タイヤを転がし続けて16年!? マルゼンCMが令和にバズる CM誕生のきっかけや16年継続した理由を本人に聞いた(1/2 ページ)
センターの兄ちゃん……社長になったんか!
「タイヤマルゼン!」のフレーズで送るカーポートマルゼンのCMでタイヤを転がしていた人が、X(旧Twitter)で「このCMめっちゃ好き」「頭から離れないあのCMの人」などと大きな注目を集めています。令和だぞ!?
話題になっているマルゼンのCMでタイヤを転がしていた人とは、Xユーザー・よね社長(@yoneoka_koji123)こと、現在はマルゼンホールディングスの社長を務めている米岡功二さんです。
カーポートマルゼンのCMといえば、「ホイールマルゼン!」「タイヤマルゼン!」など、独特なフレーズが繰り返される内容で知られ、小気味よいリズムで耳に残っているという人も多いはず。そのCMの中で「タイヤマルゼン!」と元気よく、タイヤを転がしていたメンバーの1人がよね社長でした。
CM制作から16年が経った今も現役でタイヤを転がす役のセンターを務めていることに、Xでは「芸能事務所所属の新人達がやったのかと思ってたら社員だったのか…」「頭から離れないあのCMの人」「子供たちがCM良くうたってましたねぇ」といった反応が寄せられ、昔を懐かしむ声もみられます。
そんな長く愛される定番CMはどのようにして誕生したのか。よね社長こと米岡功二さんに経緯を聞きました。
―― CMでセンターを務めることになった経緯を教えてください
よね社長 あのCMを初めて流したのは大阪・枚方店。オープニングセールの時です。放送エリアは関西のみで、出演スタッフは枚方店の若手オープニングスタッフたちでした。
出演したのは3人だけではなく、当時はシーン毎に変えて計6人ほどが出演していました。たまたま私がタイヤを転がすシーンのセンターを務めることになり、CM放送後にSNSで「笑顔がいい!」「爽やかな笑顔だ!」「イケメン好青年だ」「誰このイケメン」「目は笑ってない」など有難いことに話題沸騰でした。
―― 当時、16年もタイヤを転がし続けることになると予想していましたか
よね社長 正直、その後16年に渡って流し続けることになるとは全く予想していませんでした。実はそれまでは2年毎にCMの内容を変えていたのです。変えながら当たるCMを手探りの状態で検証していました。
人が1日に見るCMは数千にも及び、その中でいかに人々の記憶に残って、話題性があり、見た人たちが家族や友だちと一緒に楽しんでもらえそうなCMは作れないものかと考えていました。それまでのCMはそこまで話題にならず、記憶にも残らない普通のCMでした。なので、今回も当たらなければトライ&エラーでまた変えようというくらいでした。
でもやるからには、自分たちスタッフが皆プロ意識を持って本気で思い切って渾身の笑顔で取り組もうと決めていました。その結果、放送直後にはホームページにアクセスしても繋がらなくなるほどの注目を集めたことを覚えています。人気というよりも「この会社はなんだ?」という興味を引けたのだと思います。
―― 16年間CM出演を続けている理由はなんですか
よね社長 続けているのは、やはり話題性があり、人々の記憶に残るフレーズとメロディで、ご家族からも楽しんでいただけて、なおかつ一番良かった点は、我々は小売業なので実際にお店で働いているメンバーが全面に出ることによって親しみが湧きやすいことです。
お客様との距離感が縮まり、お店でも「おー、CMのお兄ちゃんやん」「ほんまに働いてるんや」「会えてよかった」「君たちに会いに来たよー」と有難い言葉を直接頂き、商談に繋がりやすいという業種独特のメリットも有りました。
また、SNSをうろうろしていると、このCMを真似した大人たちや子どもたちの動画をいろんなSNSで拝見し、自然にどんどん拡散してエンターテイメント性があることも知り、「このCMは当たりだな、継続しよう!」と判断して全国放送に展開しWEB販売へと繋げていきました。
―― 左側の方はカーポートマルゼン現社長の米岡孝展さんかと思いますが、右側の方はどなたでしょうか
よね社長 仰る通り、左側は弟の米岡孝展で彼は私が入社した2年後に入社しております。右側は、当時の成績優秀な販売スタッフです。現在は昇進して業績を支える中核、重要なポジションである「購買部門」に移って商品全般の仕入れの責任者を務めております。
―― この16年でCMに関連して特に印象に残っていることはありますか
よね社長 今まではTVやラジオ媒体に力を入れていましたが、最近はYouTubeやTikTokなどSNS動画の媒体にも力を入れております。
既に誰もが知るブランディングが地固めされているため、発見されると頭の中でリンクして評価いただけるので更に伸ばしたいと考えております。SNSのいいところは、単なる宣伝目的とは全く違い、お客様と直接キャッチボールできコメントのやり取りや、いいねの反応数、シェア数など反響を確認できる点です。
企業色を出すのではなく、常に視聴者に楽しんでいただくことを重視して取り組んでいます。その結果、知名度が上がり集客に繋がればなお良いですが、まずは見て頂く方々のことを考えることがSNSでは重要だと認識しています。
余談ですが、SNS内で「タイヤマルゼン」のCMを知っているかアンケートを取る企画を実施したのですが大阪はなんと驚異の95%、愛知で89%。東京で84%でした。これも長年の継続の賜物だと感じております。
―― 昨年のCMの裏側の動画で、アレンジを加えた新しいCMができないかな?と言っておられましたが、もし新バージョンのCMを作る場合もセンターで出演されますか
よね社長 もし新CMを作るとなったら……ですが、実は思いは錯綜しております。私はそろそろ別のメディア担当を決めて自走してもらえるように頑張ってもらいたいのですが、16年も社長が出ていて会社の顔でかつメディア担当だったので、「後任はハードルが高すぎる。社長の代わりは出来ません」と、中々候補者は見つからない状況です。
私はむしろ、現場にいるお客様に近い立場のスタッフをアイドル化してプロデュースする側に回りたいと考えてはいるのですが、いつまでも出演者側に社長が立ち続けるというのも中々難しいことなので模索している最中です。
―― X(旧Twitter)での反響について一言コメントをお願いします
よね社長 最初に別の方があげられた投稿を見て、想像以上にバズっていたので純粋に驚きました。ここまで大きな話題になるとは思っていなかったです。まさか自分の引リツも伸びると思っていなかったので「有難う御座います。バズってますね」と普通の反応をしてしまいましたが、その直後にそれも大きく伸びていきました。ここまで伸びるなら普通のコメントではなく、もっとしっかり考えたコメントを書けばよかったなと反省しております。
ただ驚きの声や応援が多く寄せられた事について、驚きの反応を見て、自分が外部から見た時の期待や責任を再認識できたと共に、それらの期待に対して応えていかなければならないという強い使命感を今一度 感じました。また応援の言葉も多かったので素直に嬉しく思っております。
(春山優花里)
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