スーパーで売っていた半額のひん死カニを水槽に入れて半年後…… 愛情を感じる結末に「不覚にも泣いてしまいました」(1/3 ページ)

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» 2024年11月23日 20時00分 公開
[三日月影狼ねとらぼ]

 閉店間際の鮮魚スーパーにて半額で購入し、半年以上飼育したカニの動画がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で14万回以上再生され、4500件を超える高評価を獲得しています。

鮮魚スーパーで買った半額のカニを故郷に還すときが来ました...

半額で購入したカニと一緒に暮らしていた投稿主

 動画が投稿されたのは、YouTubeチャンネル「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」。以前、閉店間際の鮮魚スーパーにて、半額で購入したカニを水槽に入れてみた結果が話題になりました(関連記事)。

一緒に旅行に行きます 一緒に旅行に行きます

クリガニ「はんぐり」ちゃんのお話

 クリガニは2024年1月ごろに閉店間際の鮮魚スーパーで1杯だけ売れ残り、半額で売られていました。購入した段階でひん死の状態でしたが、投稿者であるもりぽこさんが水槽に入れてみたところ、見事に復活。その日のうちにエサも食べたことから愛着が沸き、飼育を続けていたのです。

愛着も沸き 半額になっていたところを購入し、飼育してきました

 視聴者から「はんぐり」ちゃんという名前をもらい、同チャンネルのマスコット的存在として愛されてきたはんぐりちゃん。最近は餌を食べなくなり弱ってしまっていたそうで、8月25日の昼過ぎに様子を見に行ったところ、動かなくなっていたのだとか。死にかけていたところから見事に復活したはんぐりちゃんは、水槽の中で静かに天国へと旅立ちました。

8月25日の 8月25日に亡くなりました

 庭に埋めることもできましたが、多くの人にチャンネルを知ってもらうきっかけとなってくれたこと、また投稿主のもりぽこさんも個人的にかなりかわいがっていたことから、感謝の意味を込めて、はんぐりちゃんと最後に故郷の海へ行くことを決意。

 なお死んでいるとはいえ、一度飼育したものを海に戻すことは推奨できる行為ではありません。ただし、今回は移動前に完全に冷凍し、寄生虫(菌等)などの可能性はかぎりなくゼロに近い状態にしておいたとのことです。

寄生虫などの 故郷の海に行くにあたり、リスクは限りなくゼロにしました

はんぐりちゃんと最初で最後の旅行へ

 もりぽこさんは氷で冷やし温度調整するはんぐりちゃんと、一緒に来てくれた友人の水ラーメンさんとともに、青森県の陸奥湾まで向かいます。はんぐりちゃんを埋葬する青森県の陸奥湾は内湾になっていて、非常に穏やかで多くの生き物が生息しているそうです。

青森県の海です 青森県の海に到着です

 到着した陸奥湾でウェットスーツを身にまとい、はんぐりちゃんとともに海の中に潜っていくもりぽこさん。手前は浅いため深いところまで移動し、はんぐりちゃんを岩場へと埋葬します。

 青森県で捕獲されてからもりぽこさんの住む神奈川県まで運ばれ、生死をさまよう状態だったところから半年間元気に過ごし、最後に再び故郷の青森県に戻ってきたはんぐりちゃん。そんなはんぐりちゃんに感謝と別れを告げ、ふたりの最初で最後の旅行はついに終わりのときを迎えたのでした。

ほら戻って 故郷に戻ってきました
はんぐりちゃんありがとう 深いところにある岩場に埋葬しました、いよいよお別れの時です

はんぐりちゃんとの思い出を振り返るもりぽこさん

 帰宅後、はんぐりちゃんがいた空っぽの水槽を見つつ、思い出を振り返っていくことに。購入時はひん死だったはんぐりちゃんが、はじめて餌を食べたときは衝撃だったといいます。最初はダメだったらみそ汁にでもして食べてしまおうくらいの気持ちで飼育を始めたため、まさかその日のうちにエサを食べるとは思わなかったのだとか。

はんぐりちゃんがいた水槽は 空っぽの水槽を見るとちょっぴり切なくなります

 釣り餌としてよく使われる青イソメをおいしそうに食べる姿はかわいいけれど、生きて2〜3日だと思っていたというもりぽこさん。しかし1週間たっても生きていて、隣に住んでいるフグの「てっちり」さんも興味深々だったようです。

これは青イソメという その日のうちにエサを食べたはんぐりちゃん

 そんなはんぐりちゃんは少し前に、事故で足が取れてしまいました。そのときは命に別状はなかったものの、弱ってしまった一因でもあるかもしれないと振り返ります。脱皮の際に足が復活することを期待していましたが、残念ながらその前に死んでしまいました。

 水槽の中に卵らしきものを見つけたこともあったそうですが、その卵もダメになってしまったとのこと。カニは本来限界までおなかに卵を抱えて守る習性があるため、未成熟の地点で落ちていたということはイコール、もともと上手く育たなかった赤ちゃんたちである可能性が高いと考えているそうです。

この場を借りて たくさんの人に愛された人生もとい、カニ生でした

 はんぐりちゃんがいなくなってしまったことは残念ではあるものの、できることはやってあげたと語るもりぽこさん。埋葬もできたため、後悔はしていないと語りました。はんぐりちゃんをかわいがってくれた視聴者さんに感謝の気持ちを伝えつつ、はんぐりちゃんとの物語に幕を閉じたもりぽこさんなのでした。

「これからもYouTubeの中で生き続けますね」「不覚にも泣いてしまいました……」の声

 動画には「パック詰めされて半額になるまで放置されてたのに、半年もそこから生きたのがすごかった。ハングリちゃんの生命力と主さんの飼育力が生んだ動画は、これからもYouTubeの中で生き続けますね」「不覚にも泣いてしまいました…いつも愛情たっぷり。ありがとうございます」「亡骸が海へ戻れたことはとても素敵だと思います」「生物はいつかは死ぬだけど人間と同じように扱われるとやっぱり幸せになるよね、はんぐりちゃん、お疲れ様です」「あかん、涙が出てきた」「はんぐりちゃんありがとう そして主さんも最期に故郷に返してあげる優しさが素敵です」といった、たくさんのコメントが寄せられています。

 もりぽこさんのYouTubeチャンネル「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」では生前のはんぐりちゃんや、はんぐりちゃんのお隣さんであるてっちりさんの姿を見ることができます。

 また、X(Twitter/@emas_channel)やInstagram(@emas_channel)にも、生き物やアクアリウムの動画や写真が投稿されています。

鮮魚スーパーに売っていた食用のカメを水槽に入れるとヤバすぎた...!!
鮮魚スーパーで売っていた瀕死のズワイガニを水槽に入れると...
スーパーで生きてるサワガニが売られていたので...お持ち帰りした結果...。
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