【衝撃】“間違い探し作りのプロ” vs PDFソフト──史上最高難易度級の問題をAdobe Acrobat Proで解いたら意外な結末に
PDFソフトの変更点検出機能で、「間違い」を探し出せるのか!?
子どもから大人まで楽しめる「間違い探し」。そんな「間違い探し」に本気のアドビが、なんと「間違い探し作りのプロ」が史上最高難易度級の問題を制作し、 PDFソフト「Adobe Acrobat Pro」で解析したら一体どうなるのかという史上最高に大人げない企画を実現してしまいました。
アドビが6月5日から公開しているキャンペーンサイトでは、Adobe Acrobat Proの「比較」機能を使って、人間の目で探すのはとっても大変な「間違い探し」イラストの間違いを探すというデモ体験ができます。
「間違い探し」の元となるのはこちらのイラスト!
ポップな雰囲気でありながら、大人が本気で挑んでも手ごわい難易度……この絵柄の「間違い探し」に一度チャレンジしたことがあれば忘れられないという人も多いのではないでしょうか? このイラストの作者こそがイラストレーターのTHE ROCKET GOLD STARさんです。
今回はアドビの協力のもと、「間違い探しと言えば」とも言えるイラストレーターであるTHE ROCKET GOLD STARさんに、イラストレーターとしてのキャリアの歩み、「間違い探し」イラストの制作方法について貴重なお話を聞きました。 さらに記事後半では、実際の「Adobe Acrobat Pro」で「間違い探し」のPDFを読み込んで間違いを検出してみるという挑戦も……!?
イラストレーターデビューは意外な雑誌から?
大阪芸術大学卒業後、カフェや雑貨店などに突撃してポストカードを売り歩くという形でキャリアをスタートしたTHE ROCKET GOLD STARさん。「昔は今よりゆるかったから」と、アポなしで雑誌社にポートフォリオを持ち込む日々を過ごしたそうです。
「全然東京の土地勘がなくて、出版社についても詳しくないまま飛び込み営業をしていて、僕の画風と全く合わなさそうな雑誌『CanCam』の編集部にたどり着いてしまったことがあったんです。でも編集長が面白がって会ってくれて『ちょうどモデルさんのコラムが始まるからその題字を描く?』と言ってくださって。それがイラストレーターとしての初めての雑誌の仕事で、今でも忘れられないぐらいうれしかったです」と、意外な雑誌デビューの経緯について明かしていました。
そんな大胆な行動力と確かな画力で仕事を増やしていく中で、転機になったのは「イラストレーター年鑑を作る企画でイラストレーター1000人を掲載するので、君も載せようか」と知り合いから声を掛けられたことだといいます。イラストレーター年鑑を見た人からも仕事の依頼が舞い込むようになり、さらにイラストの仕事が増えていったそうです。
自分で解いても難しい「間違い探し」
今では「間違い探し」のイメージが強いTHE ROCKET GOLD STARさんのイラストですが、「間違い探し」を描き始めたのは意外にも「5年前」のこと。
企業が依頼して制作したイラストは特に、イラストの制作を終えてから印刷されて世間に公開されるまでに時間が空くため「間違い探しを見かけたら自分でも解いてみようと思うんですけど、描いた本人でも難しいんですよね(笑)」とのこと。
「自分の間違い探し本では、もし10個の間違いを用意するなら、8個くらいまではすんなり解けても、最後の1個や2個を難しくすることを意識しています。やっぱり全部が全部難しいと解く気がしないですし、この塩梅が大事なんだと思います」と、制作時の意識についても話していました。
「PDF文書の“間違い探し”」がすぐできるソフト、Adobe Acrobat Pro
一方、2つのPDFファイルの変更点の比較――つまり「PDF文書の“間違い探し”」ができるソフトが、アドビの有償PDFソフト「Adobe Acrobat Pro」。
無料でダウンロードできる「Adobe Acobat Reader」ではPDFファイルの読み込みと印刷・共有といった最低限の機能しか利用できないのに対して、有償版の「Adobe Acrobat Pro」ではPDFの分割・結合、テキストや画像の直接編集、OCR(光学文字認識)機能によるテキスト認識、他拡張子ファイルへの変換など、あったら「助かる!」という便利な機能をたくさん搭載しています。
なかでも今回注目したいのが、2つのPDFファイルの変更点を比較・検出できる「比較」機能。
複数の人が修正したために修正点が散らかってわかりにくくなってしまった資料や、文章量が多くて比較するだけで億劫になってしまう書類も、この機能があればクリック一つで変更点を検出できます。「仕事で使うのに便利すぎる」「こんな機能欲しかった……!」と感じる方も多いのではないでしょうか?
