大学で使う「鉄100キロ」が手違いで自宅に…… 就活面接で語った失敗談が豪快すぎる 本人「運搬後に全身に強烈な筋肉痛が……」(1/3 ページ)
とっぴすぎて面接官に聞き直されたという、失敗談の詳細を聞きました。
大学のサークル活動で使う100キロもの「鉄」(鋼材)が、注文時の手違いで自宅に届いてしまった――。豪快かつ珍しい失敗談がX(Twitter)で話題です。しかもこのエピソード、就活の面接で披露する羽目になったのがまたおかしい。
話題の主は、静岡理工科大学生の「理工科大お嬢様部 はるか(@FoXide531)」さん。人が乗れるミニ鉄道を運行する大学公認サークル「お理工くろがね隊」を運営しています。
鋼材を発注したのは、車両の新造を計画した2023年のこと。当初は大学に着荷させて製作を進める予定でした。
ところが、どうやら発送先の指定を誤ったようで、その全てが自宅に到着してしまいます。毎日の通学時に少しずつ運べばなんとかなりそうな気もしますが、スケジュールの都合上、鋼材は2日後までには必要。差し迫った状況に、はるかさんは50キロずつ2日かけて運搬しようと腹をくくります。
とはいえ、自宅から大学までの距離は60キロ以上あるうえに駅までは徒歩と、移動は苦行のよう。道中では警察官から職務質問を受けたり、そのせいで電車を逃したりと、トラブルに見舞われながらもどうにかやり遂げ、最終的には製作も間に合ったそうです。
それから時は流れ、はるかさんも就活の時期を迎えます。そこである企業の面接で問われたのが、「在学中にしてしまった、一番大きな失敗を教えてください」――かくして、「鉄100キロ」の失敗談が、面接官を困惑させることとなるのでした。
この問いに対し、はるかさんは「公共交通機関の規定の範囲に収まるサイズに分割し輸送して事なきを得ました。困難にあたっても前向きに対処することの大切さを学びました」と回答。素人目にも完璧に思えますが、どうもシチュエーションが特異すぎて、面接官もうまく飲み込めなかったらしく、もう一度と聞き直されたそうです。そりゃあまあ、「な……なんて?」ってなるのも無理もないわな。
一連のエピソードは、「理解不能な失敗」「自宅に届くの面白すぎる」「こんな面白い回答なんだから面接官も深掘りすればいいのに」などとX(旧Twitter)でも好評。並外れた経験をしたはるかさんに、運搬の苦労や車両製作の結果など、気になる話を聞いてみました。
―― 100キロもの鋼材をどのように運ばれたのでしょう
はるか 鉄100キロは小分けになって届きましたの。大小長短さまざまな形状がありましたから、長いものに関しては段ボールに包んで、細かいものに関してはバッグ類に詰め込んで運搬いたしましたわ。1日目はキャリーバッグを使って、2日目はリュックで運搬しましたの。
―― 徒歩でだいぶ歩かれたと思いますが、後日筋肉痛などは大丈夫でしたか?
はるか 徒歩での移動はおおよそ3キロほどでしたわ。経路としては、お屋敷から駅までが歩きで、そこからは、おJRとスクールバスで大学に向かいましたの。トータルで片道60キロ以上の移動でしたが、大半をおJRさまに助けていただきましたわ……文明ってすごいですわね(実感)。
でも、1日目の運搬以降、全身に強烈な筋肉痛が現れまして……2日目の運搬はもはや根性で乗り切りましたの。その次の日の朝は全く身体に力が入らず、ベッドから起き上がれませんでしたわ。思わず笑ってしまったら腹筋もダメで……完璧な2段攻撃(セルフ)を食らってしまい、しばらく悶絶しておりましたの……。握力60キロを誇るわたくしにもやはり限界はあると感じましたわ。
―― 運搬で最も大変だったことは?
はるか もちろん、歩いている時間が一番大変でしたわ。みなさんが普通に歩かれているなかを、身体と荷物を合わせてトータル100キロを超えた状態で歩くのですから、わたくしだけ何かしらのデバフがかかったような感覚に陥りましたの。すごく長い時間に感じましたわね……。職務質問は大変でしたが……今思えばむしろ良い休憩になっていたのかもしれませんわ。
―― 新車に使う鋼材だったそうですが、結果はいかがでしたか
はるか 完成いたしましたわ! のべ10回以上のイベントに出展し、2000人近いお客様にご乗車いただきましたの! そもそも鋼材は、静岡理工科大学の学長さまに直談判して出資いただいた予算で購入しましたのよ。初めてこの新車を運転したとき、学長さまがわざわざお見えになり、車両の出来栄えにお褒めの言葉をかけてくださったのが印象に残っておりますわ。
画像提供:理工科大お嬢様部 はるか(@FoXide531)さん
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