキュア!」が、以降のプリキュアに残した功績はあまりにも大きい。

 初夏の追加プリキュア、CGによるダンスエンディング、キャラクターデザインの革新性、ドラマティックな物語……。

 21年目を迎えたプリキュアシリーズで「定番」となっている要素の多くは、この「フレッシュプリキュア!」から始まったのです。

フレッシュプリキュア! 数々の新しいことにチャレンジした「フレッシュプリキュア!」(出典:Amazon.co.jp

kasumi プロフィール

プリキュア好きの会社員。2児の父。視聴率などさまざまなデータからプリキュアを考察する「プリキュアの数字ブログ」を執筆中。2016年4月1日に公開した記事「娘が、プリキュアに追いついた日」は、プリキュアを通じた父娘のやりとりが多くの人の感動を呼び、多数のネットメディアに取り上げられた。


「フレッシュプリキュア!」15周年

 2024年は「フレッシュプリキュア!」15周年の記念イヤーです。

 2009年放送のプリキュアシリーズ第6作目「フレッシュプリキュア!」では、東映アニメーションのプロデューサーを、プリキュアを立ち上げた鷲尾天氏から梅澤淳稔氏にバトンタッチし、「フレッシュ」の名の通り多くの新しいことにチャレンジしました。

 従来のプリキュアの芯を残しながらも、これまでのプリキュアの枠にとらわれない多くの新しい要素は、子どもたちに受け入れられ大ヒット作品となったのです。

 これはプリキュアシリーズの売り上げを大きく伸ばすきっかけともなり、以降のプリキュアシリーズは、この「フレッシュプリキュア!」の手法が基本となっていきます。

 中でも、追加プリキュア「キュアパッション」の存在は、後のシリーズにおける追加プリキュアのフォーマットを確立したといっても過言ではないほどのインパクトを残しました。

 ※以降、「フレッシュプリキュア!」の内容に触れています。

フレッシュプリキュア! 「フレッシュプリキュア!」の追加プリキュア、キュアパッション(左)(出典:Amazon.co.jp

敵幹部イースがキュアパッションへ転生

 敵幹部の少女「イース」が「キュアパッション」へと転生する物語は、当時のプリキュアファンに大きな衝撃を与えました。

 第23話「イースの最期!キュアパッション誕生!!」で描かれた、雨の中で泣きながら拳を交えるキュアピーチとイースの死闘は、今でも「全プリキュアの中で最高のシーン」だと評するプリキュアファンも数多くいるほどです。

 「友達だと思っていた少女が敵幹部で、後にプリキュアになる」というドラマティックな展開のみならず、その後の「悪事をしてきたことことへの葛藤」を経て「家族」へとなっていく一連の東せつな(キュアパッション)の物語は子どもたち、そしてわれわれプリキュアファンの心を強くつかみました。

 「初期ビジュアルにいない追加プリキュア」という概念も初だったため(それまでの「シャイニールミナス(ふたりはプリキュアMaxHeart)、ミルキィローズ(Yes!プリキュア5GoGo!)は公開初期からビジュアルが出ていました)、そのインパクトの強さは相当なものだったのです。

フレッシュプリキュア! 東せつな(キュアパッション)の物語がフレッシュプリキュアを盛り上げました(出典:Amazon.co.jp

 専用武器「パッションハープ」の玩具もヒット商品となり、このキュアパッションの成功を受けてか、以降のシリーズでは5〜7月に追加プリキュアが加入する、というのも定番となっていくのです(これはちょうどお父さんの夏のボーナスの時期に重なるため、お財布のヒモが緩くなる側面もあったようです)。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2504/18/news037.jpg 赤ちゃんを抱く25歳のパパ→時は流れ、娘が成長すると…… “激似ショット”に「すげー」「ほんとだ!」
  2. /nl/articles/2504/16/news023.jpg 「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
  3. /nl/articles/2504/18/news020.jpg 息子「なんで俺の制服はみんなと違うの?」→入学式翌日に発覚した“母のうっかりミス”に「笑いすぎてお腹痛い」
  4. /nl/articles/2504/18/news172.jpg 「1回もエンジン掛けてない」 寺門ジモン、“希少な高級外車”を7年放置で廃車寸前に……ボロボロで激ヤバな相棒へ「ごめんな〜!」
  5. /nl/articles/2504/16/news035.jpg 「ウソだ…」「言葉が出ない」 幼少期から絵を描き続けた少年→15年後…… 大人になって描いた絵が100万再生【海外】
  6. /nl/articles/2504/16/news010.jpg 猫と一緒に眠る3カ月赤ちゃん→よく見ると…… ママがキュンとした光景に「尊すぎるぅぅぅ〜」「究極の至福感」
  7. /nl/articles/2504/18/news016.jpg ずーーっと「イルカ」だと思っていた鍋敷き→15年後…… 「まじかww」まさかの発見に「声出た」「ほんまや!」
  8. /nl/articles/2504/16/news024.jpg 飲み終えた“コーヒーかす”→捨てずに石と混ぜると、1カ月後…… 「感動」目からウロコの裏ワザに「やってみよう」
  9. /nl/articles/2504/18/news056.jpg 23歳女子、“寝起きすっぴん”大公開→メイクしたら……「嘘やろ!?」 驚きの大変身に「破壊力やば、、」
  10. /nl/articles/2504/17/news044.jpg 「盛大に邪魔してきた」 撮影中のカメラマン、偶然とらえた“奇跡の一瞬”が310万表示 「決定的瞬間」「狙っても撮れないって!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小学生時代「こんなプラモ誰が買うんだよw」→40年後…… “大人になった”を実感するエピソードに「分かる」「特大ブーメランw」
  2. パパに、保育園へ行く娘のヘアアレンジを任せたら…… ママがひっくり返った“仕上がり”が400万表示「重力どこ?」「頑張った感がいい!」
  3. 「神パンツきた」 ユニクロ新作“3990円パンツ”が品切れラッシュの大人気 「過去イチかも」「本当にこれは買い」
  4. なんとなく捨てにくい紙袋→2カ所切り込みを入れるだけで…… 目からウロコの“活用術”に「これすごくいい!」【海外】
  5. 「見習うことばかり」 80代おばあちゃんの春服&収納術がステキ! 上品かつオシャレで「憧れです」「尊敬します」
  6. ファスナーに直接毛糸を編み付けていくと…… 完成した“便利でかわいいアイテム”が100万再生「天才だ」「これ大好き」【海外】
  7. 「尊厳を踏みにじる行為」 八代亜紀さんの“物議のCD”は「流通会社がすでに流通を中止」 タワレコが回答
  8. 古くなったジーンズは捨てないで! 目からウロコの“アイデア”に大反響「なにこれかわいい!」「こんなの作れるんだ」【海外】
  9. 指先サイズの小さな器に木を植えて、育てたら…… 「芸術だ」「半端ない」鳥肌モノの“神盆栽”に反響
  10. 義母「ランドセル代を振り込みました」→銀行口座を見ると…… 2児ママ絶叫の“神対応”が1520万表示「凄すぎる!」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  2. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  3. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  4. 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  5. 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  6. 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  7. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  8. 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  9. Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  10. 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】