「亡き母の昔の写真、撮影場所を特定して」 ネットの情報で1枚の写真から場所を探す“地理探偵”がすごい(1/2 ページ)

» 2024年08月03日 19時00分 公開
[ねとらぼ]

 亡き母の昔の写真の撮影場所を特定してほしい――“地理探偵”がネットの情報で古い写真の場所を特定する動画が30万回以上再生され、「すごい」「ファンタスティック」と賛辞を集めています。

 投稿したのは英国のYouTuber兼冒険家、トム・デービスさんのYouTubeチャンネル「GeoWizard」。地理ゲーム「GeoGuessr」の動画や、1枚の写真からその場所を特定する「地理探偵」動画シリーズなどを配信しています。

「同じ場所で写真を撮りたい」場所特定の依頼

 最新の「地理探偵」動画では、Cillaさんと名乗る人から「2019年に亡くなった母が、休暇中に撮影した写真の場所を知りたい」という依頼が。遺品整理の際に見つけた写真で、何年も場所を知りたいと思っていたそうです。撮影時期は1965年ごろではないか、とのこと。Cillaさんは母が写っているのと同じ場所で写真を撮りたいのだそうです。

特定依頼のあった写真 特定依頼のあった写真

 写真にはヤシの木の生えた南国の海辺らしき場所にいる女性が写っています。デービスさんはイタリアかスペインではないかと推測。「美しい 海のそば 村 イタリア」「イタリア 美しい 港」などをGoogleで画像検索して似た場所を探したり、Google Earthの衛星写真で、写真のような閉じた形の湾を探したりします。

 それらしい場所は見当たらず、フランス南部やクロアチアも検討しますがなかなか見つかりません。そこで次に、写真に写った特徴的な建物に着目します。直方体にピラミッド型の屋根が載ったような建物について、「四角」「屋根」「ピラミッド」などで画像検索してこの種の建築の名称を調べようとしますが、こちらもはかばかしくはありません。

衛星写真で捜索 衛星写真で捜索

 さらに探索を続けて、ポルトガル、スペイン、マルタ、フランス、バルカン半島などを除外したデービスさん。「ロマンティック 港町」「ロマンティック 釣り 村」などさまざまな組み合わせで検索し、旅行関連の記事を多数見つけたものの十分ではなく、見落としがあるかもしれないとイタリアの海岸線を衛星画像でつぶさに調べます。

 衛星画像からそれらしい形の港を探し、見つかると3D表示で調べる作業を繰り返し、ついにジェノヴァで写真の場所と思われる町を発見。3D表示をさまざまな角度から見ながら、具体的な撮影場所を探す中で、デービスさんは海そばのホテルに着目。ストリートビューを見ると、写真に写っているのとそっくりな手すりや植木鉢、ヤシの木が見つかり、「解決した」と宣言します。

写真の場所 写真の町を発見

 動画のコメント欄にはCillaさんからの感謝のメッセージが寄せられたほか、「すごい」「心温まる」「エンタメと、ネット上の見知らぬ人への親切の両方を提供するのがステキ」などのコメントが寄せられています。

画像はYouTubeチャンネル「GeoWizard」から

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  2. 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  4. 友人にメダカと睡蓮をあげる→3年後に見に行くと…… 想像を超える“楽園”に「こんなに……!?」「めちゃくちゃ綺麗」
  5. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  6. 「24時間テレビ」ラストスパートでのやす子へのわいせつ行為に非難 「胸触りにいってる」「気持ちが悪い」
  7. 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
  8. 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. 300円で購入した格安熱帯魚を、1年じっくり育てたら……宝石に化けた「価格に見合わない」激変に「ダイヤ感出て綺麗」「ラメがすごい」
  10. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」