Adobe Acrobat Proに挑む「史上最高難易度級の間違い探し」イラストを作る
今回はアドビの「#コレもパッとアクロバット」キャンペーンをきっかけに、Adobe Acrobat Proの「比較」機能と、「間違い探し」を作るプロであるTHE ROCKET GOLD STARさんのイラストを対決させてしまうという大人げない企画が実現しました。
そしてこの企画のために、THE ROCKET GOLD STARさんが描きおろしたのは「史上最高難易度級」だというオフィスの「間違い探し」イラスト。む、難しそう……!
取材ではそのイラストの制作過程を一部見せていただくことができました。
重ねると見えなくなってしまう細かいパーツやキャラクターの足元も、間違いを作る過程で場所をずらす可能性があるため、線画の時点では全体を丁寧に描いていくそうです。さらに今回の作品はIT企業をイメージしたイラストなので、登場人物が多いのはもちろん、PCや書類といった書き込みが細かいアイテムも多く、非常に難易度が高くなっています…….!
ここで大ヒントを一つお教えすると、間違いの数は「6個」です。6個の間違いはいったいどこに隠れているでしょうか? 細かい答えはアドビのキャンペーンサイトで確認できますよ。
Adobe Acrobat Proは間違いを検出できるのか?
対するのは、先述のPDFソフト「Adobe Acrobat Pro」。PDF文書の作成・テキストや画像の直接編集・圧縮といった機能には長けていますが、「間違い探し」イラストの比較でもその実力を発揮できるのでしょうか? この取材では、デモサイトではなく実際のAdobe Acrobat Proを使って検証してみました。
今回は、Adobe Illustratorで作成されたレイヤーファイルをPDF化して、Adobe Acrobat Proの「比較」機能で読み込んでみるという方法で検証を行いました。
手書きの「間違い探し」イラストの最高峰とも言えるTHE ROCKET GOLD STARさんのイラストと、PDFソフトの変更点検出精度、対決したらどんな結果になるのでしょうか?
それでは「比較」ボタンをぽちり……。
「元イラスト」と「間違いイラスト」を分析した結果……一瞬で6個の「間違い」が検出されました。なんと、Adobe Acrobat Proがレイヤーの差分を検出し、すべてのポイントをちゃんと見つけ出していました!
この早さにはTHE ROCKET GOLD STARさんも「間違いがそんな一瞬にしてわかってしまうなんて、作っている側からしたら『なんていうことだ』という感じ!」とびっくりした様子。これまで「間違い探し」の正解を作る際には人の目で全てをチェックするアナログ方式を採用していたとのことで、「この機能はぜひ間違い探し制作チームに教えてあげたいです」と笑顔を見せました。
間違いポイントの詳細はアドビのキャンペーンサイトで確認できますが、一番難しい間違いポイントは、言われても目を凝らさないと分からないほどのほんのわずかな違いとなっています。THE ROCKET GOLD STARさんは「本当に線1本の差ですから、1.5ミリとかの違いです。これが検出できるなんてAdobe Acrobat Proはすごいなぁ」と驚きっぱなしの様子でした。
アドビによると、この比較結果は、Adobe Acrobat ProがPDFファイル内の元レイヤーの情報が置き換わっていることを検出し「間違い」として判定できたことによるものだといいます。PDFをただ表示しただけでは分からない情報を読み取り、肉眼で見つけ出すのはとっても大変な「間違い」をこんなに一瞬で検出できるのはすごい……!
1年分の有償版ライセンスが当たる! プレゼントキャンペーンも実施
アドビのキャンペーンサイトでは6月5日から7月3日まで、THE ROCKET GOLD STARさんのイラストで、誰でもAdobe Acrobat Proの「比較」機能をデモ体験できます。
さらに同じく6月5日から7月3日までの期間限定で、プレゼントキャンペーンの実施も決定! X(旧Twitter)のAdobe Japan公式アカウント(@AdobeJapan)をフォローして、キャンペーンサイトの間違い探しの結果をハッシュタグ「#コレもパッとアクロバット」を添えてポストするだけで、抽選で10人にAmazonギフトカード1万円分&Adobe Acrobat Proの無料ライセンス1年分がプレゼントされます。応募はこちらから。
(※) 詳しくはキャンペーンサイトをご確認ください。
「間違い探し作りのプロ」が大切にしていること
最後にTHE ROCKET GOLD STARさんに「大切にしていること」を聞いてみたところ、「みなさんの期待以上に良い印象を残すこと」と話してくださいました。
もし「必要なキャラクターは10人」と指定されたらあえてそれよりも多い人数を描いてみたり、間違いも指定個数以上に用意したりすることで、仕事の中でその作品がさらに良いものに仕上がっていくのだそうです。
子ども向けだと思われがちな間違い探しが、大人も楽しめるコンテンツとして浸透し、SNSなどで感想が上がっていることも喜ばしく思っていると話していたTHE ROCKET GOLD STARさん。本気で挑戦したくなる、難しくて楽しい作品を今後もたくさん届けてくれそうです。
(Kikka)
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