庭に巨大ビオトープを作ったら、続々と生物が現れ…… 激変した1カ月後の光景に「マジで面白い」「確実に『自然』が生まれている」(1/2 ページ)
※虫や爬虫類・両生類が苦手な人は閲覧注意!
庭に3メートルの巨大ビオトープを作り、1カ月経過後の生き物の変化を観察した動画がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で51万回以上再生され、6000件をこえる高評価が寄せられています(※虫や爬虫類・両生類が苦手な人は閲覧注意)。
3メートルの巨大ビオトープ
動画を投稿したのは、生き物系YouTuber兼、2023年4月にオープンした施設「深谷爬虫(はちゅう)類館」(埼玉県深谷市)の館長である鰐(わに)さんです(関連記事)。
鰐さんは2024年7月、新居の庭に3メートルのひょうたん池を埋めて“湿地帯ビオトープ”を作りました。今回は、制作から1カ月が経過したビオトープで暮らす生き物たちを観察し、その変化を見ていきます。
なお、鰐さんによるとビオトープとは「生き物が生息する場所」という意味で、作り方や大きさは人それぞれだといいます。
生き物がいっぱい
ビオトープを作った直後は、アマガエルや水生昆虫のハイイロゲンゴロウが集まってきたとのこと。初めは蚊の幼虫であるボウフラも沸いたそうですが、アマガエルが産卵して卵がふ化し、オタマジャクシが泳ぐようになってからはその姿をほとんど見なくなったのだとか。
1カ月が経過した今回は、オタマジャクシが成長し、まだしっぽがある状態のアマガエルが陸に上がっていく様子が観察できました。オタマジャクシだったころの面影を残しつつエラ呼吸から肺呼吸へと変化し、陸に向かって行く姿はなんともたくましいですね。
ビオトープはアマガエルの繁殖地になっているだけではなく、ヌマガエルの避暑地にもなっている模様。ひょうたん池に設置した大きな流木を見てみると、たくさんのヌマガエルの姿がありました。
水中を見ると大量のミジンコがいて、それを食べるヤゴ(トンボの幼虫)、一部地域では絶滅危惧種となっている水生昆虫・コガムシ、小型のマツモムシの仲間、さらに水面を歩くカタビロアメンボの仲間など、多種多様な生き物の姿があります。ヌマガエルが休んでいた流木ではヤゴが羽化し、トンボへと姿を変える場面を見られました。
翌日の夜。この日もヤゴが次々と羽化している中、よくみると羽化したてのトンボを捕食するクモの姿がありました。ちょっぴり切ないけれどこれも食物連鎖の一部であり、昆虫の世界もやはり弱肉強食だということがよくわかります。
さらに翌日、ビオトープの周辺にはたくさんのトンボが飛び回っていました。いつの間にかたくさんの生き物が集まり、生まれ、育ち、飛び立っていった鰐さんのお手製ビオトープ。この先どんな生き物が集まり、生まれ、育つのか……その移り変わりを見守りたくなりますね。
「ビオトープ動画楽しい」「素晴らしいビオトープですね」と称賛の声
動画には「それまで水の中で『ヤゴ』として、水中の食物連鎖では最高位にいたトンボが、羽化して間もなく蜘蛛に捕食されるというのは、自然界の厳しさを感じますね」「作って一カ月で、トンボが羽化したりこんなに見応えのあるビオトープになるんですね」「見事な生態系が出来上がってますね」と感心する声や、「夏休みの動画って感じで好き」「ビオトープ動画ほんと見てて楽しい」「前回より、いきものが増えて拝見していて、楽しくなります!素晴らしいビオトープですね!」と感想が寄せられています。
鰐さんは同チャンネルと自身のX(@wanivspbao)、深谷爬虫類館のX(@fukayahachu)で、さまざまな生き物たちの様子を発信しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「ちゃんねる鰐」
(三日月 影狼)
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