前代未聞! ミスUSAとティーンUSAが立て続けに辞退 母親たちがテレビ出演しセクハラやいじめを告発(1/2 ページ)
娘たちは秘密保持契約のため話せないと主張。
ミスUSAのノエリア・ヴォイトが現地時間5月6日にInstagramで辞退を発表し、そのわずか2日後にミス・ティーンUSAのウマ・ソフィア・スリヴァスタヴァも同様の決断を発表しました。両ミスにおいてタイトルホルダーが辞退すること自体が初めてであるうえ、2人が立て続けに発表するという前代未聞の事態に注目が集まる中、ノエリアとウマの母親が矢面に立っています。
NDA(秘密保持契約)を結んでいるとされる娘たちに代わり、5月14日に放送された米情報番組「グッド・モーニング・アメリカ」に出演し、夢の舞台で目にした出来事や率直な気持ちを語っています。
“初”ずくめの快挙も思わぬ結末に
ノエリアは2023年9月、ベネズエラ系アメリカ人として初めてミスUSAの座に。この栄誉に大きな達成感と意欲を感じていたというものの、約8カ月後にInstagramへテキスト画像を投稿し、「人生において、自分と自分のメンタルヘルスにとって最良と感じる決断をすることを、私はとても大切にしています」と自分のメンタルヘルスを守るため辞退すると発表しました。
また、ウマもメキシコ・インド系アメリカ人女性として初めてミス・ティーンUSAとなり、喜びを表していましたが、ノエリアの発表から2日後の5月8日にやはりInstagramで辞退を発表。ノエリアとは異なり、「個人的価値観と組織の方向性が合わなくなった」と運営側との間に問題が生じたことを明かしています。
関係者がぶっちゃけ 「有害性もいじめも拒否します」
また、2人に先立ってSNSディレクターとしてミスの運営に関与していたクラウディア・ミッシェルも辞職しており、5月3日にInstagramへテキスト画像を投稿。最初は「夢の仕事」として意欲を持って臨んでいたものの、組織からのサポートもなく最初の2カ月は無給で働いていたと暴露しました。
さらに彼女は契約書やNDAにもサインしていないため、目にしたことを自由に話せる立場だとし、初対面時と比べてノエリアのメンタルヘルスがどんどん悪化してきていたと感じたこと、またウマと彼女の家族が運営から無礼な態度を取られるのを見たとぶちまけました。
そして「今の運営によるタイトルホルダーへの話し方はプロフェッショナルではないし不適切だと感じます。私は職場でのいかなる有害性もいじめも拒否します」と、そのような事柄が現場で起こっていたと声明でにおわせています。
「茶番」と酷評 母親たちが語った裏側
これを受け、ノエリアの母ジャクリーンと、ウマの母バーバラは14日放送の番組に出演し、自身が目にしたことを語りました。
ウマの母バーバラは、「私たちはこの茶番を続けることなんてできませんでした」とコメント。「娘たちは一生の夢であった栄冠、全米のタイトルを諦め、辞退したんです。なぜ女の子たちが諦めなければならないの?」と述べ、ウマは運営側から嫌がらせを受けていたと主張。彼女たちがどのように扱われ、いじめられ、追い詰められたのかをはっきりさせたいと怒りをにじませました。
また、ノエリアの母ジャクリーンは、クリスマスパレードでの任務の際に娘が受けたセクシュアルハラスメントについて告白。「娘がすごくストレスを感じているのが分かりました。何があったのか聞くと、彼女は“ママ、車に乗って。車に乗ってよ”って」と急かすようだったと振り返ります。
そして車に乗りもう一度何があったのか聞くと、ある男性がノエリアに「お金のある年寄りの男が好きなのか?」と言ったとのこと。事前にある男性がノエリアに何か言っているのを目にしていたというジャクリーンは、その男性のせりふについて「彼女をとても、とても不愉快にさせたんです」と述べています。
「私は黙らせられた」 声明に隠された真意?
また、ウマと違いノエリアは辞退理由を「メンタルヘルスのため」としか述べていませんが、ネット上では彼女の声明を文頭の頭文字だけ続けて読むと「I am silenced(私は黙らせられた)」と読めることが物議を醸しています。NDAのためノエリアは本当のことを話せないのではとのうわさについて、「ノエリアが沈黙させられていると感じているか」と質問されると、「ええ。このNDAが解除されなければ一生そうでしょう」と答えました。
そして「ミスUSAが表に出てきて謝罪をするか、この混乱を一掃するため話し合う必要がある」とし、これから大会に出場しようとする若い女性やその家族に「今はそのタイミングではない」と警告を発しました。
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