貝をも砕く怪力魚に“指を砕かれてみる”実験に絶句…… 「親指がしばらく使えない」予想外の結末に「不謹慎ながら草」(1/2 ページ)

絶対にマネしてはいけません!(※一部流血シーンがあります)

» 2024年07月29日 21時00分 公開
[羽野源一郎ねとらぼ]

 貝の殻をも砕く魚に自分の指をかませて、その破壊力を検証する動画がYouTubeで公開されました。この動画の再生数は、記事執筆時点で37万回を超えています(※流血、傷跡の画像があります。また歯が密集している魚の口腔内が映るため、集合体恐怖症の人は閲覧注意です)。

貝の殻をも砕く強い歯とあごを有するクロダイ 恐るべし実験に挑む……!
噛まれて検証!貝をも砕く「クロダイ」に指を噛まれるとどれだけヤバいのか?

貝を砕く力はどれほどか?

 投稿したのは、世界中を飛び回って取材をしている生物ライターの平坂寛さん。釣り上げた深海魚で料理を作ったり、デンキウナギに感電してみたりと、おいしそうなものから体を張ったものまで幅が広すぎる内容の動画を公開しています。

 今回の調査対象は「クロダイ」です。沿岸や浅海などの環境に適応しており、場所によっては河川でも見られる身近な存在ですが、その口内には粒状の歯がびっしり。貝類や甲殻類の体を砕けるほどに歯とあごが強いため、“指をかまれたら大変なことになる”といわれています。

貝の殻をも砕く強い歯とあごを有するクロダイ 「チヌ」の名でも知られるクロダイ
貝の殻をも砕くびっしりと生えたクロダイの歯 粒状の歯がびっしり!

クロダイの口に……

 そんな魚の破壊力を調べるため、平坂さんは大阪市でフィッシングガイドサービスを展開している「遊漁船エリンギ」の協力を得てクロダイ釣りに挑戦。ターゲットが常食としている「イガイ」をエサにして投下すると、早々に1匹目が釣れました。

 ずらりと生えている歯をカメラに収めると、平坂さんは自分の親指を口内へ。「爪を割られるぞ!」「骨を折られるぞ!」と、子どものころから言い聞かされていたクロダイのパワーをその身でガッツリ体験します(専門家の判断のもとに行っています。絶対にまねしないでください)。

 かまれた瞬間こそ「いって!」と声を上げた平坂さんですが、想像していたよりも痛くなかったようで「そんなもんか? おまえ」とコメント。1匹目には大阪湾に帰ってもらい、より強力なクロダイを求めて釣りを再開しました。

貝殻をも砕くクロダイにかまれたが予想よりも痛くなかった あれ?

近縁種にもかんでもらおう

 2匹目のクロダイには元気な内にかんでもらうべく、釣り上げた直後に指を入れましたが結果は変わらず。調査を続ける中で遭遇した、より気性が荒いとされる近縁種「キチヌ(別名:キビレ)」にもかんでもらいましたが、平坂さんが絶叫するほどの痛みではありませんでした。

けがをするため禁じられている方法であえてクロダイを持つ あえてNGな持ち方をする
貝殻をも砕くクロダイに近い種類のキチヌ キチヌのかむ力はいかに

 キチヌにかまれて負傷した経験がある「エリンギ」の船長に、「無傷じゃねえか!」とめったに聞かないクレームを冗談で入れた平坂さん。ここで気が緩んだのか、2匹目のキチヌをつかもうとした瞬間に相手が跳ね上がり、エラの縁で指を深く切ってしまいました。企画と関係ない場面で負傷!

キチヌにかまれても予想よりも痛くなかった 無傷で済んじゃった
キチヌが跳ねた瞬間にエラで指を切ってしまった 3日間は傷がふさがらなかったとのこと

実験結果!

 平坂さんに「魚をなめて扱うとこうなるんだな」と大切なことを思い出させてくれたキチヌ(2匹目)ですが、かむ方はいまいちな様子。その後も「究極のクロダイ」「至高のキチヌ」を求めて、エリンギに乗船したメンバーは一丸となり“バイト&リリース”をひたすら繰り返します。

 動画内で“高校球児の千本ノック”と称された調査の末、平坂さんをかんだクロダイとキチヌの数は合計11匹。帰港する船の上で、「それなりに痛い」と実験結果を振り返りました。また後日、「右手の親指がしばらく使えないのはしんどかった……」と振り返っています。

クロダイやキチヌにかまれるとそれなりに痛いことが判明 平坂さん基準では「それなりに痛い」

あくまで平坂さん基準

 平坂さん自身は、これまでヤシガニやハブムカデなど毒の有無を問わず強大な生物たちの攻撃を受けてきた経験者。骨が折れるほどではないものの、クロダイとキチヌにかまれると出血を伴うけがをする可能性があるので、取り扱う際はフィッシュグリップなどの道具を使うよう注意喚起しています。

クロダイやキチヌにかまれて出血した指 場所によっては出血してしまう
クロダイやキチヌを取り扱う際はフィッシュグリップなどを使うよう注意喚起 けが防止のため道具を使おう

 コメント欄には、「物足りないみたいな反応で草」「指チュパチュパさせられるクロダイ達」「『食べる』とか『釣る』とか『さばく』以外の選択肢なのがもうオモロイ」「平坂ハンドがいろいろやりすぎて防御力カンストしてる説」などの感想が寄せられています。

 平坂さんは、自身のYouTubeチャンネルやX(Twitter/@hirahiroro)で、大好きな生き物たちの魅力を発信中。サザエをかみ砕く魚にかまれたり、デンキウナギを食べたりする動画を公開しています。

BKGでサザエを噛み砕く怪物魚を釣って手を噛まれてみた【セルフ人体実験】
世界最強の猛毒魚「オニダルマオコゼ」に刺されてみた【※捕獲は素手で】
デンキウナギを釣って感電してみた(食レポもあるよ)【危険生物】

画像提供:YouTubeチャンネル「平坂寛」さん

オススメ記事

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  2. 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  4. 友人にメダカと睡蓮をあげる→3年後に見に行くと…… 想像を超える“楽園”に「こんなに……!?」「めちゃくちゃ綺麗」
  5. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  6. 「24時間テレビ」ラストスパートでのやす子へのわいせつ行為に非難 「胸触りにいってる」「気持ちが悪い」
  7. 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
  8. 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. 300円で購入した格安熱帯魚を、1年じっくり育てたら……宝石に化けた「価格に見合わない」激変に「ダイヤ感出て綺麗」「ラメがすごい」
  10. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」