サラリーマンが自力で水回りをリフォーム→まさかの施工ミスが発覚し…… 過酷な手直しの末、完成した“設備”に感動の声「素人の仕事ではない」(1/2 ページ)
思わず見入ってしまう。
空き家を購入した都内勤務のサラリーマンが、排水まわりをDIYしたものの……。まさかの事態が発覚し、手直しに追われる姿がYouTubeチャンネル「じぶん流DIYちゃんねる」に投稿されました。記事執筆時点で動画はあわせて24万回以上再生され、体重4キロ減の過酷な作業の末に完成した“設備”の全貌に、称賛の声が寄せられています。
150万円で購入したボロボロの平屋を理想の家へとDIY!
こちらの動画を投稿したのは、都内勤務のサラリーマンで、社宅退去の定年を見据て茨城県鹿嶋市にある空き家を150万円で購入した片井さん。こちらの空き家を理想の“終の住まい”とするべく、日々試行錯誤しながら自力リノベを進めています。空き家を購入して3年となる今回の作業では、排水まわりの設備を整えていきます。
浄化槽、雨水処理……次々と問題が発生
片井さんは雨水の排水設備工事を進めようとしているとのこと。しかし空き家には浄化槽がなく、しかも法律の問題(※)でDIYでの浄化槽設置はできないのだそうです。そのためトイレ以外の雑排水については、過去に使用されていた浸透井戸を一時的に利用することにします。
※排水の処理方法は各自治体によって定められています。排水の処理設備をDIYする際は必ず事前に自治体へ確認しましょう
排水用のパイプなどを設置するためには穴を掘る必要がありますが、浸透井戸がある裏庭には機械を入れるスペースはありません。そのため片井さんは、全ての穴を己の力のみで掘らなければならないのです。
各作業をわかりやすく図解で説明しつつ、作業をどんどん進めていく片井さん。古いパイプを撤去し、新しいパイプを埋め……全ての接続が終了したら排水チェック、特に問題はなさそうです。
堀った穴を埋め戻し、たてどいを取り付け、側溝に排水用のパイプ穴を開ければ作業完了だと思った片井さん。しかし念のため調べてみたところ、鹿嶋市では雨水を勝手に側溝に流すことがNGかつ、許可が下りるまで2週間はかかることが判明します。
そこでいろいろと調べ、自宅敷地内で雨を地下に浸透させて処理する「雨水浸透システム」をDIYすることにした片井さん。一度埋めた場所に再び穴を掘り、2トンもの土砂をかきだしていきます。
あまりにも果てがない作業に「もうギブアップしたい……」と思いつつ、気合を入れて作業を進める片井さん。その後、計2トンもの砕石を運んではまき、透水シートを敷き……さまざまな作業を経て、雨水浸透システムが完成しました。
土を埋めてならすとここ数日の戦いが無かったかのような平穏な裏庭になり、ほっとしたような寂しいような複雑な気持ちになってしまった片井さんなのでした。
視聴者のコメントからDIYの落とし穴が発覚
全ての作業が終わったころには体重が4キロ減少……。重労働を経てなんとか完成した雨水浸透システムですが、達成感に浸るのもつかの間、視聴者から「ダブルトラップですよ」「2重トラップになってます」といった多数のコメントが寄せられます。
排水管における「トラップ」とは、水をためて臭いや害虫が上がってくることを防ぐ構造のこと。そして「ダブルトラップ」とは、トラップが2カ所になってしまっていることを指すのだそうです。ダブルトラップではトラップ間に空気が密閉され、スムーズな排水を妨げてしまうのだとか……。
早速ダブルトラップを解消しようと裏庭に行ったところ、外壁にやたらと泥がはねていることに気付いた片井さん。水をまいてみたところ雨どいの位置を間違えていたことが発覚し、地道に金具を取りかえて手直しを完了させたのでした。
翌週末にはダブルトラップを解消する工事に取り掛かり、さまざまなトラブルに見舞われつつ、無事にダブルトラップを解消することに成功します。
裏庭を防草シートで覆い、泥がはねていた外壁を洗い流して、今度こそ本当に作業終了。DIYにはさまざまな苦労や失敗がつきものですが、それもまたDIYならではの味というもの。この先も平屋の完成を目指し、一歩ずつ前進していこうとあらためて思った片井さんなのでした。
「片井さんも視聴者さんもすごい!」の声
こちらの動画には「素人の仕事ではないですね。凄すぎて一瞬も見逃せまいと見入ってしまいました。仕上がりもプロ以上だと思います」「施工ミスを見逃さないプロ視聴者もさすがですが、その指摘を理解して、自分で改善策を立てて手直ししてしまうじぶんさんがこれまた半端ない」といった、たくさんの称賛コメントが寄せられています。
片井さんは同チャンネルに、日々コツコツと頑張っているDIYの様子を投稿しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「じぶん流DIYちゃんねる」
(三日月 影狼)
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