ネットカフェでトコジラミ発見→結局どうすれば人は勝てるのか? 体を張る実験結果に「なんでテレビよりいい情報が」「最高に良質取材」と称賛(1/3 ページ)
恐れる前に敵を知るべし!
われわれ人間はどうすればトコジラミに勝てるのか。その答えを探し求める動画がYouTubeチャンネル「うごめ紀」に投稿されました。記事執筆時点で動画は82万回以上再生され、1万5000件をこえる高評価と870件以上のコメントを獲得しています(※本記事にはトコジラミの姿や、吸血シーンなどが掲載されています。虫やトコジラミが苦手な人は閲覧注意です)。
ホテルやネットカフェで増えている“ある害虫”とは……?
投稿主のうごめ紀さんは、昆虫や冬虫夏草(虫に寄生するキノコ)を中心にさまざまな生物を探し、写真や動画を撮影している生物系YouTuber(関連記事)。今回は、最近ニュースやSNSでも話題になっている、“ある害虫”に勝つ方法を模索するようです。
最近ホテルやネットカフェで増えているという、ある害虫。それはずばり「トコジラミ」! トコジラミは吸血性のカメムシの仲間で、刺されると赤く腫れて激しいかゆみに襲われるといわれています。
昔から日本にもいたものの、衛生環境が改善した現代ではほとんど見られなくなっていたトコジラミ。しかし最近は海外で殺虫剤が効かない「スーパートコジラミ」が大量発生し、海外からの観光客や物流によって日本にも持ち込まれ、被害が拡大しています。
では人間はどのように、スーパートコジラミに立ち向かえばいいのでしょうか?
トコジラミを探せ!
まずはトコジラミの発生状況を知るため、寄せられた情報を元に「トコジラミがいる」と噂されるネットカフェを巡るうごめ紀さん一行。1店舗目ではトコジラミの痕跡が見つからず、2店舗目ではトコジラミの血糞を発見したにとどまりました。
別日に他のネットカフェに潜入し、トコジラミの抜け殻や死骸を発見。その後生きたトコジラミや卵を発見し、生体の捕獲に成功します。次に訪れたネットカフェでは生体が普通に闊歩している状況を目の当たりにし、トコジラミが確実に日本国内に広まっていることを痛感しました。
害虫のプロの元へ
そしてトコジラミについてもっと知るべく、一行はアース製薬の研究所へ。研究員さんの話によると、トコジラミの相談件数は旅行者増加とともに増えており、昨年同社に寄せられた相談件数はなんと前年比の312%。人の流れが増えると、同時にトコジラミの被害が増加するようです。
なおトコジラミは光が嫌いで、真っ暗でないと出てこないと説明。ホテルに宿泊する際はトイレ・バスルームだけ明るくして荷物を置いておくと、荷物にトコジラミが紛れ込む被害を防げるそうです。
トコジラミvs.虫よけ
その後研究員さんと共に、市販の虫よけがトコジラミに効くのか実験することに。まずは虫よけを塗らない状態でトコジラミを肌に乗せてみると……吸血し始めたトコジラミのおなかはふくらんで伸び、別の生き物のような見た目になりました(※感染症病原体を保有していない、実験用に飼育した個体です。絶対にまねしないでください)。
続けて、ディート成分が入った虫よけを塗ってみます。研究員さんによると、「まんべんなく塗りムラができないように広げる」のがポイントとのこと。腕にディート成分が入った虫除けを塗った状態でトコジラミを乗せてみると……暴れて走り回り、ぽとりと腕から落ちました。どうやら本能的にディート成分を嫌がっているようで、ある程度の忌避性はあるようです(※感染症病原体を保有していない、実験用に飼育した個体です。絶対にまねしないでください)。
トコジラミvs.殺虫剤
次にする実験は、「ピレスロイドの殺虫剤に抵抗性をもつトコジラミ」と「普通のトコジラミ」を混ぜ、一般的な家庭で使われるピレスロイドの殺虫剤をかけて何匹のトコジラミが生き残るか見ることに。蚊やハエであれば即死する薬剤ですが、その結果は……。
抵抗性をもたないトコジラミでも3分以上動き回る様子と、抵抗性をもつトコジラミは生き残っている様子が確認できました。全部で21匹中、動き続けるトコジラミが8〜9匹ほどいたとのこと。こんなに効かないとは……。
トコジラミと戦うときのポイント
