古代エジプト文明から伝わる“あの料理”を海鮮で作ったら…… ワイルドな完成形に「なんだかんだで最後めっちゃ旨そうになるのすげぇ」(1/3 ページ)
銛と網を使って食材探し。
自分で獲った食材を使ってある料理を作る動画が、YouTubeチャンネル「小豆島の漁師はまゆう」で公開されました。さまざまな困難を乗り越えてピザを作っていく様子は、記事執筆時点で35万回以上再生されています。
具材を求めていざ出港!
投稿したのは、香川県小豆島で現役漁師として生活している「はまゆう」さん。以前には、昔の漁師たちが作っていたという“漁師飯”を、可能な限り当時に寄せて再現した動画を公開し話題となりました(関連記事)。
今回挑戦する料理は、その起源をたどると古代文明に行き着くといわれているのだとか。「そんな面白いもの作るしかないでしょう!」と、はまゆうさんはその具材を手に入れるため出港しました。
漁をするポイントに到着したので、はまゆうさんは銛を携えて海の中へ。連日の雨の影響か、1週間ほど前に訪れたときと比べて視界は非常に悪くなっています。懸命に探したものの良いサイズの魚は全く見つからず、この日は漁を断念しました。
リベンジの前に……
後日、魚突きのリベンジをする前にしかけておいた網を回収。アカゲタの名前でも知られるシタビラメや、最近は漁で見掛ける機会が減っていたワタリガニ、フグ並みにおいしいとされるコチなどを捕まえました。
一度寄港したら、料理を行う島の北側へ移動。魚突きのリベンジに挑みましたが、銛に付いているゴムが劣化して切れてしまいました。用意しておいたもう1本の銛もゴムが切れてしまったので、銛を持っているだけの状態で探し続けることにします。
残念ながら、食材にできる大きい魚は見つかりませんでした。網でおいしいワタリガニを捕まえられたことと“完成した料理が食べたい”という思いから、ここで魚突きを切り上げて岩場にくっついているイワガキを捕ることにしました。
豪快な料理
上陸したはまゆうさんは、捕まえた食材の中からワタリガニとコチ、イワガキを選び、下処理をして解体。カニをゆでている間に、強力粉や小麦粉、オリーブオイル、ドライイーストなどを混ぜて“生地”を練っていきます。
ここで砂糖と塩を忘れてしまったことが判明するも、はまゆうさんは「まあいいや」と慌てることなく作業を続行。初めて作る料理に苦戦しながらも、発酵によってふかふか、もっちりとした生地を伸ばし、平らに仕上げました。
完成した料理のお味は?
しっかりと火を通したら完成! はまゆうさんが作っていたのは「漁師ピザ」でした。食べてみると、ソースの味が最初に広がり、次にその中を泳いできた魚の味を感じるそうです。「何よりカニの身の部分がおいしい。風味がすごく良い!!」とはまゆうさんはその味を絶賛しています。
動画を公開した後、はまゆうさんはコメント欄で、チーズも入れ忘れていたと報告。捕まえたカニや魚に関する解説や、初めてのピザ作りの詳細は動画で確認できます。
コメント欄には、「全てがワイルド過ぎる(笑)」「なんとなくで完成させてしまう。やっぱり才能あるなー」「内子入りのワタリガニパンなんて、ザ漁師飯で羨ましい」「なんだかんだで最後めっちゃうまそうになるのすげぇや!」など驚きの声が多数寄せられています。
なお、はまゆうさんは現在運営しているECショップ「はまゆうショップ」で、養殖したのりや開発したポン酢、「サワラの味噌漬けたたきセット」などを販売中。YouTubeチャンネルの他、Instagramアカウント(@osenmaru1)も運営しており、漁の様子や再現料理の動画などを公開しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「小豆島の漁師はまゆう」さん
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