大野智さん巡る悪質“逮捕デマ”巡りSTARTO社が発信者情報開示請求 「株式会社嵐」代表は「一呼吸おいてよく考えて」と心境吐露 (1/2 ページ)
株式会社嵐代表「(投稿・拡散前に)、誰かを傷つけることにならないのか一呼吸おいてよく考えて」。
STARTO ENTERTAINMENT(以下、STARTO社)は1月31日、契約タレントで嵐の大野智さんが「大麻取締法違反により逮捕された」などという虚偽の名誉棄損記事・投稿が行われたことに対して、法的措置の進捗を報告。権利侵害投稿7件に対して契約者情報の開示請求を行ったほか、名誉棄損記事を掲載していたサイトが閉鎖したことなどが分かりました。
また「嵐」のメンバーが設立した新会社「株式会社嵐」の代表取締役・四宮隆史弁護士がねとらぼ編集部に心境を告白しました。
大野智さんに対する著しい名誉棄損記事・投稿とは――
発端となったのは2024年11月28日にXへ投稿された「今詳細調べてるから確定したら公開するけど、逮捕の話が上がってるのは嵐の大野智。罪名は大麻取締法違反。報道規制がかかってる話みたいで本当かどうかまだわからないから一旦全部調べるけど、俺の勘としてはガチな気がする。何回も言うけどまだ未確定情報だからね」という内容。
これを受けてSNS上ではさまざまな憶測が飛び交い、中には誤った情報を元に記事化するまとめブログも存在していました。
STARTO社は疑惑を完全否定、投稿主も謝罪――
そんな中STARTO社は2024年11月30日付で「当社契約タレントへの著しい名誉毀損記事・投稿について」とのお知らせを発表。
「大野が大麻取締法に違反する行為を行ったという事実はなく、逮捕の事実もございません」「このような事実無根の記事や投稿は大野の社会的評価を著しく低下させる悪質なものと言わざるを得ず、これらの虚偽の記事・投稿が真実であるかのように広く拡散されることは、当社として看過できかねます。当社は、これらの悪質な記事や投稿に対して法的措置を講じるため、現在準備を進めております」と、一連の虚偽投稿に関して法的措置を行う旨を発表しました。
また発端となった投稿主も同年11月30日付で「謝罪」と題した投稿を発表。
「この度は未確定情報を調べる。として、タレコミを基として公開調査を行ったことでお騒がせてしまい、STARTO ENTERTAINMENT様ならびに『嵐』の大野智様に対してご迷惑をおかけしてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。一連の投稿は削除させていただきました。ご本人、関係者の皆様、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」としましたが、一連の虚偽投稿の中には2960万回表示されたものがあった一方で、この謝罪投稿は462万回の表示に留まっています。
そして契約者情報の開示請求へ
STARTO社は2025年1月31日付のお知らせの中で、「本日までにインターネット上の権利侵害投稿7件に対し、サービスプロバイダーから情報が開示され、権利侵害投稿が行われた際の通信会社が特定されました。2025年1月28日付でこれらの通信会社に対して、契約者情報の開示請求を行いました」と報告。
また、「名誉棄損記事を掲載していたインターネットサイトについても同様に法的措置を進めた結果、同記事を掲載しているサイトが閉鎖するなどの成果が確認できております」とした上で、「当社は、引き続き、タレントの名誉を守るために、虚偽の記事やSNS等における誹謗中傷などの権利侵害投稿に対して、法的措置を含めた厳格な対応を行ってまいります」としています。
株式会社嵐の代表、心境を告白
今回の対応について「嵐」のメンバーが2024年に設立した新会社、株式会社嵐の代表取締役・四宮隆史弁護士がねとらぼ編集部の問い合わせに応じ、コメントを寄せました。
株式会社嵐・四宮隆史代表取締役コメント全文
株式会社嵐の社長としてではなく、大野さんの友人である一弁護士として、断じて看過できない極めて悪質な投稿だと考え、STARTO社とその顧問弁護士の先生とも密にやりとりを重ねて対応を行ってきました。
タレントの権利を不当に侵害するような虚偽の情報をSNS等に投稿した場合、その投稿をリポストした人も法的に責任を負う可能性が高いです。投稿やリポストを行う前にその情報が正しいのか、誰かを傷つけることにならないのかを一呼吸おいてよく考えていただきたいと思います。
虚偽の情報が真実のように拡散される昨今の傾向は、大きな人権侵害につながる恐れがあると深く憂慮しています。
これからもタレントに対する権利侵害については各タレントのエージェント会社や所属事務所と協議・協力しながら、毅然と対応していきたいと考えています。
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