今回行った実験の様子を見て、「ピレスロイドが効かないスーパートコジラミが広まったらどうしよう……」と心配する人もいるかもしれません。しかし現在は、従来の殺虫剤とは作用が違う、新しい「ブロフラニリド」という殺虫成分を有効成分とした殺虫剤が販売されているとのこと。これは既存のピレスロイドとは違う作用を示すため、ピレスロイドの殺虫剤に抵抗があるトコジラミにも効果があるのだとか。ちなみにブロフラニリドは人間など哺乳類にほとんど害がなく、安心して使用できるといわれているそうです。
動画の最後にはまとめとして、われわれ人間がトコジラミに対してできることが紹介されました。1つ目は「まずはディート成分の虫よけを使って家に持ち込まないこと」。そして2つ目は、「もしも持ち込んでしまったら、ブロフラニリドを有効成分とした殺虫剤を使用して駆除すること」。むやみに怖がるのではなく、しっかりとトコジラミを知って対策をしていきたいですね。
なお当動画は特定企業の案件ではありません。また、本実験に使用したトコジラミは、感染症病原体を保有していない実験用に飼育した個体です。絶対にまねしないでください。
「貴重な情報をありがとう」「正しく恐れていこうと思います」の声
こちらの動画には「貴重な情報提供本当にありがとうございます」「正しく知って正しく恐れていこうと思います!」「これはありがたい動画対策立てやすくなる」「トコジラミ…まじで撮影お疲れ様でした…こんなん家に来たら泣いちゃうよ」「プロが“プロフラニリドで処理すれば”って言ってくれるの、あまりにも心強い」「めっちゃ面白いしためになるしトコジラミ対策に希望が見えた…」「なんでテレビよりいい情報が聞けるんだ……流石すぎる」「最高に良質取材」といった、たくさんのコメントが寄せられています。
うごめ紀さんは世界中を飛び回り、撮影した昆虫や冬虫夏草などの動画や写真を同チャンネルとX(旧Twitter/@UgomekiMushi)で公開しています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「えーー」「衝撃!」「食べれるんですか!?」 大沢たかお、“まさかの食事風景”にファンびっくり 「明日は雪かな」
-
母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
-
友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
-
「脳がバグるw」 妹の結婚式で乾杯音頭をとる兄、二度見必至の“完璧な正装”に「なんでやねんwww」「良いお兄さん」
-
毛糸でポコポコ模様を編んでいくと……「私史上いちばん可愛い!」完成品に称賛の声殺到! センス爆発のおしゃれアイテムが「目を奪われました」と話題
-
ゴミ収集所をあさっていた保護猫、今でもギュウギュウだった首輪の跡が残り…… やす子が溺愛する猫の“衝撃のご褒美”に反響
-
「最新のガンダムです」→円熟味あふれるガンプラの登場に笑い 「ある意味うそは言ってないw」
-
初心者「ぶどうは紫で丸いっぱい描いとけば完成でしょ!」→“絵の先生”がちゃんと描いたら…… “段違いのクオリティー”になるコツが目からウロコ
-
「破格ですね!」 セカストで9900円→即買いした“メーカー不明品”に「超掘り出し物……!」と驚きの声
-
えっ、これのどこが……? 「オシャレに見せかけたオタク部屋」の写真が「理想」「住みたい」と喝采浴びる 投稿者に話を聞いた
- イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
- 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
- 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
- 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
- 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
- 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
- コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
- 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」