水を油で揚げた!? 斬新すぎる実験的料理が500万再生 「これはダイエット食」「現代の珍味」(1/3 ページ)

なぜ揚げようと思った……?

» 2024年10月25日 11時30分 公開
[五月アメボシねとらぼ]

 5年前や10年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回は、2020年12月にYouTubeへ投稿された、水を揚げてみる動画を紹介します。手段とその結果を想像することも困難な点が関心を集めたのか、記事執筆時点までに500万回以上再生され、12万件のいいねを集めています。

How To Make Fried Water

下準備として薄膜の中に水を閉じ込める

 動画を投稿したのは、化学工学の博士号を持つ人がさまざまな実験を行なってみるYouTubeチャンネル「The Action Lab」。今回は、水を揚げて食べてみます。比喩ではなく私たちが普段飲んでいる水のことです。

 もちろん、水をそのまま油で揚げることはできないので、まずは前段階の加工として水を薄い膜の中に閉じ込めることにします。

 海藻から抽出される食物繊維、アルギン酸ナトリウムを水に溶かした溶液をスプーンにすくい、塩化カルシウム溶液にそっと入れると、透明なゼリーのようなものができます。水まんじゅうや、ファンタジー作品に登場するスライムのようにも見えます。

水を揚げる 水を薄い膜に閉じ込めたもの

 このゼリー状の物体の表面は、アルギン酸ナトリウムのナトリウムの部分がカルシウムに置き換わってアルギン酸カルシウムになり、ゲル状の膜を作ったもの。水に溶けないこの膜の内側には、アルギン酸ナトリウム溶液が閉じ込められており、指でつぶすと中からそれが飛び出してきました。

水の揚げ物にフォークを入れると……?

 これに小麦粉、溶き卵、パン粉を順にまぶし油で揚げてみます。最初は順調に揚がっていることを示す高い音を立てていましたが、途中で低いバチバチという音に変化。どうやら衣が弾けて油の中に水が出てしまったようです。これに対し実験者は、「油に水のボールを入れるのは本当に怖い」と反応しました。その気持ちわかる……!

水を揚げる 2回目のパン粉チャレンジ

 次にパン粉の代わりにフライドチキンなどに使う小麦粉ミックスをまぶして揚げてみたところ、今度は水が漏れることなく揚げられました。ただ、怖くて早めに上げたのか、しっかりとした揚げ色は付いていません。

 最後に再度パン粉で再挑戦したところ、今度は大丈夫そうです。揚げ上がったものにフォークを入れると水がびゅーっと飛び出し、水の揚げ物に成功したことが確認できました。厳密にはアルギン酸ナトリウム溶液の揚げ物ですが……。

水を揚げる フォークを入れると水がびゅーっ

 なお、食べるとぬるぬるとした食感があり、小麦粉ミックスで作ったほうよりもパン粉のほうがおいしいそうです。

「これはダイエット食」「現代の珍味」

 水の揚げ物というまさかの実験的料理に、「ありがとう、このレシピを探していたんだ」「揚げ物が好きだけどダイエットもしたい私にとって、これはダイエット食だよ」「遠い未来の街では屋台でこれを注文できる」「これは間違いなく現代の珍味」などおもしろがる反応が寄せられています。

 一方で、フォークを入れて水が飛び出してしまった後に試食したことについて、「揚げたての膜を食べているだけでは」というツッコミも見られました。

※画像は「The Action Lab」のYouTubeチャンネルより引用

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」